hagihara
 俳優・萩原流行さんの事故死から1か月。残された妻は、警察が説明する不可解な真相に対する怒りと今後はひとりで生きていくことへの不安をにじませた。

 急に車線変更した車を避けようとして、体勢を崩して転倒。投げ出された萩原さん。当初は、警察車両とは発表されていなかった。

 6時間かけて行われた実況見分だったが、用途も結果も2人に知らされていないという。警察に対する不信感が積もりに積もるなかで、それでも、まゆ美さんは担当の警察官に何度も疑問をぶつけたという。そして、最近になってようやく新事実が判明した。

「警察車両の右前部の角が破損しているという話を聞きました。あくまでも口頭ですが、確認しました」

 つまり、流行さんのバイクは、単独で転倒したのではなく、警察車両の右前部に接触した可能性があるのだが、

「実況見分のときはその再現はなく、その後の進展がまったくないまま、話が反対の方向に進んでいるような気がします」

 そもそも、この会見はなぜ行われることになったのだろうか。

「いくら芸能人の妻といえども、事故から1か月後、世間やマスコミが求めているわけでもないのに、また警察を訴えるというわけでもなく、突然会見を開くのは異例に見えました」(芸能レポーター)

 それについて弁護士は、

「われわれのところには正確な情報がほとんど入ってきておりません。警察は事実関係をまゆ美さんにもマスコミにも公開してもらいたい。そして公正な捜査をしてもらいたいということです。公正な捜査がなされるようにぜひみなさんのお力をお借りしたい。それがこの会見の目的です」

 まゆ美さんサイドにはさまざまな情報が入ってきているが、核心に迫るものはまだないという。弁護士はこうも訴えた。

「あの日、萩原さんの前を走っていた車、後ろを走っていた車、歩行者など、事故を目撃した人から情報を寄せてもらいたいです。実際、萩原さんの直後を走っていた車は、倒れた萩原さんをよけて走り去っています。その車もまだ見つかっておりません。現場近くのコンビニに設置された防犯カメラの映像も保存しておいてもらいたいです」

 捜査が進んでいないために、保険金の支払いも滞っている。そのことに関しても、まゆ美さんは納得がいかないようだ。

「最大の疑問なんですが、普通の交通事故の場合、すぐに双方の保険会社が話し合いをもつじゃないですか。それがなされていないんです」

 こうした突然にも見える会見に踏み切ったまゆ美さんの本当の胸の内とは。

「彼女は仕事もしていないし、夫婦には子どもはいません。突然いなくなった夫の死因もわからなければ、今後の生活もどうすればいいのかわからない。近くにお姉さん夫婦がいるようですが、とにかくひとりでいるのが不安なので、世間というか、ひとりでも多くの人に自分の味方になってもらいたくて、マスコミを集めて会見を開いたのでしょう」(萩原さんの知人)

 実はこの会見が始まる直前に、

《警視庁が、前方で車線変更した警察車両の不注意が事故の原因になった可能性が高いと見て調べていることがわかった。護送車の運転手を自動車運転処罰法違反の疑いでさらに調べている》

 というニュースが流れている。

 まゆ美さんと弁護士はそのニュースを聞いて、

「私たちが会見をするということになったからじゃないですか」

 と憤りながらも指摘する。