三笠宮さまの「本葬」にあたる儀式ではご心痛の表情の雅子さま(4日)

 皇太子妃雅子さまの最近のご心労について、「三笠宮崇仁さまがお亡くなりになったことへのご心痛や、その後の通夜や葬儀のお疲れで、雅子さまは、すっかりおやつれになったようでした……」と話すのは東宮職関係者。

 10月27日に100歳で薨去された三笠宮さまのお弔いのため、雅子さまは同日に三笠宮邸をご訪問。

「28日には『拝訣の儀』、11月2日はお通夜、4日は『斂葬・葬場の儀』に参列されましたが、病気療養が続く雅子さまにとっては、決して楽なご日程ではなかったと思います。

 3日午後の『霊代安置の儀』は、皇太子さまや秋篠宮ご夫妻らは参列されましたが、雅子さまのお姿はありませんでした」(宮内庁担当記者)

 この12月で長期療養が13年になる雅子さま。学習院女子中等科3年の長女・愛子さまのご欠席も「6週連続」となり、そのご看病もあって、疲れも蓄積されていたのだろう。

 10月21日から岩手県での全国障害者スポーツ大会を雅子さまは愛子さまの看病疲れなどを理由にお取りやめになったが、別の事情もあったと、ある宮内庁関係者はみる。

「11月1日に予定されていた『秋の園遊会』に、備えていた部分もあったのではないでしょうか。

 今回の園遊会は雅子さまにとっては、“正念場”といっていい行事でしたから」

 園遊会は年に2回春と秋に、各分野で功績のあった約2000人を赤坂御苑に招待し、天皇陛下をはじめ皇族方が、その労をねぎらわれる大切な行事。

13年前の園遊会以来、「和装」での公務は限られたものに

 今回は、三笠宮さまの薨去で中止になったが、リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した女子レスリングの伊調馨さんらが招かれることになっていた。

 前出の関係者が、雅子さまの出欠が注目されていた理由を説明する。

「雅子さまは昨年の秋に12年ぶりに園遊会に参列し、この春にも出席されました。

 しかし今回は、服装が和服をお召しになる『和装』だったので、雅子さまのご参加に関心が集まっていました。

 華やかなイメージがある女性皇族方のファッションですが、事前に和洋や色などのすり合わせを、各皇族方の女官などを通して行うなど準備には時間がかかります」

 園遊会での女性皇族の「ドレス・コード」は、事前に皇后さまがお決めになることになっているようだ。

 最近では美智子さまが、「洋・洋」の次は「和・和」、その次は「洋・洋」とローテーションを決められていて、この秋と来春は「和装」となっていた─。

「そもそも園遊会は、約2000人の招待者の名簿に前もって目を通し、当日は陛下を先頭に距離を保ちながら順番に移動して、できるだけ多くの人にお声がけをするという負担の重いものです。

 さらに雅子さまは、着付けが必要な和装は負担が多く、園遊会や宮中祭祀に長年、参列されていませんでした」(前出・記者)

 ただ、この4月に皇居の宮中三殿で行われた『神武天皇二千六百年式年祭の儀』では、通常の和装よりさらに負担がある十二単に近い古装束でご参列。

 今回は“和装では13年ぶり”となる園遊会が期待されていた。