まさか自分が不倫するなんて……。夫ひと筋で暮らしてきた妻が足を踏み入れた“愛と性”の世界。罪悪感があるからこそ燃える! 現在進行形の不倫妻たちが、自らの体験をズバリ語った。

──本日は、よろしくお願いしま~す。みなさんの“誰にも言えない”体験を、ぜひセキララに語っていただけたらと思います。

あかね 実は私、ずっと隠してきたことを吐き出せるんで、今日は楽しみにしてきたんです。

※あかねさん(43歳):結婚17年、2人の男の子のママ。

──ありがたい! ではさっそく……あかねさんはお子さんの習い事で知り合った男性と付き合ってるんですね。

あかね はい。下の子(小学生)が入っている地元のサッカーチームに、彼のお子さんも入っていたので。それで親しくなって……。

不倫妻たちの相手は、子どもの習い事のパパ友、夫の部下、SNSで知り合った年下男性などさまざま(写真はイメージです)

──そこからどうやって恋愛に?

あかね 誰にでも気さくに話しかける軽い人なんですよ(笑)。だから、私も気軽に受け答えをしていたら、あるときから「あかねちゃんのことは本気なんだけどなあ」って。それ以来、ちょっと顔を合わせると「ふたりきりになりたい」「今日もかわいい」って毎回言われて、ついその気になってしまったんです。

──どのくらい付き合っているんですか?

あかね そろそろ2年くらいになりますね。

「ずっと好きでした」と言われて

──信子さんはどういういきさつで?

信子 うちは夫が自営業で、私は事務を手伝っているんです。3人ほど社員がいまして、その中の1人と……。

※信子さん(52歳):結婚28年。ひとり息子はすでに独立。

一同 おお!(笑)

あかね ご主人の目をかすめて、こっそり?

信子 そうですね。夫は社員に対しては親方気質のいい上司なんですけど、夫婦関係では私、ずっと我慢の連続だったから。

──横暴な夫だったとか?

信子 ええ。サラリーマンから独立するときも事後報告だし、手はさすがに上げなかったけど、言葉の暴力、ずいぶんひどいことを言われましたよ。私のことをバカとか常識がないとよく言って「親はどういう教育をしてきたんだ」って。そういう夫のほうが外面はいいけど、子どものこともまったくかまわず飲んだくれて、朝帰りもしょっちゅうだったし。

智子 大変だったんですね。

信子 3年前、息子が就職して家を出ていったとき、私も離婚しようと思ったんです。それで夫に今までどれだけ我慢してきたかをぶちまけたら、夫は自分の言ったことをほとんど覚えてなくて。あげく、「離婚なんて言わないでほしい」と泣かれちゃって……。

智子 なんだかんだ言っても信子さんを頼っていたんでしょうね。今さら別れたらどうしていいかわからないなんてね(笑)。

信子 そうですね。ちょうどその前後にうちの会社に入ってきた40歳の男性がいて、この人が本当にいい人なんです。それで好意をもってしまって。

──どうやって親しくなったんですか。ご主人がいるわけでしょう、いつも。

信子 夫は外回りも多いんです。たまたま彼とふたりきりになったことがあって、ふと見つめ合ってキスしてしまった。「ずっと好きでした」と言われて、私もとろけるような気持ちになりました。

フェイスブックで知り合い、遠距離不倫

──智子さんはどういう人と付き合っているんですか?

智子 私はフェイスブックで知り合った3歳年下の人と、もう4年以上になりますね。遠距離恋愛なんですけど。

※智子さん(55歳):不倫から再婚し夫とはセックスレス。

──趣味が一緒とか?

智子 そうです。かなり限定できちゃう趣味なんで何かは言えないですけど、そういうフェイスブックのコミュニティーで知り合って、メッセージのやりとりをするようになって。実は私、今の夫とは最初、不倫していて、お互いに離婚して再婚したという経緯があるんです。最初はやっと一緒になれたとラブラブだったんですが、20年近くたつと恋愛感情が薄れていって。そんなとき今の彼と知り合って、久々に恋愛感情が炸裂してしまった(笑)。

あかね 恋愛体質なんですね。

智子 そうかもしれません。でも、50歳を越えて恋愛するとは思ってもいなかった。あんなに好きな人と再婚したのだから、もう恋愛はしないものだと思い込んでいました。

「夫がうつ病になって…」「私はもともと夫しか知らない」

──ダンナさんと彼を比べることはありますか?

