畠山みどり
 昨年2月からスタートした3億円豪邸立ち退きトラブルで裁判中の畠山みどり夫婦が、ついに法廷の証言台に立った。

「言いたいことの30パーセントも言えませんでした」

 2月5日、東京地裁で行われた裁判に証人として出廷した畠山みどり。閉廷後、本誌の直撃取材に対し、疲れ切った表情でそう述べた。

 自宅の家賃を滞納し、大家である建設会社のA社から立ち退くよう訴えられた畠山。昨年2月13日に第1回の口頭弁論が行われてから約1年、この日初めて双方の証人が法廷で直接対決したのだ。

「被告側は畠山さんと元フジテレビプロデューサーだった夫が証言台に立ちました。畠山さんは黒いセーターとパンツに茶色の上着とシックな装いでしたが、舞台に上がるときのようにメークもばっちり。それ以上に、ひざ丈まである高級な毛皮のロングコートを着てきたのには驚きました」(傍聴したスポーツ紙記者)

 畠山といえば’62 年のデビュー曲『恋は神代の昔から』がいきなり150万枚のミリオンセラーに。3曲目の『出世街道』は250万枚という記録的な大ヒットを飛ばした。

「畠山はヒット曲の印税で東京都港区高輪の高級住宅地に約115坪の土地を購入して、大豪邸を完成させたんです。’70 年に完成したこの家は、鉄筋3階建てで16部屋もあるんです」(テレビ局関係者)

 ’73 年には吉永小百合がこの家の3階客室で結婚式を挙げている。彼女の夫と畠山の夫が会社の同僚という縁で頼まれたという。大女優の結婚式場に選ばれたということが、この家の素晴らしさを物語っているだろう。

 そんな順風満帆だった畠山を襲ったのが、バブル経済の崩壊だ。株に多額の投資をしていたが、それが一夜にして25億円ほどの借金を背負うようになったのだ。

「借金返済のために畠山さんは40か月間1日も休まずにコンサートで全国行脚。また、バラエティー番組でバンジージャンプや全身火だるまロケに挑戦したりしました。また、数億円をポンと出してくれたスポンサーもいたそうですよ。そのかいあって、’11 年月に行われたデビュー50周年の記者会見で、借金を完済したことを明らかにしていました。利息分も含めると、36億6000万円も払ったそうですよ」(芸能レポーター)