今回は、熱い心の飼育係・坂内禅(山口智充)が新園長に就任してからの物話。
動物園でのロケが多かったこのドラマは、ほかにはないエピソードが満載だ。予測不能な動物の動きで、NGになるシーンも多かったという。
「出演者のみなさんは我慢強い方ばかりです。役者の方の芝居がOKでも、動物の動きで撮り直しになることも少なくなかったです。でも足かけ10年、本作に関わっている役者さんは慣れたものですし、初出演の城島茂さんも快く演じてくださいました」(加藤プロデューサー)
実際の動物園で撮影したとあり、撮影スケジュールは動物優先で行われた。
「動物の1日に合わせてスケジュールを組みました。例えば、朝起きた動物が放飼場に出て寝室が留守の間にわれわれが撮影する。動物が生き生きしている時間に合わせて人間も生き生き芝居をしているので、相乗効果が生まれました」(加藤プロデューサー)
動物と演じるという難しい役柄に挑戦した出演者たち。中でも、動物に愛された出演者とは?
「圧倒的に戸田恵梨香さんです。垣根がないし、臆さないので動物たちが寄って来るんです。佐和子が担当するレッサーパンダは、愛らしい外見とは裏腹に、とても活発に動き回ります。動物とのショットが何気なく登場していますが、あそこまで自然に演じられる女優は戸田さんしかいません」(加藤プロデューサー)
出演者たちは、撮影の空き時間も常に動物と触れ合っていたという。
「役者さんの姿が見えないなと思ったら、動物のコーナーを探します。山口さんはあざらしやオランウータン、荒川さんはサル、戸田さんはペンギンなどが好きですね。みなさん、そこで癒されているのでしょう」(加藤プロデューサー)