改名する前は能年玲奈

 9月18日、岩手県久慈市の三陸鉄道・久慈駅の駅前広場を埋め尽くした大勢のファンの前に姿を現したのは、『のん』こと能年玲奈。

「毎年、9月に久慈市では盛大な秋祭りが催されます。’13年に、彼女は宮本信子さんと一緒に訪れていました。

 今年も参加する予定でしたが、台風で同市が深刻な被害を受けたため、秋祭りは中止になってしまいました。ですが、能年さんは地元の人たちを励ましたいと久慈に来てくれたんです」(地元紙記者)

  『あまちゃん』で共演した渡辺えりと一緒に市内を回ったのんは、ドラマの撮影中に渡辺が通っていたというラーメン店『千草』を訪れて、

「麺をすすり、“おいし~い!”と身体を横に揺らしていました」(地元タウン誌記者)

 駅前では『おかえりセレモニー』が開催され、

「質問コーナーでは、最近ハマっていることを聞かれると、ギターと答え、作曲もしたと答えていました。

 すると、観客から歌ってほしいという声が上がり、彼女ははにかみながらも“あの道に落ちてる石ころが変だ~♪”と歌っていました。いろいろあったけど、変わらず自由そうで安心しました」(会場を訪れた市民)

 その後、久慈市の人たちと共同制作するシャッターアートへの筆入れに臨んだのだがそこでハプニングが……。

「最初の1筆目に描く場所を間違えたんです。“え、どうしよう。間違えちゃった!!”と報道陣や観客に向かって申し訳なさそうにしていました」(前出・市民)

 第2の故郷で大歓迎された彼女だったが、その笑顔とは裏腹に、独立騒動がいまだ解決していないという話も。

 6月をもって、事務所との契約が切れたはずなのだが、同社の公式サイトにはまだ彼女の名前が残っている。どういうことなのかと、取材を申し込んだが、期日までに返答はなく、代わって事情を知るテレビ局関係者はこう語ってくれた。

「契約満了前に、能年側から代理人を通して一方的に“辞めます”と言ってきたそうです。ただ事務所としては、それまで1度も話し合いをしていなかったので、ちゃんと話し合いをしてから結論を出そうと考えていた。

 1度話し合いをしようと能年サイドに申し入れたそうですが、向こうから返事がないまま今日に至っているということです」

 のん側は辞めたつもりだが事務所は認めていないということなのだ。そうした状況の中、彼女の独立後の仕事らしい仕事といえばアニメの声優のみ。今後の仕事の予定をのんの代理人に問い合わせたが、

「取材はお受けしません」

 とのことだった。しかし、

「今後の仕事については、まったく白紙のままですよ」(スポーツ紙記者)

 再び彼女の笑顔が全国に届く日は来るのだろうか……。