『わたしが神さまから聞いたお金の話をしてもいいですか?』『神さまのお告げで教わった! 井内由佳のしあわせスパイラル』などの著書がベストセラーとなった井内由佳。そんな彼女に、1989年のある日、神さまのお告げが降りる。

 それ以降、神さまのお告げで教わった「幸せになるための考え方」を伝え続けているという。隔週で連載している『神さまの幸福論』では、井内先生に寄せられた人生相談と、その回答をお見せしていきたいと思います。今回の質問は「因縁」について。よく、「悪いことをすると悪いことが自分に返ってくる」と言いますが、戦争や災害、テロなど、どうしようもないこともありますし、罪のない子どもなどが殺されることも……。いったい、どういうことなんでしょう。井内先生が答えます!

Q:いつもメールマガジン、ブログ等楽しみに拝見しています。先生の本はほとんど読みました。でも、どう考えても解らないことがあります。それを教えていただきたいのです。世の中は「したことがされる」といつも神様は言います。でも、赤ちゃんや子ども、殺されるほどの罪もない人が殺されてしまうのは何ででしょうか? どう考えても、殺されるくらいの「したこと」をしているとは思えないのです。

前世でのしたことが現世に返ってきているのでしょうか? そしたら、現世でどう頑張っても、どうしようもないことがあるのでしょうか? 戦争、災害、テロ、世の中にはどうしようもないこともあります。それも、「したことがされる」んでしょうか? 講演会のときに勇気が出ずに質問できませんでした。どうかよろしくお願いいたします。

【井内先生からの回答】

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 この世の中の真理のひとつは「したことがされる」。

 まず、このことについて、少しお話ししますね。

「したことがされる」と言っても、したことと全く同じことが返ってくるわけではありません。

 例えば、わたしがあなたに、すごく意地悪なことをしたとします。そしたら、そのうちあなたから同じようにわたしも意地悪をされるという単純なことではないのです。わたしが、あなたに味わわせた思いを誰かから味わわされるということなのです。それは、"あなた"からかもしれないし、"他の人"からかもしれません。つまり、「味わわせた"思い"を味わわされる」のです。

 そして、それは、些細なことほど早く返ってきて、重大なことになればなるほど、後に返ってくるのです。

 例えば、誰かにちょっとした親切をしたら、1年以内くらいの間には、なんらかの形で返ってきますが、血も繋がってない人の面倒を数十年も見たという人は、自分の子どもがいれば、子どもに返ってくることが多いのです。

 つまり、「したことがされる」というのは、自分の一生で完結するものではないのです。誰にもできないくらい素晴らしい善いこととどうしようもないほど酷いことは、何代も後に返ってくることがあるのです。

 ただ、神さまは、

「前世とか生まれ変わりとかはない」

 とおっしゃいます。人は死んだらそれで終わるのだそうです。ただ、自分のしたことが、「因縁」という形で子孫に受け継がれていきます。

 それは、事が大きければ大きいほど、ずっと後の代に出てくるのです。

 戦争については、これは、「したことがされる」という枠の中で説明がつくことではありません。というのは、戦争は主体が"国"だからです。

 災害についてですが、災害だけを見て語ろうとすると、真理が見えてこなくなります。

 世の中は、陰と陽で構成されています。昼もあれば、夜もある。表もあれば裏もあるというように。わたしたちが住む地球には、水もあれば空気もある。季節があって、気温も人間が生きていくうえでちょうどいい温度です。太陽のように灼熱ではありませんよね。太陽の光を浴び、月に照らされ、雨が降り、雪も降ります。

 そんな神さまがくださった自然の偉大さ、尊さ、美しさの中でわたしたちは生きています。これが陽です。それに対して、自然災害は陰です。災害は、人間の叡智をもってしてもコントロールできない神の領域です。これも個々の人間の「したことがされる」の枠の中では説明がつきません。

 ただ、災害があったとき、その被害を受けるのは、人間です。罪のない人が巻き込まれることもあります。でもこれは、「個々の人間」に起こる出来事として捉えるのではなく、壮大な地球という星に起こる出来事に、地球に生息する生き物が巻き込まれることとして捉えることなのです。

 わたしたちは、せめて自分でコントロールできる範囲で、自分が一番幸せになれるように、「自分がされたいことを人にする」という生き方をしたいですね。


井内由佳(いうち・ゆか)●福岡県生まれ。福岡大学商学部卒業。大学卒業後、株式会社リクルートに入社。ここで、「仕事」についての大きな学びを得る。多彩な人々との出会いと語りあいの中から、人として幸せな道を歩むための考え方を学ぶ。1989年に神さまのお告げが降りる。1991年より夫が経営する輸入車販売会社の取締役を務めるかたわら、自宅で人々の相談に応じ、神さまのお告げで教わった「幸せになるための考え方」を伝え続けている。福岡市在住で二男二女の母として、毎日、楽しく、嬉しく暮らしている。【公式携帯サイトhttp://iuchi.augury.jp/】※本連載では、皆さまからの質問を募集しています! 先生に質問をしたい方は、下記アドレスまでお願いいたします。 primeqanda@gmail.com