mothergame

 連ドラ初主演の木村文乃がバツイチ・シングルマザー・低所得という名門幼稚園に似つかわしくないヒロイン・蒲原希子を演じるドラマ『マザー・ゲーム ~彼女たちの階級~』(TBS系)。

 裕福ではあるけれど、それぞれに問題を抱えているセレブママ役に長谷川京子、貫地谷しほり、安達祐実、檀れいという主演クラスのゴージャスな女優陣が顔をそろえた。

「名門幼稚園を舞台にしたドラマというと、ママ友いじめや、ママカーストがすぐに浮かんできます。もちろん、そうしたドロドロした部分も描かれていますが、ヒロイン・希子のパワフルさ、人情の深さと家族の絆、そして温かさも織り交ぜたコミカル×ドロドロ×爽快感の3色弁当のようなドラマです」(新井順子プロデューサー)

 ドラマ誕生のきっかけは、現在100万人以上いると言われるシングルマザーの半数以上が、年収200万円前後の暮らしを強いられているという現実。

 一方では、裕福なセレブママたちもいて、その格差の中で、女の価値と幸せは何で決まるのかを考えてみたかったからだと新井プロデューサーは語る。

 木村文乃も「何があっても前向きに頑張る希子の役を通して、女性のみなさんを元気にしたいです。自分なりの幸せを見つけていくことが大切だってことを感じ取ってもらえたらうれしい」と語っている。

 第1話で幼稚園のお受験に失敗した子どものママと別のママがバッグで殴り合うシーンを見た方もいるだろう。あのバッグは、400万円もするケリーバッグ。そして同じく1話の入園式のシーンでは、ン千万円の最高級のBMWがズラリ。

「ケリーバッグの殴り合いは実際にあった話です。またママが子どもを幼稚園に送るのは、もちろん外車。子どもを正面玄関前に降ろすので『ドライブスルー』と呼ばれているんです」(新井プロデューサー)

 ドラマ化にあたっては、50人以上のセレブママに聞き込み取材。実際にあったエピソードがふんだんに盛り込まれ、庶民ではなかなか目にすることのできないセレブ幼稚園の実態や生活ぶりが垣間見られるのも興味深い。

 びっくりするのはママカースト最上位の小田寺毬絵で、その年収は5億3000万円。

 毬絵役の檀れいも「どんな生活なのか想像もつきませんでしたが、わが家のセットがそれは豪華で、5億3000万の力を思い知らされました(笑い)」と、セットとはいえ、そのゴージャスさに驚くほど。

 撮影は和やかに進行中。レギュラーが28人と大人数ゆえに差し入れがとても多く、それを食べるかやめるか、食べたら何カロリーになるのかといった話題で女性陣は盛り上がっているそうだ。