「’79 年に最初の結婚をしたときの息子さんでした。秋吉さんは昨年10月に26歳年下の男性と2度目の離婚をしていて、悲しい出来事が重なってしまいました。ひとり息子を亡くし、憔悴しきっていたようです」(スポーツ紙記者)
最近でこそブログで元気そうな姿を見せているが、彼女にとっては不本意であろう、新たな事態も生じていた。それは、4月から上演されることになっていた舞台が突然、中止になったのである。
「舞台のタイトルは『親の介護は子どもがするべきだ!』で、介護をテーマにした涙あり笑いありの芝居です。秋吉さんは松方弘樹さんと一緒に主演を務めることになっていました」(舞台関係者)
ほかには、五月みどり、なべおさみ、黒沢年雄なども出演し、芝居の後は『介護応援! 歌謡ショー』の2部構成。6月までの公演が予定されていたが、白紙になってしまったという。
そこで、4月2日にこの舞台の初日公演を予定していた『江戸川区総合文化センター』に問い合わせてみると、
「こちらは場所をお貸しするだけなので、中止の理由は存じ上げません」
しかし、すでに8000円前後のチケットの販売は始まっていた。
「中止の理由はスケジュールの関係という説明が2月中旬にありました。出演者全員での顔合わせなどは、まだでした。長い付き合いのある主催元の判断なので、理由は詮索していません」(出演予定だった歌手の関係者)
この舞台を主催するのは夢グループという芸能プロダクションで、『夢コンサート』と銘打ってベテラン歌手を集めたステージを開催している。今回の中止に関してウェブサイトには
《やむを得ず中止する決断を致しました》
《何卒事情をお察しいただき、ご理解を賜りますようお願い申し上げます》
などと書かれてはいるが、はっきりした理由は記されていない。
「主催者側が“子どもがいない主役は今回の舞台にふさわしくない”と考えて中止にしたと聞きました。つまり、息子さんを失ったばかりの秋吉さんでは、このテーマの舞台をやってもお客さんのほうは気の毒になっちゃって見てられないということです。でも、秋吉さん本人は、“仕事は仕事”と割り切って意気込んでいたみたいですけどね」(前出・舞台関係者)
秋吉が息子の死を理由に出演を断ったのではなく、実際はその逆だったようだ。
「本人から辞退したわけではなく、悲しみを越えて仕事に取り組んでいこうと思っていたようです。舞台中止の理由については、いろんな考え方ができるかもしれません。しかし、秋吉さんだけが降板ということでもない。舞台自体を中止にした主催者の決定事項に従っただけじゃないですかね」(秋吉の知人)
そこで、主催者である夢グループに中止の理由を聞いてみたのだが、
「細かいことまでは説明できませんが、題材との兼ね合いやお客さまを第一に思って、中止にせざるをえなかった。遺憾な部分と残念な部分がありました。延期なども考えましたが、今のところ白紙です」
結局、中止にしなければならなかった明確な理由の説明はなかった。