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 アラフォー独身女医がプライドをかけて幸せをつかむために奮闘するラブコメディー『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(TBS系 金曜夜10時~)。

「よく“婚活ドラマですか?”と聞かれますが、女性の成長記というか、39歳にしていろんな恋愛術を学び、女性として成長していく物語になっています」(新井順子プロデューサー)

 アラフォー独身女性が幸せをつかもうと、奮闘するラブコメディーに“わかる!”と共感の声は多いそう。

「意外に男性も“次回が楽しみ”と期待してくださっていますね」

 原案は水野敬也の『スパルタ婚活塾』(文響社)。

「“男性を落とすなら、おさわり四十八手を学べ”とかドSなことが書いてあったんです(笑)。“これをセリフにしたら面白い”と、ドラマ化を企画しました」

 原案を基に、新井プロデューサー、監督、脚本家が物語を作りあげた。

「数人のアラフォー女医さんに取材をしました。私たち制作スタッフもアラフォー独身女性ばかりなので、かなりリアリティーがあると思います」

 主人公の橘みやびを演じる中谷美紀も独身。独身の女優に演じてもらわないと説得力がないと考え、決死の覚悟でオファーしたという。

「中谷さんはコメディーをやりたいと思っていたそううで、快諾していただけました。脚本を読んで“これって私に対する嫌みよね”と爆笑されたそうです」

 都内の一等地に美容クリニックを開業するみやびは容姿端麗、誰もがうらやむ人生の成功者。

 でも、男性からは、“高嶺の花”と思われがちで、恋人もいない。そんな、みやびに“恋愛弱者”とレッテルを貼り、“お前”を連発、自分の恋愛論に絶対的な自信を持つ、毒舌キャラの十倉誠司役を藤木直人が演じる。

「やさしいイメージの藤木さんのドSな顔が見たいと思ってお願いしました。最初のころは言いづらいらしく“お前って言わなきゃいけないかな?”と聞かれましたが、“十倉のセリフですから”と納得してもらいました。

 十倉はまったく笑わないドS男で、劇中は笑顔を見せません。でも、ほんの一瞬、やさしい顔をするシーンが、第5話(5月13日放送)に登場します。自分の娘と向き合う場面で、ここは胸キュンの見どころです!」

■毒舌ドSキャラが発する恋愛術の長ゼリフに苦心  

 男目線で上から恋愛指南をする十倉に反発していたみやびだが、徐々に彼の教えに耳を傾け始める。

「十倉のスパルタ恋愛指南をするシーンでは、藤木さんは長ゼリフに苦労されていました。ずっと練習していて、ほぼNGはないのですが、まれに噛んでしまうと“クソッ!”と、熱くなっていました」(新井プロデューサー)

 現場のムードメーカーは、座長の中谷。

「気さくで明るい方なので、現場がパッと明るくなるんです。スタッフの顔と名前は全部覚えていて、その日しか来ないエキストラさんにも名前を聞いたりして、全員に気配りしていました。藤木さんとは相性ピッタリという感じで、(収録の合間は)ずっとお話ししていましたね。ただ徳井(義実)さんだけは別で、イジって楽しんでいました(笑)」

 第5話は、一夜をともにしたみやびと諒太郎(瀬戸康史)の恋の行方、妊娠をみやびに告げた桜井(徳井)の元カノ、エリ(松井愛莉)の行動、そして十倉の店に現れた謎の女性・入江千波(長谷川京子)との関係は……。

 諒太郎と付き合って変わり始めるみやびのファッションや、フードコーディネーターの住川啓子監修の十倉の料理にもこだわりが。

「ええ、そうなるの? と驚きの展開になるのが本作の特徴といえます。大物俳優が登場するサプライズも用意していますよ! 最終話までに、みやびがどんな選択をするのか。結婚するしないにかかわらず、女性の幸せは何かを描いていますので、ぜひご期待ください」