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 フィナーレまであと1か月。ますます盛り上がりを見せる朝ドラ『あさが来た』。

 あさ(波瑠)をはじめとして魅力たっぷりなキャラクターが働いている加野銀行。そんな面々を加野屋の時代から手代として見てきた弥七(竹下健人)に、その素顔を明かしてもらった。

 ヒロインのあさは?

「あささんはどう思っているかわからないですけど、僕は“仲のいい友達”という感覚です。もちろん、すごく尊敬もしているし、憧れの対象でもありますが、すごく接しやすいところが魅力ですね。

 上司としては、みんなから“何言うとんのや”と言われても銀行という商いをやりたい、という気持ちで進んでいく姿には驚かされましたし、弥七自身も商いが好きなので、あささんと一緒に働くことで彼女のことが、より一層好きになりましたね」

 加野屋の8代目の当主となり、銀行の頭取としてあさとともに商いを切り盛りしている榮三郎(桐山照史)は?

「それこそ小さいときから榮三郎さんを見ているので、その成長をいちばん見ているのが弥七じゃないですか。設定では僕のほうが年上なので、最初はお兄ちゃん気分でしたけど、榮三郎さんは雁助(山内圭哉)さんから商いのことをつきっきりで教わって、その才能を発揮していくわけですよ。

 銀行の頭取になって、僕からしてみれば“大人になったんやな”と。自分がお兄ちゃんだったのにいつの間にか抜かされた気分で(笑い)。でも、商いというステージでは対等と言ったらおかしいけど、ちゃんと向き合えている気はします」

 最後に、加野屋時代には番頭として弥七の上で働いていた亀助(三宅弘城)は?

「亀助さんは、弥七にとってすごくいじりやすい存在(笑い)。自分がいじられても、うれしいですしね。亀助さんと雁助さん、ふたりの番頭さんが加野屋にいなければ弥七は銀行で働いていなかったと思いますよ。

 それくらい大切な存在です。亀助さんにかまってほしいという願望が強いんでしょうね。炭鉱に行ってしまったときは本当に寂しかったですし。亀助さんは立場上ではもちろん上司ですけど、兄貴分というか、接しやすいお兄ちゃん的存在です」