20151110 momoi006 (3)

 桃井かおりが事実婚といわれていた男性とついに入籍した。還暦過ぎまで独身だった女性が入籍を決断したりするものだろうか――。そこで、桃井にごく近い人物を直撃。脚本家をしながら、都内にある会員制BARを営む兄の章氏だ。

 さっそく、入籍の事実を知っていたかどうかを尋ねると、

「知りませんでしたね」

 ただ、桃井とはずっと会っていないわけではなく、

「最近だと10月上旬にお店に来たかな。店の入っているビルの上が、かおりのアトリエなんで、ふらっと来ますね」

 ということだが、彼女の口から入籍の話が出ることはなく、今回の報道後もその連絡は来ていないらしい。

「でも、64歳で初婚なんですからうれしいと思いますよ。かおりが企業のPRなどのイベントがあるたびに結婚について発言していますよね。それだけうれしいんでしょう」

 それを裏づけるように、入籍の半年前、桃井は結婚相手を家族や親しい仲間にお披露目していた。

「昨年6月、母と私も呼ばれて、かおりが住むロサンゼルスに行ったんです。そのときはお相手の人と食事をしたり、船上パーティーをしましたけどね。それが披露宴? わからないけど、パーティーをやったことは事実です」

 妹の入籍がうれしいのだろう。章氏は独自の“桃井かおり”論も話してくれた。

「かおりは1%の真実と99%のフィクションが入ってる人ですから。なので“結婚”という意味を彼女なりに作ることは可能なんです。事実婚や同棲だったり、それも結婚という意味でもありますよね。彼女が何をもって結婚というのかは、わかりませんが」

 たしかに、常人とはどこか違う感性が、彼女独特の魅力であり、存在感。それは公私を問わないようで、章氏は象徴的なエピソードを明かしてくれた。

「10年ぐらい前に、あることで兄妹ゲンカして、2年半ぐらい絶縁状態だった時期があったんです。でも、ある日ふらっとかおりが友人とウチの店に来たんです。それで先に友人は帰ってしまい、かおりとふたりきりで少し気まずい感じになって……。すると、かおりから“お兄ちゃんさぁ~、一緒に帰ろうか?”って言うんです。それで、タクシーでかおりの家まで送って行って、彼女がタクシーから降りるときに、さらっとこう言ったんです。“ねぇ、また兄妹やろうよ”って。私が何を言いたいかというと、かおりは、そういうふうに生きているということですね」

 血のつながった間柄であっても、桃井には兄妹を“やめていた”時期があった。それと同じで、入籍がどうしたこうしたというより、桃井なりの結婚という“つながり”の形がきっとあるのだろう。