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 映画『のぞきめ』に出演している白石隼也。少し困った笑みを見せながらこう話した。

「現場で怖いことは何も生まれなかったです。絶対に取材で聞かれると思ったから、撮影中も気を張って探していたんですけど(笑い)」

 本作は日常のあらゆる隙間から何者かに“見られている恐怖”を描く。高身長のイケメン俳優なだけに、普段から熱~い視線を感じることが多いのでは?

「そんなことないですよ。たまに街でジロジロ見られていると、ケンカ売られているのかなと思います」

 いや、それはおそらく見とれているだけでしょ! 気を取り直してこれまでに経験した“怖い話”を聞いてみると、心霊体験とは違った“震える”エピソードが。

「高校生のころ、年に2~3回、頭髪検査があったんですよ。目・耳・襟足にかかっちゃいけないというものなんですけど、僕らみたいな運動部のやつらには特に厳しくて。引っかかると、髪を切ったうえで両親と一緒に、めちゃくちゃ怖い柔道部の先生のところに見せに行かなければならないんです。だけど、髪を切りたくもなくて……」

 そこで思いついたアイデアは、なんと“カツラをかぶること”。

「ドン・キホーテに買いに行きました。だけど、ベリーショートのカツラなんて売ってないから、それを自分で切って。当然、すごい変なヘアなわけですよ(笑い)。結局、ルールには引っかかってないけど、何かが変ということで捕まりました」

 クールに見えて、こんな男っぽく大胆な一面もあわせ持つ白石。もちろん、怖いのも大丈夫ですよね?

「実際は怖がりで、肝試しもしたことないんです。ホラー映画もひとりじゃ見られません(笑い)。僕みたいな人は恋人や友達と一緒に見に来てください(笑い)」

撮影/藏澄侑希