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 2月26日に発売された『嵐、青春プレーバック』(主婦と生活社)。国民的アイドルとなった5人の、知られざる青春の日々が綴られている。

 同書から大野智のエピソードを紹介。事務所の大先輩でもある少年隊の代表作『PLAYZONE』にメーンキャストのひとりで出演したときのことだ。

「これは舞台に力を入れるジャニー喜多川社長も頻繁に会場を訪れ、アドバイスを送ったりするという、事務所的にも重要な作品です。しかも、同じ役を松岡昌宏や井ノ原快彦と日替わりで演じるとあって、比べられるプレッシャーもかなりのものだったでしょう」(舞台関係者)

 当時の大野は自分に自信を持てないでいた時期。何かにつけて「そもそも、俺でよかったんだっけ?」と悩み、この作品でも出演後、周囲に「どうだった?」と、いかにも自信なさげに聞くのが常だった。が、この仕事にいつも同行していたスタッフは、大野が“舞台映え”することを発見したという。

 そして、それは“ひいき目”ではなく……。

《大野にとって、雲の上の存在というべき少年隊からこんな言葉が飛び出したのです。「嵐にもいい子いるね。あんなやついたんだ」「ぶっちゃけ、嵐なんてノーマークだったけど、大野はいいよね」》

 東山紀之や錦織一清が、称賛。特にふだんは後輩をあまり褒めない錦織が、ゾッコンになってしまったのだそう。

《「あれは舞台で伸びるから、やらせたほうがいよ」ジャニー社長のプロデュース能力を引き継ぐ存在ともされる錦織だけに、心強い言葉です》

 そんな言葉がどれくらい本人に届いていたかは不明ながら、現場の空気は肌で感じられるもの。嵐になって初の本格的な舞台は、大野にとって手ごたえある仕事となったわけだ。