1998年に酒井法子と結婚。1児をもうけたプロサーファーの高相祐一。しかし'09年に覚せい剤取締法違反で逮捕、懲役2年、執行猶予4年の判決を受けた。その後、'10年に酒井とは離婚している。

 現在は友人の店舗を手伝うなどして、社会復帰を目指している彼が、週刊女性PRIMEで連載を開始! 第1回目は息子の卒業式をテーマに、現在の心境を書き綴ってくれた。


たかそう
 ショックだった。先日、息子の中学校の卒業式があった。離れて暮らしている子供の成長を見届けたかったので、どうしても出席したかった。

 ところが、日時を聞くために、久しぶりに電話してみたら、こう言われてしまったのだ。

「やめといたほうがいいと思うよ」

 以前の電話より、どこか話し方もよそよそしかった。気持ちはつながっていると思い込んでいたのは、独りよがりだったのか……。

 正直、落ち込んだ。3年前、小学校の卒業式。当時はまだ執行猶予中だったし、周囲から出席を反対されたので、諦めた。それに、違法薬物には手を出していなかったが、捨て鉢になって合法ドラッグにハマってしまっていた。

 自分自身、息子の晴れの舞台に、まだ胸を張って顔を出せないとも思っていたのだ。だが、いまの俺は違う。

 3年間、卒業式に出席できなかったという悔しさ、自分の不甲斐なさを“糧”にして、生きてきた。だからこそ、今回は絶対、と思っていたのだ。

 ただ、仕方がないという気持ちもある。俺は弱い人間だ。去年の夏も、合法ドラッグの依存症治療のために3か月入院していた。しかも、2度目だ。それに、まだ自分で生計をきちんと立てられないでいる。

 我ながら、本当にダメな親父だ。だが、俺は必ず立ち直る。昔のままには戻れないかもしれないけれど、少しでも自分を取り戻していきたい。

 もう絶対、クスリには手を出さない。 3年後には……誰からも後ろ指立てられることなく、高校の卒業式に出席するぞ!

 ということで、今週から、立ち直ろうとしている自分の日々の思い、できごとを綴っていきたいと思います。他人から見ればダメダメかもしれないけど、生暖かく見守ってもらえれば、嬉しいです。