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結婚式が親と子の断絶を招くことも

 不倫問題に揺れるゲスの極み乙女。のボーカル・川谷絵音とベッキー。川谷は2015年夏に一般女性と結婚。その事実を隠し、ベッキーとの不倫愛を結んだという。しかも川谷は両親にも結婚の事実を隠していたとも伝えられ物議を醸した。

 昨今、親とのコミュニケーションをとらない大人が増えていると言われている。その実態、原因に迫る。

 結婚式トラブルは、親子間のコミュニケーションの希薄さに起因する場合も多い。そこで今回、20代~40代を中心に『週刊女性』読者の女性たちにアンケートを取ったところ、「親と会話がありますか?」という問いに、なんと40%が「ない」と答えた。

「昔から家庭での会話がなかったため、伝えたいと思うことがない」(30代女性・OL)

「幼いころ、悩みを相談したのに笑われて終わり。この親には言っても意味がないと悟った」(30代女性・主婦)

「数年前、病気の親から“アンタのことは昔から嫌いだった”と言われ、ショックでそれ以来、一切話はしていません」(40代女性・パート)

「理解し合えないし、話すと疲れるから」(40代女性・公務員)

「兄妹で私だけ親が引っ越したことを伝えられなかったから」(20代女性・OL)

「親と話すことが単純にストレス。だから結婚も出産も伝えていない」(20代女性・会社員)

 積年の思いから最近の出来事まで多岐にわたる。

「わりとどうでもいい世間話ばかりだけど、母がひとり暮らしなので、ほぼ毎日電話している」(40代女性・主婦)

「旦那のこと、仕事のこと、なんでも話します」(30代女性・主婦)

 会話のある人もいるが、会話があっても、

「旦那は子どもと嫁を捨て、私と結婚。元嫁には15年前からずっと住所を隠し続けていることは親には言えない」(40代女性・主婦)

「私の子どもと妹の子ども。親からしたらどちらも同じ孫のはずなのに、どうしても同居している妹の子のほうがかわいいみたい。会話していてもイライラしてしまう……」(30代女性・契約社員)

 最低限のコミュニケーションはあっても、親に思うところのある人は多いようだ。親子関係が崩れる原因は、幼少期から、場合によっては今に至るまでの精神的な虐待が考えられるという。

「虐待というと、暴力的なものを想像される方が多いと思いますが、それは全体の2割程度で、ほとんどは“否定”や“罵倒”といった言葉の暴力です。これらはまだ直接的ですが、“親の価値観の押しつけ”や“完璧主義”、学校や仕事、結婚に関しての“たび重なる干渉”など間接的なものも多いです」(大人の親子関係に詳しいカウンセラーの川島崇照さん)

「あの子とは遊んではダメ」(価値観の押しつけ)や「(100点を取っても褒めずに)次また頑張りなさい」(完璧主義)、「あなた、結婚はまだなの?」(干渉)。

 あなたは、このようなセリフを子どもに投げかけた経験はありませんか?

「親は、“子どものため”という意識で、これらの言葉を使います。子どもを傷つけているとは微塵も思っていません。私のところには、“子どもが何を考えているかわからない”“子どもに距離を取られている”という相談が寄せられますが、ほとんどは気づかないうちに、実は口では傷つけるようなことを言っていたりするのです」(川島さん)