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 『仮面ライダー ゴースト』(テレビ朝日系・毎週日曜あさ8時~)で、天然でボケ担当のムードメーカー的な存在の大天空寺の住職代理・御成役を演じて注目を集める柳喬之。

 そんな彼も出演する仮面ライダー45周年記念超大作、映画『仮面ライダー1号』が今月26日から公開される。

――デビューは大学生の時の応募でと聞きましたが、芸能界に入るには少し遅いですよね。

「遅いですよね。就活の時に九州にいて、みんなが就職活動している時に“芸能界の仕事がしたい”と思ったんです」

――中高校生の時にオーディションは受けなかったんですか?

「中高では部活のバスケットだけをずっとやっていて。東京も遠いし一人暮らしするのもなかなか現実味がなかったので全然考えてなかったですね。大学で将来のことを考えたときに一歩踏み出して、そのタイミングで東京に来てしまいました」

――憧れている人は?

「生瀬勝久さんがすごく好きで作品を見ていました。あんな役者さんになりたいなと憧れていますね。特に『TRICK』が大好きで。大学時代に放送していた『リーガルハイ』も見ていましたね。自分が好きなタイプのお芝居をされるので、御成を演じるときは意識しています」

――どんな大学生でした?

「たまにサークルのみんなで飲み会したり旅行に行ったりとか、人並みにリア充みたいな(笑い)」

――映画サークルや演劇サークルに入っていたわけではないんですね。

「友達に声をかけてファッションショーのイベントを開催したことはあります。芸能界の仕事がやりたかったので、裏方の仕事も知りたいし表の仕事もやってみたいと思って。大学のある熊本がオシャレなセレクトショップがたくさんある街だったので、そこのショップさんにお願いしたりとか、モデルさんも友達集めて会場も自分たちで借りたりして」

――その時に表に出る仕事が向いていると思ったんですか?

「表に出るほうが楽しいと思いましたし、裏方ってすごく大変だなと実感しました。学生がやる規模ですら本当に大変だったので」

――出身は鹿児島ですが、なぜ熊本の大学に?

「行ける国立大学がそこだったので。特に深い理由もなく。その時は芸能界に入ろうとは考えてもいなかったですね。高校卒業する時は学校の先生になろうと思っていました。でも法学部に受かったし弁護士になれたらいいなと思って。でもそうは甘くなかったです」

――バスケットでは県代表になったんですよね。

「バスケットをするために強い高校に行っていたんです。そこで3年間本気でやっていたので。それこそ丸刈り頭にしてやっていたので、逆に高校の時はそれしか思い出がないですね」

――高校時代はひたすらバスケ?

「バスケと勉強。文武両道でした」

――当時のバスケ仲間は芸能界入りして驚いているのでは?

「驚いていましたね。テレビに出た時もすぐに連絡してくれますよ。当時のバスケ部の監督がまだ現役で学校にいて、『仮面ライダー』に出ていることもすぐにチェックしてくれたというのを友達から聞きました。厳しい監督だったんですけど、会いに行ったらすごく喜んでくれていましたね。地元を挙げて応援してくれるみたいです」

――バスケの道を選ぶ気はなかったんですか?

「一生懸命やることは得意だったんですけど技術的なことが苦手だったので、これは才能がないから高校で終わりにしようと」

――大学卒業後に上京することに不安はなかったですか?

「この仕事をやりたいほうに意識が集中しすぎていて、不安よりは期待のほうが大きかったのであまり感じませんでしたね」

――東京に来て驚いたことは?

「人の多さですね。東京の平日が鹿児島が本気出したときと一緒(笑)。元旦の神社とかはすごいんですけど、それが普段の渋谷って感じで。夜はすごいのでいまだにビックリします。平日なのになんでこんなに人が多いんだろうって」

――一人暮らしを始めてみて、大変なことは?

「料理は苦手ですね。帰ってきて一人で作ろうとはなかなかならないですよね。食べ物のことだからちゃんとしたいなとは思っているんですけど」

――役者さんは食事に気を遣っている方が多いですよね。

「でも周りにいる子は結構、不摂生している子が多いから、まぁいいのかなって(笑)」

――ちなみに得意料理や好きな食べものは?

「蕎麦とか」

――演じている御成っぽくていいですね(笑)。

「僕が現場でバームクーヘン食べていると怒られるんですよ。“こっちでしょ”っておせんべいを渡されます。横文字のやつは食べないでって(笑)」

――プライベートでやりたいことは?

「海外旅行に行きたいですね。非日常の体験をしたいです」

――国内よりは海外派ですか?

「そんなにたくさん行ってはいないですけど、アメリカは良かったですね。海外に漠然とした憧れがあるので行きたいなという気持ちがあります」

――鹿児島に帰省した時に、絶対行く場所は?

「鹿児島中央駅をとりあえず歩きます。高校の時もちょくちょくいたので、学生の頃に行っていた店とかをノスタルジーな気持ちで周ります」

――国内旅行だと、どこが楽しかったですか?

「大学の友達と弾丸スケジュールで行った京都は楽しかったですね。有名なところに行ったり舞妓さんを見たり。落ち着けて楽しかったです」

――御成のキャラ的にも京都は似合いますね。

「御成は京都っぽいですよね(笑)。そう言っていただけると丸刈りにして良かったです」

――今後、挑戦したいことは?

「おしゃべりが好きだったので、ラジオをやってみたいですね」

――好きなラジオ番組は?

「普通に音楽番組を聞いたりとか、たまに聞いたりとかするくらいなんですけど、おしゃべりをしてみたいです。お芝居では、まさか自分がお坊さんの役をやると思っていなかったので、またこういう形で自分が想像しなかったような役柄とかをやってみたいですね。今演じている御成がデフォルメされたキャラクターなので、等身大の役も演じてみたいです」

――将来の目標は?

「やっぱり生瀬勝久さんみたいな実力のある役者になりたいですね」

――最後に週刊女性PRIMEを読んでいる人にメッセージをお願いします。

「『仮面ライダー ゴースト』が9月末まで放送しているので、もうしばらくお付き合いください。これからも頑張るのでよろしくお願いします」

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<プロフィール>

やなぎ・たかゆき 1990年8月6日生まれ。鹿児島県出身。身長185cm。'12年、舞台でデビュー。映画『神様のいうとおり』、『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』、ドラマ『仮面ティーチャー』、『デート~恋とはどんなものかしら~』などに出演。3月26日公開の映画『仮面ライダー1号』にも出演中。

撮影/伊藤和幸