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 俳優の故・二谷英明さんの妻で元女優の二谷友里恵さんの母である白川由美さんが6月14日、心不全のため死去した。79歳だった。

「14日午後、急性心不全で倒れたそうです。すぐに救急車で都内の病院に運ばれましたが、息を吹き返すことはなかった。大きな持病もなく、直前まで元気だったようなんですが……」(スポーツ紙記者)

 女優・白川由美さんの突然の訃報に日本中が驚き、そして悲しみに暮れた。

 17日に営まれた通夜には、松嶋菜々子や井上真央ら白川さんと同じ事務所に所属する女優たちや、生前親交のあった人たちが弔問に訪れた。

 '56年に東宝へ入社し同年、映画『ならず者』で女優デビュー。その後も多数の作品に出演し、'64年に二谷英明さんと結婚。同年、長女の友里恵さんを出産した。若いころは美人女優として名を馳せた。

「高校生のときに森永製菓のキャンペーンガールに選ばれて、それが芸能界に入るきっかけでした。清楚で鼻筋の通った整った顔立ちから“日本のグレース・ケリー”と呼ばれていました」(映画関係者)

 '80年代に活躍の場を映画からドラマに移すと、母親役なども演じるようになり、女性ファンも増えた。

「NHK連続テレビ小説『おひさま』や『ハケンの品格』『家政婦のミタ』(ともに日本テレビ系)、テレビ朝日系『ドクターX~外科医・大門未知子~』などヒットドラマの常連でしたからね。若い人からの支持もありましたし、惜しい女優さんを亡くしました」(テレビ局関係者)

 都内一等地にある白川さんの自宅は、高い塀の上に覆いかぶさるように庭の木が茂っていた。周辺を取材してみると意外な声が……。

「ここ数年は見かけないですね。外出するときはいつも車でした。われわれとは住む世界が違う感じがしました」(近隣住民)

 また別の近隣住民は、こう話す。

「3か月ほど前には白川さんが自宅前で近所の人とお話ししている姿や、お家の電気がついているのを見かけましたが、ここ1か月はまったく見なくなりました」

 見かけたときはとても愛想のよい笑顔を振りまいていたという彼女。しかし、最近は自宅付近での目撃談が少なくなった。それにはこんな理由があったという。

「時間があれば娘さん家族と一緒にいましたからね。お孫さんが小さいときはよくおむつを替えたり、自分で運転する車に乗せて買い物に行っていました。最近は娘さんの家で一緒に生活していたようです」(芸能プロ関係者)

 友里恵さんが郷ひろみと離婚したのは'98年。ふたりの間には娘が2人おり、白川さんにとっては孫にあたる。友里恵さんはその後、'00年に『トライグループ』の創業者と再婚。自らも社長となり大きな組織をまとめ上げている。

「由美さんは、昔から友里恵さんと一緒にオシャレして、まるで友達みたいに楽しそうに過ごしているのが印象的でした。英明さんが亡くなってから、娘さんたちと過ごす時間がさらに増えたみたいです」(前出・芸能プロ関係者)

 会社社長という激務の娘の子育てを少しでも支えたいという母心。そして夫を亡くした寂しさを忘れさせてくれる大切な存在が孫娘たちだった。大好きな人たちに見送られ彼女は天国へと旅立った。