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 エンブレムの模倣問題でミソがついてしまった東京オリンピック。GENスポーツ・アカデミー総監督で日本体育大学名誉教授の山本郁榮さんに、オリンピックが盛り上がる方法について聞いた。

「オリンピックが盛り上がるためには多くの選手がメダルをとることが重要。建物にお金をかける前に育成にこそ投資すべき! 特にマイナースポーツなどは資金面で苦しみ、メダルをとっても盛り上がりが一過性になる」

 継続的に国が支援し、メダルという結果を出せば関心が生まれ競技人口も増えると語る。

「資金面が安定すれば、選手も競技に集中して打ち込める。環境や天候に左右されることは選手がいちばんわかっている。だからこそ、慣れさせるために海外合宿や遠征を定期的に行えるお金が必要になる。選手が強くなる勝者のサイクルを国が作らないと!」

 また学校教育の中で逸材を発掘できる目を持った指導者も必要と指摘。

「的確な助言ができる指導者がいたら人材の有効活用ができる。競技に取り組む選手を“主役”にさせる環境が必要ですよ」