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 秋分の日が過ぎ、めっきり秋めいてきた今日このごろ。暮れに行われる紅白への出場をめぐり芸能界はいろいろな思惑がうごめき出す季節だ。

「嵐の『紅白歌合戦』(NHK)司会は昨年で終わりです。彼らが司会のオファーを受けたときから5年間と決まっていましたから」(紅白関係者)

 国民的人気グループが司会からはずれるとなるとNHKとしては痛い。しかも、昨年は中森明菜や『アナと雪の女王』などの話題があったが、今年は目玉といえるような歌手やヒット曲が見当たらない。

「実は今年の初めから司会は北島三郎さんでいくと決めていました。視聴者から“サブちゃんがいない紅白は見ない”という苦情がものすごく多かったんです。しかも、北島さんが司会者として紅白の舞台に戻ってくれば、それこそ話題性は十分ですからね。そのため、“夏の紅白”といわれる『思い出のメロディー』(NHK)の司会に抜擢したのです」(前出・紅白関係者)

 実際、これまでにも仲間由紀恵や松下奈緒は『思い出のメロディー』で司会を任されてから、本番に臨んでいる。

「今回、北島さんの司会ぶりは、局内でも評価はとても高かった。平均視聴率も14パーセントを超えるなど、数字面でも合格点でした」(前出・NHK関係者)

 芸能界のある大物も、北島三郎の紅白復帰を応援しているというのだ。

「それは、ジャニーズ事務所の総帥であるジャニー喜多川さんですよ。嵐の次の司会者として北島さんの名前が挙がると、とても喜んだそうです。彼は北島さんが紅白引退した直後、報道陣に対し“もう少し、北島さんを立てていただきたかった。もっと温かく対応しないと。それだけが残念ですね”とNHKに苦言を呈したほどですからね」(芸能プロ関係者)

 だが、北島が紅白引退や座長公演を辞めたのはそもそも体力的な問題があったから。本番1週間ほど前から打ち合わせやリハーサルなどを繰り返し、4時間以上もある生放送をこなすことは厳しい気がするが……。

「3年前から紅白を仕切っているトップは、演歌なんかいらないと思っている人なんです。各レコード会社の演歌担当者には、まともに会う時間すら割いてくれません。そんな危機的状況を、北島さんも当然、ご存じのはず。演歌歌手仲間からの“紅白に出て演歌界を盛り上げてください”という声に、男気のある北島さんなら必ず首を縦に振ってくださると思っていますよ」(レコード会社関係者)