今年テレビ初出演ながら、コント日本一を決める『キングオブコント2016』(TBS系)で優勝したライス。これまで無名だったこともあり、優勝後は20本以上の仕事が殺到! 一夜にしてシンデレラボーイとなった彼らにインタビューを敢行♪

ライスの二人(左が田所仁、右が関町知弘) 撮影/森田晃博

田所「事務所もまさか優勝するとは思っていなかったんでしょうね。優勝翌日は、定期的に出してもらっているパチスロ番組の収録を名古屋でしていました。番組スタッフが『KOCチャンピオン』というタスキを用意してくれたんですけど、みんなパチスロ台に夢中で、僕のことを見る人は皆無(笑)」

関町「相方、ピンの仕事が入っていたので僕は休みでした(笑)」

田所「その翌日、ネタ番組でテレビ局に呼ばれたので、打ち合わせかと思ったらオーディションだったんですよ(笑)。これには一緒にオーディションを受けた芸人も引いていましたが、地味な僕らっぽいですよね」

 世間的には無名だったライスだが、一部ではその才能は早くから評価されていた。かつて芸人志望だったゴールデンボンバーの鬼龍院翔は養成所時代の同期。優勝後、ブログで《在学中からコント一筋で面白かったライスがついに…! 時代が追いついた…!!》と称賛。

関町「キリショーが芸人をやめてからしばらく連絡はとっていなかったのですが、バンドでブレイクしてから突然仕事のオファーがあって。それ以来、飲みにいく仲ですね」

田所「ピースの又吉さんも、ずっと僕らのことをライブに呼んでくれていたんですよ。決勝進出が決まった後もLINEでメッセージくれてうれしかったです」

関町「山里(亮太)さんもずっと注目の芸人として、僕らの名前を出してくれていたんですよね。ただ、今年はまったく出してくれていなくて。疎遠になったと思ったら、決勝が決まって急に飲みに誘ってくれるようになりました(笑)」

高校時代、関町に田所が接近した理由

 そんな2人の出会いは高校時代。意外にもクラスの人気者だったという関町に、田所が媚を売る形で友達に。

田所「相方はすごい人気者だったんですよ。女子からゆるキャラ的な感じで“可愛い”って言われていたので、男子も、こいつを敵に回しちゃダメ、という感じで。それで僕も高校生活を華やかにするには、仲よくしていたほうがいいなと思って声をかけたのがキッカケですね」

関町「そこは普通に仲よくしたいなと思ったでいいじゃん!」

田所「心の底ではつまんないと思っていたし(笑)。高校生活のために仕方なくだったんだよ」

関町「そうだったんだ……。相方は友達がいなかったので、ホームルーム終わった瞬間に帰っているようなタイプでしたね」

田所「コンビを組もうと思ったのは高校の後半。2人とも成績が悪かったので、いい会社に就職できないだろうから、芸人になるしかないなと」

「心の中は悔しさでいっぱいでした」

 養成所の同期には、鬼龍院翔のほか、ハリセンボン、しずる、パンサーの菅良太郎などが。そんな同期が続々と売れていく中、涙を飲む日々が続いた。

田所「気にしていないフリをしていたけど、めちゃくちゃ悔しかった。少し前まで実家に住んでいたので、ハリセンボンとかがテレビに出ていると、親が“同期はテレビに出ているのに”みたいなプレッシャーをかけてくるんですよ。'12年にしずるの村上の結婚式の司会を頼まれたときも正直、複雑でしたね」

関町「“仕事くれてありがとう”って口では言ったけど、心の中は悔しさでいっぱいでした」

田所「だから今回優勝して、やっとしずると同じ位置に立てたのがうれしいですね。でも、ずっと仲はよいので、いつか同期で番組をやるのが目標」

関町「今日、松本人志さん、とんねるずさんとお仕事でお会いしたんですけど、さんまさんとか会っていないお笑いレジェンドがまだまだたくさんいる。これから会えるのは楽しみでもあり、怖くもありますけど、どうにか爪痕を残せたら!」

田所「今日だけで、僕らの7年間分ぐらいの経験値を積んだと思うほど濃い1日でした(笑)」

(※この日、ライスに1日密着した記事は明日11時に公開します)

 有名になるとスキャンダルもつきものだが、2人は大丈夫?

関町「結婚して子どももいるので、浮いた話は相方にまかせたいと思います!」

田所「僕は彼女もいないので、女性タレントさんと噂になって、若手芸人に夢を与えたい(笑)。でも地味だから誰も寄ってこないと思いますが(苦笑)」

関町「僕ら見た目は地味ですけど、中身でぜひ見てくれ〜い!」