「私自身は、マンモグラフィーによる検査を受けるつもりはありません。理由は放射線被ばくをすることと、胸を挟まれて痛い思いをするのがイヤだということと、その挟まれているあいだに“クーパー靭帯”が傷つくから、ということです」

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 そう語るのは、美乳研究家のMACO氏。健康運動指導士の資格を持ち、現在は「美乳メソッド」を実践するサロンを運営、自身が開発した夜用のブラジャーを付録にした本が累計14万部の大ヒットとなっている。

「私は医師でもないし放射線の専門家でもありませんが、最近ではマンモグラフィーが原因で乳がんができるという見解も多く目にします。また、マンモグラフィーでは、乳がんではないのに乳がんと診断されてしまうケースも多いとか。マンモグラフィーとエコーを交互にやるといい、ということも聞いたことがありますが、私はエコーしかやったことがありません。あとは、自分で触ったり、外観チェックをしたりするセルフチェックです」

 おっぱいは筋肉の土台があって、靱帯や皮膚と一緒に乳房を支えている。この靱帯をクーパー靱帯といい、胸にハリを持たせ、よい形をキープするには欠かせない部分だ。

 これまで1000人もの女性たちのおっぱいを施術してきた経験、そしてみずからもわずか半年でBカップからFカップへとバストアップを成功させた体験から、“クーパー靱帯”を守ることの大切さを実感しているという。だからこそ、損なうリスクをふくむマンモグラフィー検査を受けないという選択をしているという。

「おっぱいは靱帯と皮膚によって、リフトアップされているのですが、残念ながら靱帯は一度伸びると完全にはもとに戻りません。日常の動き程度でも、靱帯は簡単に伸びてしまうのです。あと、たとえば、自分にあってないブラジャーなどをつけて、しっかりおっぱいをホールドできなかったら、クーパー靱帯に負担がかかり、伸びきったゴムみたいになって、支えきれなくなってしまうんです」

 最近では、北斗晶さん(48)が毎年、マンモグラフィー検査もエコー検査をも受けてきたのにも関わらず、乳がんで胸を切除するというニュースが伝わってきたばかりだ。マンモグラフィーが目的とする早期発見に限界があるということは、多くの女性たちに衝撃を与えたのではないだろうか。

「検査も、セルフチェックも、しないよりはした方が絶対に良いと思いますし、日ごろから自分の胸を鏡で見るクセをつけておくのも良いと思います。私がオススメしているおっぱいマッサージはリンパの流れを助けるので乳がん対策にもなります。また、おっぱいそのものを触るので早期発見にもなると思いますので、美乳づくりのためだけでなく、万が一のためにも、ぜひやってください」

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『2週間でおっぱいがグングン育つ!うっとり美乳塾』(主婦と生活社刊)より

 さいごに、入浴中にできる乳がんチェックのやりかたを教えてもらった。

「おっぱい全体を指の腹で円を描くように触り、しこりがないか? 脇の下を手で挟むように触り、しこりがないか? を確認します。おっぱいが大きい人は仰向けになってチェックするのがオススメです。乳頭からの分泌物がないかどうか、日常的にチェックしておくことも大切です。しこりの原因は乳がんだけでないので、焦って自己判断するのは禁物ですが、もししこりや違和感があったら、病院へ行ってください」

◎美乳研究家 MACO氏のプロフィール

1978年神奈川県生まれ。健康運動指導士、小顔美容矯正士、調理師、保育士、健康・食育シニアマイスターなど資格多数。白百合女子大学卒業後、プロボクサー、スポーツインストラクターとして活動。その後、小顔と美乳の専門サロン「MALOOVE」を主宰。芸能人が通う美乳サロンとしてメディアでとりあげられ、小顔美乳体操「こがおっぱい®」が注目を集める。サロンで行う施術や指導メソッドをコミックにした『2週間でおっぱいがグングン育つ!うっとり美乳塾』(主婦と生活社刊)が発売中。