KAT-TUNの絶頂期を支えていた亀梨と赤西

 11月5日のマカオ。会場を埋め尽くしたファンに向かって、赤西仁は声を張り上げて「中国で有名な芸能人は誰なの?」と問いかけた。

 KAT-TUNを脱退してはや6年。脱退した年にソロ活動を開始すると、国内ツアーのみならず海外公演も成功させ、'12 ‌年には黒木メイサと結婚。今では順調にアーティストの道を歩んでいる。

 11月9日には千葉・幕張でワンマンライブを開催、7000人ものファンが詰めかけた。ライブ終盤、モニターに『一夜限りの再結成』の文字が。するとステージに現れたのは山田孝之。実は2人は『JINTAKA』というユニットを組み、9月にCDデビューをしている。

「その翌月に“方向性の違い”を理由に早々、解散するという“離れワザ”を見せていたんですが、この日は仲よく2人のデビュー曲『Choo Choo SHITAIN』を熱唱し会場を沸かせていました」(スポーツ紙記者)

 その4日前にはマカオでライブを行い、そこで飛び出したのが冒頭の言葉だった。続いて赤西は会場を盛り上げようと、こう叫んだ。

「山Pは有名なの?」

 突然、問いかけられたファンは微妙な反応をしていたというが、赤西のハッチャケぶりは止まらない。

「山Pの名前を出してもファンのウケがよくなかったからか、“ん? 有名じゃないの(笑)。じゃあ亀梨(はどうなの)?”と、飛ばしたんですよ。会場は大歓声に包まれましたよ」(前出・音楽誌記者)

 赤西の口から久々に飛び出した、ライバル・亀梨和也の名前。その言葉を聞いた会場のファンの中には、感極まって泣きだす人もいたという。

 今までの赤西なら冗談でも“亀梨”の名前は口にしなかっただろう。いったい彼にどんな心境の変化が起きたのだろうか……。

「そもそも2人は、ある女性をめぐって仲が悪くなったんです。グループ結成当初のことでしたが、それ以来ずっと険悪のままでした。

 CM撮影のときに、スタッフに相手の悪口を言い合っていたこともあり、現場が凍りついてしまったこともありました」(CM制作会社スタッフ)

 赤西が抜けたあと、田中聖が脱退('13年)。今年3月に田口淳之介が脱退すると、グループは活動休止に。当面は残った3人でソロ活動をすることになるというが、

「事実上の解散みたいなもので、いざそうなると、それぞれが寂しさを感じているようです。特に赤西は亀梨と人気絶頂のころのKAT-TUNを支えていたわけですから、彼の胸に何か去来するものがあったんだと思いますよ」(前出・スポーツ紙記者)

 メンバーが別々の道を歩み始めた結果、“犬猿の仲”と言われていた赤西と亀梨の溝が埋まり始めたということなのか。6人そろったKAT-TUNを見られる日が、再び来ることを祈りたい─。