あかね うちの夫はわりと神経質で無口なタイプなんです。あまり外に出たがらないし。一時期、うつ病になって休職していたことがあるんです。そのときは彼が親身になって相談に乗ってくれました。彼の同僚がやはりうつ病になったことがあるから、周りがどう対処したらいいか教えてくれた。軽く見えるけど情が深い人だなと。ありがたかったですね。

信子 そのときはもう付き合っていたんですか?

あかね 付き合い始めたころでした。ちょっと重い話だから逃げられるかなと思ったけど、親身になってくれて。

信子 私はもともと夫しか知らないんですよ。だからまさか自分が恋愛するなんて、しかも不倫をするなんて思ってもみなかった。でも、世間の男性は夫のような人ばかりじゃないんだとわかったのはよかったかもしれない(笑)。今は夫も前より優しくなりましたけどね。

──妻に出ていかれたら困るから。

信子 でも、夫は私が不倫をしているなんて、まったく予想もしていないでしょうね。

女としての焦りはあったかも

智子 私は別に、夫に不満があるわけじゃないんです。でも、女としての焦りはあったかもしれない。お互い大変な思いをして再婚したのに、再婚して数年後にはセックスレスになってしまったんです。

──どうしてですか?

智子 やっぱりメンタル的なことだと思います。私は子どもがいなかったけど、彼には最初の結婚で2人の子がいたから、ときどき会いに行ってたようで。私は全然気にしていないのに、彼は私に知らせずに会ってくる。気分的に、子どもと私の板挟みになって、ひとりで悩んでいたみたいですよね。

──もうちょっとオープンな関係にしておけばよかったですよね。

智子 そうなんですよね。でも、前妻がかなり私に対して怒っていたようなので……。

不倫妻たちは「女としての焦りがあった」と語る(写真はイメージです)

──結婚してみたら、思い描いていたものとは違っていました?

智子 あちらの養育費があったから、私もフルタイムで働いてきました。でも、私としては彼と一緒になれてよかったと思ってた。セックスレスではあるけど、仲は悪くはないんですよ、今も。たまたま付き合っている彼もセックスレスだったから、そういうこともよく話しました。

信子 女としての焦り、私もわかります。夫の部下である彼と付き合い始めてから、ああ、私も女だったんだと思うことが多くて。

あかね 結婚生活は女性から「オンナ」の部分を奪うのかもしれませんね。

智子 結婚って日常生活ですもんね。私は彼とはずっと遠距離恋愛で、新幹線で2時間以上かかるところに住んでいるんです。それで、中間点で会うんですが、2か月に1回くらい会えればいいほう。最近、私の両親が年をとってきて手伝いに行くことも多いので、仕事と介護と恋愛で忙しいです(笑)。

信子 でも、張りがあるんじゃないですか?

智子 確かにそれはありますよ。彼からは毎日、数回メールが来るので、それを励みに頑張っています。

信子 毎日数回? すごい!

──でも、信子さんは毎日会えるでしょう。

信子 夫がいるところに好きな人もいるのは苦しいときもありますよ。

こういう関係にセックスは大事

あかね どこで会ってるんですか?

信子 彼が平日に代休をとることがあるので、私も仕事を作って外出、ホテルで会ってそそくさと戻ったり。なかなかゆっくり会えないのがつらい。今度、お互いに同窓会があると言って、どこかでゆっくり会おうかと話しているんです。

あかね 私は地方に住んでいるので、お互いに車で、ある地点で落ち合うんです。それでどちらかの車に乗り換えてラブホテルへ直行です(笑)。

──やはりホテルで会うのがいちばん安全ですもんね。

信子 こういう関係にはセックスは大事だし。

一同 (大きくうなずく)

──夫とのセックスの違いはあります?

