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 話し方に関する本がベストセラーになるなど、世は雑談力や会話力ブーム。

 そこで、『「すごい!」と思う人の最高の会話力』を上梓、生放送のラジオに出演し、約1500人のインタビュー取材実績がある放送作家・吉川スミスさんに、今すぐまねできる会話法について教えてもらった。

「ボクは人見知りという言葉を使うのは損だと思っています。公言している人はチャンスを逃していて、もったいないなと。

 人前に出る仕事でなくても、人見知りを公言していれば、“あいつは人見知りだから、人を紹介しづらいな…”“大事な接待には連れていけないな”と思われてしまい、人脈を広げるチャンスをみすみす失ってしまいますからね」

 吉川さん自身も本当は人見知りだという。人見知りがゆえに数々の失敗をしてきたというが、自身の失敗経験から学び、話すことが苦手な人でも会話に困らない、あみだした“魔法の3文字”があるそうだ。

「すぐに話し上手を目指さなくても大丈夫です。まずは聞き上手を目指すべき。そこで役立つのが、食いつくように“で? で? で?”と聞くこと。

 そうやって興味津々に話を聞くだけで大丈夫。生放送のラジオで5年間、渋谷ハチ公前で街頭インタビューをやってきましたが、初対面の相手の心をつかみ、話を引き出すにはこの言葉だけでも十分だと実感しましたね。ボクなんか、2時間の飲み会でほぼ“で? で? で?”しか言っていない時もあるぐらいです(笑)」

 また、初対面でのベタな“出身地”トークでもプラスαで印象が変わるという。

「初対面で出身地を聞いたら、まずはその土地をリスペクトしましょう。行ったことがある場所なら、その時の思い出を。行ったことがない場所なら“行ってみたいので、おススメの場所を教えてください!”と興味を示す。自分のふるさとに興味を持ってもらえて、嫌な気分になる人はいないと思います」

 さらに話題を広げるために、その土地の名産品や観光スポットをつけ加えれば完璧だと話す。

「例えば富山出身の人になら“本場のホタルイカって美味しいんですか?”みたいに聞けば、その土地への興味関心と一般知識があることがアピールでき、そこそこ盛り上がれるので、初対面の会話としては上出来です。なので、多くの人に会う職業であれば47都道府県の名物を頭に入れておくことをおススメします」

 バラエティーやラジオで多くの芸能人と接してきた吉川さんが感じた“売れる芸能人”の会話の特徴とは?

「芸能界は並外れた才能を持った人たちの集まりです。しかし最終的には、その才能に過信することのない、性格のいい人が残るのかもしれません。性格のよさで分かりやすく共通して言えるのが、スタッフの名前をすぐに覚えて呼んでくれること。プロデューサーなど、上の人のみならずADさんの名前までサラッと口にできる芸能人は素敵だなと思います。

 スタッフも人間ですから、“スミスさんはどう思います?”といった具合に話してくれるほうが好印象を抱き、またお仕事をお願いしようと思いますよね。

 それが例え計算だとしても、現場に溶け込もうという努力が伝わるので悪い気はしません。逆に、何度仕事しても名前を覚えてくれない人で、売れている人や売れた人はあまり知らないかもしれません」