お堅い印象もある警察(愛知県警)がユニークなデータを発表している。それは“星座別”の交通事故の特徴。

 これは、過去10年間(平成17年~26年)に愛知県内で発生した死亡事故について、星座ごとの傾向を分析したもの。死亡事故全体の特徴に加え、事故ケースごとに星座的分析をしている。

 そもそも、なぜ星座別のデータを作成したのか?

「愛知県の交通事故死者数は12年連続ワースト1位(昨年時点)であったことから、交通安全教育や規制、取り締まりの面において、各種の事故抑止対策を講じてきました。そして“何か違った切り口から交通死亡事故の特徴がないものか”“県民の興味を引くものはないか”と検討を重ねた結果、多くの方が興味を持たれている“星座”に注目し、過去10年分のデータを抽出しました」(愛知県警広報、以下同)

 愛知県は自動車保有台数が全国第1位(平成28年5月末現在)。免許保有数や道路延長率も全国的に高いことから、県民が交通事故に遭遇する機会はほかの都道府県より高く、データが大量にある。よって、分析の精度は高いと自信をのぞかせる。

「事故の分析をするなかで、意外と星座ごとに特徴があるのには驚きました」

 発表資料から、各事故での発生件数トップ5をまとめたのが下の表。歩行者死者数、自転車死者数、高齢死者数でワンツーフィニッシュを飾ってしまったのが、みずがめ座とやぎ座。逆に、どの事故ケースでもトップ5に名を連ねなかったのは、おひつじ座&いて座だった。

「科学的な根拠はありませんが、星座ごとに多発している違反や時間帯などを抽出しました。もしかして思い当たる点もあるかもしれませんので、とりわけ注意していただき、被害者・加害者、さらには家族の方が不幸になる交通事故を起こさないようお願いします」