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 「何コレ!」と思わず声が出てしまうほどのインパクトだが、どこか味わいを感じるおばあちゃんの写真。この作品の主は熊本に住むアマチュアカメラマンの西本喜美子さん(88)。全部自分で撮影し、その世界観が面白いと国内外で話題になっている。

「とにかく好奇心の塊で、何でもやってみようって思うほうなんです」

 と語る喜美子さんがカメラを始めたのは70歳を越えてから。知人に誘われ、息子の西本和民さんが始めた『遊美塾』の写真講座に参加したのがきっかけだった。

 以来、写真にハマった喜美子さんは、自宅にスタジオを作ったり、触ったこともなかったMacで写真の加工を習得するなど、驚きの才能を開花。月に2回、塾でも勉強を続ける中で生まれた作品の1つが、誰しもを釘づけにするこのセルフポートレートだ。

「笑われてもかまいはしません。ただ面白く楽しくなる写真が撮りたいんです」

 喜美子さんの作品は次第に人気となり、7月19日には作品集『ひとりじゃなかよ 西本喜美子』(飛鳥新社)の発売が決定している。