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 KAT-TUNのメンバーと言えば、デビュー時からやんちゃで尖がったイメージを打ち出していた。親や教師の言うことなんか聞かずに"自分たちのやりたいようにやる! 俺たちは俺たちだ!"と。

 とりわけツートップだった亀梨和也と赤西仁には、ドラマ『ごくせん』(日本テレビ系)での不良役もあって、そのイメージが強かった。そんな彼らの若かりし日の憎めないエピソードをひとつ。

 実はふたり一緒にジャニーズ事務所のメリー喜多川副社長からお説教をされたことがあったという。一体何があったのだろうか? 彼らの知られざる素顔を描いた『KAT-TUN 6粒の涙』(主婦と生活社)の著者でもある元スタッフのひとりは言う。

「"あなたたち、一体、何を考えているの!?"って、フロア中に響き渡る声でしたね。事務所の最上階の奥の部屋から聞こえてきて。メリー副社長が怒ると本当に怖いんです」

 何事かと思ったら、赤西と亀梨が叱責されていたのだという。

「どうやら、ふたり仲良く高校をドロップアウトしたんですね。副社長はそういうところは厳しくて。タレントの母親代わりという気持ちも強いんだと思います」

 ふたりとも別々に都内の高校には入学していたが、あまり学業優先とはいかなかったようで、事務所にも相談せずにやめてしまったそうだ。

「今まであなたたちの事務所の先輩は誰だってきちんと学校に通ってきたものよ。そうやってきちんと学業を務めて、よい成績を収めてきた人がきちんと仕事もできたの。そうやってスターになるのが正しいことだとどうしてわからないの!?」

 メリー副社長に怒られたふたりは、さすがにいつもの陽気さは影を潜め、しょんぼりした様子で帰って行ったという。