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 まだ桜が少し残っていたとある日曜日の朝8時。東京都下にある私立大学の広大なキャンパスにいたのは、ジャニーズの人気グループKis-My-Ft2の玉森裕太。

「20人ぐらいのエキストラもいて、ドラマのロケをしているようでした。学内のカフェテリアでも撮影していたのですが、外から見えないように黒い幕で覆われてしまいました」(目撃した女子学生)

 玉森といえば、Kis-My-Ft2の“イケメン組”筆頭として、ドラマや舞台で大活躍。昨年主演した『信長のシェフ2』(テレビ朝日系)は前年の人気ドラマの続編。今年1月クールでは、ジャニーズの先輩・草なぎ剛が主演する『銭の戦争』(フジテレビ系)にも出演していた。

 ジャニー喜多川氏が作・構成・演出を手がける人気舞台『ドリーム・ボーイズ』では、一昨年と昨年の2年連続で主演に抜擢。さらに、今年11月には初の主演映画『レインツリーの国』の公開も控えている。

「玉森クンは、関西出身の若手サラリーマン役で、慣れない関西弁に挑戦したのですが、台本がメモで真っ黒になるほど関西弁のイントネーションを書き込んでいました。なかなか仕事熱心だと、スタッフたちに感心されていましたよ」(映画業界関係者)

 冒頭の撮影は、玉森が新たに主演を務める秋ドラマ『青春探偵ハルヤ(仮)』(日本テレビ系)のロケ現場。’07年に発売された青春小説『エンド・クレジットに最適な夏』を原作としたドラマだ。

「主人公の浅木晴也役を演じるのが玉森クンです。大学3年生という設定ですが、探偵まがいの仕事を引き受けることになり、ストーカーや詐欺事件、ドラッグ問題などの事件を仲間たちと解決していくというストーリー。同級生役のヒロインにモデルや女優として活躍する新川優愛ちゃん、お調子者の友人で同級生役にはジャニーズJr.の高田翔クンが共演しています」(テレビ誌ライター)

 高田は、’07年からジャニーズJr.になる前に子役として芸能活動をしていた過去がある。11歳から『劇団四季』に所属して、ミュージカル『ライオンキング』の子役で出演。’08年には、NHKドラマ『バッテリー』で主演・中山優馬に次ぐ準主役に。そして、今年は玉森と同じく前述の『銭の戦争』に出演していた。

「演技経験の長さは、玉森クンと高田クンでさほど変わらないのですが、年齢的には玉森クンのほうが4つ上。だから、高田クンのことをかわいい後輩と思っていますよ」(前出・ライター)

 撮影現場では、ひとつのシーンが一段落して玉森と高田が並んでロケ車に戻るとき、緊張がなかなかとけない高田のことを見かねたように、玉森が彼の背中をポンポンと軽く叩いて笑顔を向ける場面も見られた。

 しかし、このドラマは10月スタート。撮影するのはちょっと早すぎないか。やはり、超人気で多忙の玉森のスケジュールに合わせて、こんなに前倒しで撮影が進められているということ?

「そういうわけじゃありません。学園ドラマなので第1話に新学期が始まるシーンがあるんです。そこにどうしても桜を入れたかったそうで、桜満開の4月からクランクインしているんです。ただ、玉森クンの主演映画が11月公開で10月はキャンペーンやらで忙しくなるだろうから、それもあって早めに撮影しているそうです。撮影自体は10月過ぎまで続く予定です」(ドラマ制作スタッフ)