「♪男と女の間には〜」なんて歌がありましたが、異性ってなんだか理解しえないことばかり!

 でも、国内外の研究者たちによって、男女がうまくいくための科学的&医学的根拠が多数立証されていることをご存じですか? エビデンスやデータによって病気が予防できるように、科学的根拠に基づけば男女の仲だって予防、リハビリ、改善が可能なんです。

平野ノラさんと医学博士で医療ジャーナリストの森田豊先生 撮影/竹内摩耶

 自らを“肉食”と分析し、実践的恋愛テクでアタックし続けてきたという平野ノラさんが、理論的恋愛テクを提唱する医学博士で医療ジャーナリストの森田豊先生と緊急対談。本能VS科学……世代もジャンルも違う2人の恋愛トークは、「おったまげぇ!」な展開に!!

平野 男女関係を円滑に進めるための森田先生の恋愛エビデンス、たっぷりと学ばせていただきます!

森田 ノリにノっている平野さんのお役に立てるなら! さっそくですが、平野さんのバブリーな赤い衣装は◎です。

平野 そうなんですか!?

森田 「ロマンチックレッド効果」といって、男性が赤く着飾った女性を見ると、その女性に魅力や興奮を感じやすくなるという研究結果があるんですよ。

平野 「赤いものを身につけたほうが運気が上がる」ってアドバイスをされたのですが、まさかそんな効果があったなんて。ちなみに、下着も全部赤なんです。身体を温める効果もあるからって。

森田 いや、その効果は医学的に立証されていません。

平野 ないんかい! OK、バブリー!

森田 (笑)。平野さんは異性の気を引くために何かしていることってありますか?

平野 オリジナルのあだ名で呼ぶとかですね。例えば、先生なら「もりぴ〜」かな。

森田 それはテンションが上がる! 実は、「僕」「私」ではなく「僕たち」「私たち」と呼ぶことで、男女間の信頼関係が上昇すると言われています。自分たちだけの呼び名をつけることも共通意識の上昇、親密度アップにつながるでしょうね。

平野 ありがとう、もりぴ〜! あとは、ほかの人が気がついていないその人のいいところをさりげなくホメる。「気がきくね〜」とか「しっかり者だね!」とか。好きになった人のことをしっかり見るようにしていますね。

女性と男性では記憶の仕方が別

平野ノラさんと医学博士で医療ジャーナリストの森田豊先生 撮影/竹内摩耶

森田 では、次は私から平野さんにテクニックを披露しましょう。平野さんは異性の嘘をどうやって見抜きます?

平野 う〜ん、仕草とか雰囲気とか。

森田 まばたきが増える、鼻をさわる。この2つはエビデンスもあって非常にわかりやすいので、ぜひ覚えておいてください。

平野 マジですか!? 

森田 あと、お出かけ前のキスもオススメです。お出かけ前のキスをしているカップルは、していないカップルよりも、寿命が5年長くて、年収が25%も上がるんです!

平野 寿命はどうでもいいけど、年収が上がるのは聞き捨てならない! やっぱり充実感や安心感があるのとないのでは、実生活に及ぼす影響が雲泥の差なのかな?

森田 ストレスを感じれば感じるほど寿命が短くなるとも言われていますからね。

平野 先生もしているんですか? お出かけ前のキス。

森田 へ!? 私たちは、ほら、もう……。

平野 かなぴ〜! そりゃないよ〜。

森田 勘弁してください(苦笑)。自分ができたことできなかったことを含めて、ほかの人に僕の分も幸せになってもらいたいんです! 

平野 あれ? 先生、まばたきの回数増えてませんか?

森田 増えてない!(笑) 平野さんのペースに合わせるのは危険ですから、話題を変えましょう! 平野さんは結婚願望ってありますか?

平野 なくはないですけど、今は仕事に全力投球したいという気持ちが強いですね。仕事もプライベートも、って、いくつも一緒にできないタイプなので。

森田 先ほどの充実感の話ともつながるのですが、結婚をしている人と独身貴族では前者のほうが寿命が長いんですよ。

平野 結婚は結婚でストレスがあって疲れちゃいそうだけど、違うんですね。

森田 面白いのが、男性に限っては相手と離婚や死別をすると寿命が短くなるというデータもあるんです。あとね、二股している人は心臓発作で亡くなる人が多いの。

平野 そういう男はむしろ死んだほうがいいですよ!(笑)

森田 女性の場合、離婚や死別をした後も前向きに人生を歩める人が多いんですよね。対して、男性は後ろ向きになり、結果、寿命を縮めてしまう。

平野 そうそう。実は男のほうが女々しいんだよね〜。

森田 ハハハ、手厳しい! 女性って別れた男性のことを忘れられる人が多いですよね。

平野 別れたら元カレの電話番号を削除するし、プレゼントされたものも捨てちゃったり。

森田 男にはそれができない!

