当時、未成年者だった新恋人でタレントのほのかりんと飲酒したことを重く受け止め、活動を自粛することになった『ゲスの極み乙女。』の川谷絵音。アルバムのリリースもいったん中止になり、今年度の売り上げは大幅ダウンを避けられないという。それにより不憫な思いをする人たちがいるようで―。
川谷絵音

「今日が最後のライブなんですけど、いつかボリューム2をやりたいと思うので来てください。またどこかでお会いしましょう」

 10月19日、東京・渋谷クラブクアトロで『indigo la End』の公演を行い、ファンに挨拶した川谷絵音。メインバンド『ゲスの極み乙女。』に先がけて自粛期間に入るからだ。すっかり意気消沈かと思いきや、その表情は意外なほど明るかった。

 というのも、当時、未成年者だった新恋人でタレントのほのかりんとの飲酒報道を受け、両バンドの活動休止を決めたものの、

「ゲス極については、3枚目のアルバム『達磨林檎』の配信リリースやCD発売をいったん中止しましたが、11月10日から12月3日までのワンマンツアーライブは決行します」(レコード会社関係者)

 これには『バイキング』(フジテレビ系)司会者の坂上忍からも、こんな意見が。

「ミュージシャンの方だから、(自粛期間に)曲作りしていればいいんですよね?」

 実際、そのとおりのようで、

「ツアーが終わると、次の楽曲制作に没頭するのみ」(前出・レコード会社関係者)

 ツイッターで本人は否定したものの“1年休んで復帰へ”という報道が事実なら、さほど痛手はこうむらないが、具体的に検証してみると─。

いったん発売中止になったアルバム『達磨林檎』

「2枚目のアルバムは累計約10万枚の売り上げ。ニューアルバムも同じくらいの売り上げ枚数を見込んでいました。

 とすれば、アルバムは1枚平均3000円なので約10万枚を売り上げると3億円となります」(前出・レコード会社関係者)

 それほどの収入が吹っ飛んでしまったことになる。また、年末から来春にかけて開催される音楽フェスへの影響も。

「『ゲス極』のライブ出演料は1ステージ約200万円といわれています。'13年、'14年に出演していた年末のライブ『COUNTDOWN JAPAN』などへの出演が今年も浮上していたそうですが、白紙になりました」(音楽イベント会社関係者)

 そんななか、「所属事務所は、活動自粛中のメンバーの生活保障はしていくようですよ」(芸能プロ関係者)ということだが─。ここで、とんだ格差が生じることが判明。

「ゲス極は川谷さんと他3人のメンバーを合わせ4人で構成されています。現在発売されているCDが売れれば原盤印税が入り4等分となります。

 ただ、カラオケで彼らの楽曲が歌われた場合、作詞作曲を手がけている川谷さんにだけ作詞作曲の印税が入ります。他メンバーには原盤以外の印税は入らず、収入に大きな差が出てしまうんですよ」(前出・レコード会社関係者)

 つまり、活動自粛の原因となった川谷のほうが、ほかのメンバーよりも収入ダウンが少なくすむことに。これは、『indigo la End』でも同様だ。いよいよ仲間たちからも“ゲス”だと思われたりして!?