ヒロインの素顔から物語のキーアイテムまで、『べっぴんさん』をさらに楽しむための7つのポイントを紹介します!

四つ葉のクローバーに込められた“思い”

 ヒロイン・すみれ(芳根京子)の母・はな(菅野美穂)が刺しゅうしてくれた“四つ葉のクローバー”のハンカチ。第1話の冒頭、『キアリス』の創業20周年パーティーの場面でも、すみれが大切に握りしめていた。

「“四つ葉のクローバー”は、物語を象徴するアイテムで、4つの葉に込められた意味は、“勇気” “愛情” “信頼” “希望”です。すみれは仲間たち4人と子ども服専門店を立ち上げますが、周囲にそういう仲間がいることが、彼女にとっての幸せの実現になる、ということを四つ葉のクローバーの意味にしていきたいな、と思っています」(三鬼一希チーフ・プロデューサー)

パワーの源は食べること!?

(c)NHK

 食べることが大好き! と公言している芳根。その言葉を裏づける証言が、父親・五十八役の生瀬勝久から飛び出した。

「出演者が本番前にたまっている前室という部屋があるんですけど、いつもたくさんのおやつを芳根さんが差し入れしてくれるんです。でも“みなさん、どうぞ”と言いながらほとんど自分が食べているという(笑)。その座長感たるやすごいな、と思っていつも見ています。とても愛らしいですよ」

はなと五十八の仲は、本物の夫公認

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「菅野さんとは今回が初めてご一緒させていただいているんですけど、旦那さん(堺雅人)とはけっこう仕事をしていまして」

 堺とはドラマ『リーガルハイ』や映画『南極料理人』で共演し、今回は菅野と夫婦を演じている生瀬勝久。

「あちらは大河(『真田丸』)の撮影中ですが、“妻をよろしく”と、メールをいただきました。なので“まかせとけ”と、劇中のセリフと同じ文言を返しておきました」

 堺からのお墨つきももらい“公認”の夫婦になれた!?

“母性本能”の目覚め!?

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 2週目で結婚・出産と、人生の大きな節目を迎えたすみれ。19歳の芳根には経験のないことだったけど……、

「リハーサルでは赤ちゃんの人形を隣に置いていたんですけど、その時点で号泣してしまって(笑)。スタッフさんたちが大笑いしながら“人形なんだから泣くな!”って。本番は本当の赤ちゃんで撮影だったんですけど、私が産んだわけでもないのにそこでも自然に涙が出てきて……。自分が子どもを産むとき、泣きすぎて脱水症状になっちゃうかもしれません(笑)」

感情移入にもほどがある!

 芳根自身、涙もろいのはどうしようもないようで、監督からはこんな“お説教”が。

「1週目の最後に、子役の渡邉このみちゃんから私に代わってからのシーンで、お母様(菅野美穂)の写真に向かって“行ってきます”というだけで泣きそうになっちゃって。監督からは“あなたはこのシーンは初めてかもしれないけど、すみれ的には月日がだいぶたっているんだから泣くな”と。そりゃいちいち泣いているというのは違うな、とそこで思いまして(笑)。

 でも、菅野さんの声が流れるシーンで実際に聞いてしまうと涙が止まらなくて……。何か優しさに包まれている感じなんです」

キャストたちの “オフタイム”

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 同世代の女の子が集まると、休憩中はかなりにぎやかになっているみたい。芳根は苦笑いしながら、

「端から見ている人は本当にしょうもないな、と思っているでしょうね(笑)。(百田)夏菜子ちゃんとは2年前から映画『幕が上がる』や舞台でご一緒させてもらっていたので、仲がいいんですよ。

 基本、どんなにソファが広くても私が彼女の真横にくっついて座るんです。そうしたら“暑い! 邪魔!”って邪険にされるんです。なので最近は、横じゃなくてひざの上に座るようにしています(笑)」

トリプルヒロイン、夢の共演

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 神戸が舞台ということで、外国人のキャストが多いのも『べっぴんさん』の特色。そんな中、16話で登場した、通訳の夫とともに日本で暮らすエイミー・マクレガーを演じているのは、あの『マッサン』でヒロイン、エリーを演じたシャーロット・ケイト・フォックス!

「久しぶりの朝ドラの撮影に緊張しましたが、顔見知りのスタッフもいて『マッサン』を撮影していたときのことを思い出し、とても感慨深いものがありました」

『走らんか!』で主演した菅野も含め、3人の朝ドラヒロインがそろうなんて、豪華すぎます!