 かかってくるはずのない番号を登録したまま消せない。女性は上書き保存の世界、男性は別名保存なんですよね。

平野 確かに、いつまでも未練たらたらと連絡をとってくる。以前、私のことを忘れられないってまた言い寄ってきた元カレに、それをいいことに大型テレビを買わせてやりましたよ(笑)。

森田 たくましすぎる!(笑)

パートナーとはバランスが大事

平野ノラさんと医学博士で医療ジャーナリストの森田豊先生 撮影/竹内摩耶

森田 それにしても話を聞いている限り、平野さんは相当お強い女性ですね!?

平野 小学校4〜6年生までの間、同じ男の子をずっと好きで3回くらい告白したんだけど、ことごとくフラレ続けたことがあって。

森田 一途ですね〜。

平野 子ども心に恋愛ってうまくいかないって思い知らされたので、失恋しても自分からどんどんアタックして学んでいこうと誓ったんです。泣き疲れた後に、「よし! また情熱的な恋愛をするんだ!」みたいな(笑)。

森田 トレンディードラマみたいな恋愛を地でやってきたとは……。

平野 フラレても次に会ったときは、絶対に外見も収入もレベルアップしてやるぞって。逃した魚が大きかったことを証明したいんですよね。

森田 身をもって自らを成長させるとは実践派だなぁ。平野さんは好きになる男性に共通項ってあるんですか?

平野 ひとりでも生きていけそうというか、物事を自分で決められるタイプですね。威張る人は論外。私ってカカア天下気質だと思うんですけど、どこかで相手を頼りにする、という感覚があります。

森田 自分がリーダーシップはとるけれど、従うときは従う?

平野 ぐいぐい引っ張っていっても、ここぞというときはパートナーにパスを出す。最後は立てるじゃないですけど、立てがいのある人を好きになるし、そういうときこそパスを出したくなるんですよね。

森田 そのバランス力は見事ですよ。自分勝手な亭主関白やカカア天下の人って長生きしないことが統計で示されているだけに、ちゃんと相手を立てることは大事です。

平野 自分からアタックするくせにバランスは意識しています。だからなのか、相手が私に夢中になりすぎて「君なしでは生きていけない」みたいになると冷めてしまう。

森田 平野さんに恋愛マニュアルは必要ないかも……。押したり引いたりする恋愛テクニックがすごい!

平野 いえいえ!(テレ) 先生から教わった情報も駆使して、本能と科学を融合させたバブリーな恋愛マスターを目指します! でも、先生……。

森田 なんでしょう?

平野 医学の研究をたくさんされていることは素晴らしいんですけど、もう少し奥さんの研究もしたほうがいいかなぁ〜♪

森田 いや……私はもう反面教師としてお役に立てれば(黙り込む)

平野 もりぴ〜、しもしも〜!?

森田 は、はい! ちなみに平野先生、私は奥さんとどうすれば?

平野 まずは“お出かけ前のキス”からでしょ!?

森田 えー、今の私にはハードル高いなあ!

<書籍紹介>
『今すぐ「それ」をやめなさい! Dr.モリタのやめるだけで健康になる50のヒント』
森田豊・著(すばる舎刊 本体1400円)
食生活や入浴・睡眠、身だしなみから身体の健康、社会生活にいたるまで、生活習慣&健康常識の“意外な落とし穴”を総点検した、目からウロコの一冊!

<プロフィール>
◎森田豊(もりた・ゆたか)
1963年、東京都生まれ。埼玉県立がんセンター医長、板橋中央総合病院部長を歴任。現在は、医師、医療ジャーナリスト、現役医師としてさまざまな病気の解説や、医療に関する問題に取り組み、「正しく、タメになる情報を、楽しく伝えること」をモットーに多くのメディアで活躍中。http://morita.pro/

◎平野ノラ(ひらの・のら)
1978年、東京都生まれ。OLを辞め、31歳のときに同棲相手のプロポーズを断って芸人の道を目指す。バブル時代のあるあるネタと、「OK、バブリー!」「おったまげぇ!」などの決めゼリフで話題沸騰。今年5月には「OK!バブリー!! feat.バブリー美奈子」でシングルデビューを果たす。