■ブルネイ:庭に婚約者とのセックス像。ヘンタイ王子の豪遊伝説

「ブルネイの王子さまは、ものすごい変態です。自分が婚約者と性行為をしている像をお庭に並べて楽しんでいるらしいんです」

と、コーフンぎみに語るのは辛酸なめ子さん。

 この王子さま、ブルネイ国王の末弟で、名はジェフリー・ボルキアという。古代インドの性の教典『カーマ・スートラ』に出てくる性交の体位を模したブロンズ像をつくらせたのだ。

 変わった性癖もさることながら、世界一の浪費家としても有名。所有する高級車は、なんと2300台以上と言われている。金遣いの荒さなら、国王の次男・アジム王子も負けていない。

 米国の大スターのマライア・キャリーに総額540万ドル(約4億5000万円)のプレゼントをするなど"ミーハー王子"として、その名をとどろかせている。

 総資産は400億ドルともいわれるこのブルネイ王室。どの王子も、ケタはずれなお金の使い方をするので、豪遊伝説が後を絶たないらしい─。

■タイ:皇太子の妻は元ストリッパー タイの王室はモラル崩壊!?

「知り合いの研究者が"タイの王室は性のモラルが崩壊している"と教えてくれました……」

 辛酸なめ子さんが語るとおり、タイ王室では、性の奔放さが国を揺るがす大騒動に発展している。

 発端は、’09年に流出した問題動画。皇太子と皇太子妃が犬の誕生日を祝ったときに撮影されたもので、皇太子妃がTバック姿で横たわり、犬にケーキを与えている姿が映っていたのだ。その際、皇太子妃が、"実はストリッパー出身だった!"という事実も明るみに出てしまい、彼らの息子は王位継承権を剥奪されたという。

 さらに追い打ちをかける事件が。’14年、この皇太子妃の親族の数名が汚職で逮捕。国王の逆鱗に触れ、皇太子妃は王室の地位を返上、皇太子との結婚生活も終わりを迎えたという。

 タイのプミポン国王は、現在87歳とご高齢。お世継ぎ候補である皇太子の周りで、こんなにも問題が続くと、なかなか心も休まらないだろう。

■デンマーク:1日の喫煙量は3箱! 女王のあだ名は"灰皿女王"

 10世紀から続く歴史を持つデンマーク王室で、女性として初めて王位継承権が与えられ、女王の座についたマルグレーテ2世。1940年生まれの75歳で、いまだ在位中という現役バリバリ。

 身長180㎝、柔道の心得もある、まさにパワフルウーマンなのだ。さらに、

「タバコを1日3箱も吸うので、"灰皿女王"というあだ名をつけられているそうです」(辛酸さん)

 ふらっと街に買い物に出かけてしまうような気さくな人柄で、国民からの支持も高いのだとか。"灰皿女王"というニックネームも、愛されている証拠なのかもしれない。

「噂によると、DJプレーもなさるとかで、ものすごい元気なんだとか」

 そんな魅力的な女王にも悩みのタネが。息子のヨアキム王子は、なかなかのドラ息子なのだ。"パーティー・プリンス"のあだ名が示すとおり、たびたび素行不良ぶりが問題視されているという。

 できすぎる親を持ってしまったヨアキム王子の気持ちもわかるけれど……。

■イギリス:チャールズ皇太子が発言「あなたのタンポンになりたい」

 ホットな話題を振りまき続けている英国王室のキーパーソンは、なんといってもカミラ夫人。

 故ダイアナ元妃を慕うキャサリン妃が英国王室に嫁いだ際、不妊の噂が流れたが、この出どころはカミラ夫人ではないかと言われている。

「いじわるキャラは、英国王室のドラマを盛り上げる大切な存在」(辛酸さん)

 底意地の悪さを発揮して、王室で暴れ回ってほしい─。

 そんな不謹慎な気持ちにさせるほどキャラ立ちしているカミラ夫人。辛酸さんには、どうしても忘れられないエピソードが。

「チャールズ皇太子とカミラ夫人の電話が盗聴され、流出したことがありました。その内容は、チャールズ皇太子がカミラ夫人に"きみのタンポンになりたい"とつぶやいていたというもの。これには世界じゅうがドン引き! 私も彼らを見るたびに、この言葉を思い出してしまうようになりました」

 愛をささやく言葉にタンポンを使う、チャールズ皇太子のセンスに脱帽!

■イギリス:浮名を流すヘンリー王子も 国民の人気は意外と高い!?

 ヘンリー王子といえば、パパラッチにとってはゴシップを連発するありがたい存在。中でも’12年に流出した全裸写真は記憶に新しい。米国・ラスベガスのスイートルームで、女性たちと、ビリヤードで負ければ服を脱ぐという"野球拳"のようなゲームに興じていたという。王子が局部を手で覆った姿や、全裸女性を抱きしめている姿が公開され、王室が王子本人であることを認めたという珍事だ。

 ほかにも、ドラッグをやる、ナチスの制服を着る、フェイスブックでハリウッド女優のエマ・ワトソンをナンパしてフラレるなど、問題行動は数知れず。それでも英国では"愛されキャラ"というから不思議。世界の王室事情に詳しいフリージャーナリストの多賀幹子さんは、

「やんちゃなことをやりながらも、アフガニスタンで軍務についたり、アフリカでエイズ孤児支援のチャリティー活動をやっているのが評価されています。そのバランス感覚が素晴らしい」

と言う。女性に抱きついた翌日、アフリカの子どもを抱っこ。どうもスキンシップが大好きなようだ。

■ノルウェー:皇太子妃の元夫はドラッグ常習者だった!?

 王室とドラッグ。どうにも結びつきそうにない言葉だけど、ノルウェー王室の皇太子妃の元夫がドラッグ常習者だったという驚きのニュースが!

「皇太子妃のメッテ=マリットさん自身、ドラッグがらみのパーティーに出席した経験があるとか」(辛酸なめ子さん)

 皇太子妃の人生は、まさに波瀾万丈そのもの。

 両親は幼いころに離婚、心が荒んでドラッグに手を染めたこともあったが、24歳で元夫と結婚して妊娠、出産。だが、結局は麻薬常習者の夫に捨てられてしまったという。

 その後、シングルマザーとして息子を育てながら猛勉強し、ノルウェーの名門オスロ大学に合格。このころ、現在の夫であるノルウェー王室の皇太子・ホーコン王子と出会い、結婚にまで至ったのだ。

 結婚時に、マスコミにすべての過去が暴露され非難の的となったが、会見を開き涙ながらに告白し謝罪。国民の支持を得たという。心を入れ替えた皇太子妃を温かく迎え入れたノルウェー国民、あっぱれ!