最近、やたら使われるようになったこれらの言葉。しかし、私たちの本当の意見とかけ離れていたり、多数意見が少数派の意見をかき消すための言い訳のようにも聞こえます。いったい、どうとらえればいいんでしょう?
 

「政治家や市民団体が“国民の声”という言葉を安易に使うようになって、今や“自己責任”くらい便利な言葉に成り下がった感がある。なんでもかんでも国民の声にするな! そもそもその国民って、誰を指しているの?」(40代・女性)

「“民意=怒りの声”みたいな感じで扱われすぎている気がする。民意ってもっと幅広いものだし、“この人の業績は評価しよう!”というようなポジティブな声だってあるはず。私たちの声を取り上げるときって、なぜ怒りばかりなんでしょうか?」(50代・女性)

 のっけからドキッとさせられる指摘から始まった今回のお題。EUから離脱したイギリスしかり、民意の扱い方って難しい!

「民意をわかりやすい形で示したはずの(イギリスの)国民投票が、まさかあのような大混乱を招くとは思わなかった。安易に民意に委ねるとどうなるか……。対岸の火事じゃない」(30代・男性)

「舛添さんを引きずり下ろしたように、今や民意がシュプレヒコールや魔女狩りの道具になっている。民意の悪用ですよ」(60代・女性)

「申し訳ないけど、国民の声って大半が弱者の声ですよね? 弱いゆえに叫ぶしかないのかもしれないけど、ヒステリックに叫ばれても……届かせ方を考えないと」(40代・男性)

「保育園落ちた 日本死ね!」のときもそうだったけど、問題が噴出したら何でも“国民の声”化する世の中。オオカミ少年じゃないですが、こんなに民意民意と叫んでいたら、重みがなくなってしまうような気が……。

「野党が“国民の声を聞け”などと言っていますが、その前に対案を出してから言ってほしい。民意と政策は別物!」(50代・女性)

「多少は国民の声を気にするべきだと思うけど、全部をいちいち気にしていたら進むものも進まない。それに常に大衆が正しいとも限らない。総体的な声に振り回されずに、一個人としての見解をきちんと持つことが大事だと思う」(40代・女性)

「民意や国民の声って、とどのつまり投票や選挙ですよね? 先の参議院選でも自民党が大勝したわけだし、結果=民意だと受け止めないと!」(30代・男性)

『北の国から』の名シーン「誠意って何かね?」ならぬ「民意って何かね?」。今一度、きちんと考えなきゃいけない。

「これだけ国民の声が次から次へと出てくるって、日本人の大半がクレーマーになってしまったということじゃないでしょうか。“暗い暗いと嘆くより進んで明かりを灯しましょう”の精神をもっと持つべき」(50代・女性)

「テレビの世論調査を見ていると、局によって数字や結果が違う。国民の声を利用して、偏向させようとしている人たちがいるのも事実。結局、民意って作られるものだと思います」(40代・男性)