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 余命1年と宣告されていた川島なお美さんが“墓友”をつくっていたり、芸能人もお墓や老後は切実な問題のようだ。

 そこで芸能人たちが出した斬新なアイデアや意外な計画と、現代の終活事情について取材した。

 ここ数年、注目されている“終活”をめぐっては、マツコ・デラックスと天海祐希の、ある老後計画が話題に。

「ふたりは先日、共演した番組で“将来はひとり身仲間の芸能人でマンションを1棟買いして、各部屋に住んだら寂しくないね”と話したんです。仲間には小泉今日子さんやYOUさんの名前が挙がっていました」(テレビ誌ライター)

 マツコと天海は5年前に知り合い今では大親友といえる仲。“おひとりさま”同士で老後の寂しさを紛らわすための“共同生活”を考えているわけだが、これを実際に行っているのが作家の桐島洋子だ。

「50歳を目前に世界一周旅行をして、命とは何か、人はどのようにして終わりを迎えるかを考えたそうです。そして今、40代の知人家族とシェアハウスで暮らしていますよ。“にぎやかでちっとも寂しくない。自分が70代ということを忘れてしまうわ”と話しています」(テレビ局関係者)

 桐島には子どもがいるが、今や子どもの有無は関係がないようだ。

「終活のセミナーにはたとえ子どもと関係が良好であっても、いま自分に何ができるかというのを学びにくる方が多いんです。一緒に住んでいないと、親子でもお互いのことはわかりませんから。セミナーに来る方は圧倒的に女性が多く、おひとりさまもいますが、夫婦で来る方もいますよ」(終活・葬送ジャーナリストの吉川美津子さん)

 また、誰にでもすぐ始められる終活は、ズバリ“家の片づけ”だという。

「身の回りを片づけていくうちに思わぬ重要な書類が出てくることがありますし、自分に万が一、何かあったときに遺品を整理する人が困らないようにすることが大切なんです。というのも、おひとりさまで家族がいない場合でも、長年会っていなかった親戚などが葬式は1回ですむからと執り行ってくれることは多い。だけど、その後の遺品整理はいちばん嫌がられます」(吉川さん)

 芸能人でその作業に取り組んでいるのが、デヴィ夫人だ。

「海外に住む娘さんが困らないように、財産整理のリストを作成しているそうです。宝飾品や洋服などの一部は親しい人に譲るつもりなんだとか」(前出・テレビ局関係者)

 かと思えば、男性ならではの切実な片づけにいそしむ人も。

「武田鉄矢さんは60歳を過ぎてから、少しずつエロ本を処分しているとか(笑い)。同年代の仲間も同じことをしていると話していましたね」(前出・テレビ局関係者)

 さらに終活では“遺書”の問題も。その重要性に気づかされたというのが、アグネス・チャンだ。

「日本ユニセフ協会の活動で渡航する前に遺書を書く必要があったそうですが、以前はまじめに取り組んでいなかったそう。それが'07年に乳がんを発症したことで終活を真剣に考えるようになり、60歳を機に弁護士や会計士に指導してもらいながら、きちんとした遺書を書き直しているそうです」(芸能プロ関係者)