智子 私も彼も夫婦間ではセックスレスだったから、今さらできるのか心配だった。でも最初のとき、彼が手や口で全身を愛撫してくれて……。それだけでものすごく濡れたんです。ああ、私もまだ女だったんだと思った。

信子 わかります、その気持ち。私なんて彼が好奇心の強い人で、初めてバイブを体験しちゃいました。

──どうやってバイブを使ってるんですか?

信子 シックスナインの形になって私が彼のを舐めながら、彼も私を舐めたりしながらバイブを入れて……。

智子 エロい~(笑)。

あかね 私はこの間、ちょっとだけ彼に手を縛ってもらいました。前からやってみたかったので……。

信子 信頼しているから、新しいことをするのに抵抗がないんですよね。

あかね そうなんです。縛られて大好きな人に“されちゃう”経験をしたかった。そういうことをしたいと言えるのがうれしい。でもセックスだけではなくて、先日、たまたま一緒に街を歩く機会があって。いつもホテル直行だから、それだけでホントにうれしかった。

あかね どきどきしちゃいますよね。

出会ってしまったからどうしようもない

──みなさん、夫に対して罪悪感はあります?

あかね ありません!

一同 (うなずく)

智子 不倫をしている女友達が、“夫が私ときちんと向き合おうとしないから、私はほかの男と付き合ってる”と言っていたんです。私は特に罪悪感を持っていないけど、夫のせいにするのもちょっと違うかなと思う。出会ってしまったからどうしようもない。

信子 でも夫と完璧にうまくいっていて、恋愛感情も満たされていたら、不倫はしませんよね。

あかね そんな人いないでしょうけど(笑)。子どもに知られたらと思うと怖くなるけど、恋愛と結婚は別だと思わないとやっていられません。

──周りにも不倫している人はいますか?

信子 ええ、ご近所の仲のいい奥さんでもいますよ。私が不倫なんてしそうもないタイプに見えるせいか、相談を受けることもあります。「あなたみたいなまじめな主婦から見るとどう思う?」って(笑)。

──みなさん、どうやって知り合っているんでしょう。

信子 PTAとか、あかねさんみたいに子どもの習い事関係、あとはスポーツジムなんかもありますね。似たような時間に行くから、同じ人と顔を合わせるんですよね。

智子 私の友達にもいますね、スポーツジム。ジムの入り口で待ち合わせて、すぐ裏のホテルへ行ってしまうらしいですけど。

セックスがこんなに楽しいものだったなんて

──この先、恋愛はどうなるんだろうと考えることもありますか?

智子 そりゃあ、ありますよ。いつまで続けられるんだろうって。彼は“いつか年とったときに一緒に暮らせたらいいね”と言いますが、私は生活をともにする気はありません。でも、恋愛は続けていたい。彼とは心身ともに相性がいいので。

信子 わかります。私も正直な話、セックスがこんなに楽しいものとは思わなかった。私の人生、何だったんだろうと思いましたもの。夫婦できちんと愛し合えれば、もっといい人生を送れたんじゃないか、私はソンをしてきたんじゃないかと最近、考えちゃうんですよね。

あかね うちはまだ子どもがいるからいいけど、10年もたたないうちに、夫と2人だけの生活になると思うんですよ。そのとき、私はこの人とうまくやっていけるのかしらと考えますね。彼とは家も近いけど、もしも噂になったら、狭い地域なので住んでいられなくなるかもしれない。そう思うと、ときどき怖くなるんですが、彼は“そんなことを考えてもしょうがない。オレは離れない”と言ってくれる。

智子 そんなふうに言われたら、ますます胸がキュンキュンしちゃいますよね。

──女性はいくつになっても恋する乙女みたいなところがあるんでしょうね。

智子 それもあるけど、ひとりの人とわかりあえる喜びみたいなものもあります。お互いの生活のうちのほんの少ししか接点はないかもしれない。でも、この人のことが少し理解できたと思えるうれしさは、年をとると貴重に思えてくるんです。

信子 そうですよね。セックスも楽しいけど、こんなに遠慮なく男性と話して笑って、気持ちが軽くなること、今までなかったなと思います。

智子 世間的には「いけないこと」をしているとはわかっています。だから、ひそかに温めて育んでいきたいんです。

※座談会の氏名はすべて仮名です。