『逃げるは恥だが役に立つ』に出演中の大谷亮平 撮影/高梨俊浩 

「ドラマが始まる前と今はやっぱり違いますね。街でも何回か声もかけられましたし、友達も最初は自分が出ているから見てくれていたんですが、今は僕のこと関係なく楽しんでいる人が多くて(笑)。ドラマが面白いんだなって実感しましたし、とてもうれしいです」

 日本でモデルとして活動中に目がとまり韓国へ。その後、ドラマに映画にCMにと、韓国のみならずアジア各国で名声を博してきた大谷亮平(36)。今年4月、日本での活動をスタートし、現在は新垣結衣主演の『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系 火曜夜10時〜)に出演中。第2の“ディーン・フジオカ”として脚光を浴びている。

「“そう言われるの嫌じゃないですか”って言われたりしますが、全然気にしていないです。むしろ、注目されるにはわかりやすいフレーズだなって。ディーンさんとは挨拶しかしたことないですが、僕も2〜3か月いたことがあるので、台湾の話とかしたいですね」

 演じるのは、結婚に興味がなく、ひとり暮らしを謳歌するハイスペックイケメンの風見涼太。

「僕も簡単に結婚ってタイプじゃなく慎重派です。結婚へのポイントですか? めちゃくちゃありますよ、絶対に言えないようなことも(笑)。でも、ひとり暮らしが長いので、一緒にいていい意味で楽にいられる人がいいです」

“恋ダンス”にはいろいろ思う節が……

大谷亮平 撮影/高梨俊浩 

 劇中では、なぜか風見を女の敵と見なしている、男性経験ゼロの年上キャリアウーマン・百合(石田ゆり子)と恋の予感も!?

「最初からあんなにあからさまに嫌ってくる女性って、さすがに経験はないですよ(笑)。僕は付き合う人って、最初のフィーリングでだいたいわかるんです。この人、穏やかそうだし気が合うなとか。あと、人に合わせるタイプなので、芯がしっかりしている女性であれば、あまりこだわりません」

 ある共演者とは思わぬ接点があったようで――。

「新垣さんとは初共演。大人っぽいし、落ち着いていてまさにパーフェクトヒューマン(笑)。男性陣は、古田(新太)さんと藤井(隆)さんがよくグルメの話で盛り上がっていますね。

 そう、藤井さんとは大阪の実家がすごい近くて。さらに高知にいとこがいるんですけど、その隣の家が藤井さんのいとこだったんですよ。本当に偶然で驚きました」

 話題の“恋ダンス”にも挑戦!

「それに関してはいろいろ思う節が(笑)。もともとリズム感があるほうではなく、新垣さん、星野(源)さん、古田さん、石田さんと一緒に踊るので、とにかくフリを覚えようと毎日1〜2時間、自宅のベランダの窓に映る姿を見ながら練習していたんです。

 で、いざ撮影が始まったら、古田さんから“動き硬いね〜”って言われたり……。自分では普通だと思うんですが、身体が大きいからそう見えたんじゃないかなって(笑)。機会があったらリベンジしたいです!」

今はラブストーリーに飢えてます

大谷亮平 撮影/高梨俊浩

 ダンスはさておき、運動神経は抜群で、今でも夢中なスポーツが。

「小学4年からバレーボールをやっていて、今でもオフにやっています。実力ですか? 話すと長いですよ(笑)。でも、小中学校時代は大阪で1位、近畿で2位だったり、高校では国体に出たり本気でやっていましたね。今でも仲間内でチームを組んでいて、うまい人も多いので、区の大会から全国大会にも挑戦してみたいです」

 俳優人生の転機になった作品はと聞くと、

「初の映画『神弓-KAMIYUMI-』('11年)です。キム・ハンミン監督に“君を俳優に変えたい”って選んでいただいたんです。役柄も、しゃべれないがゆえに第六感が働くみたいな難役だったんですが、“いい人に見えてしまって、第六感を持っている鋭さが感じられない”と何度もダメ出しが(笑)。苦労はしましたが、自分を俳優に育てていただいた監督ですね」

 これから日本での活躍を誓ううえで、こんな夢があるそう。

「韓国ではアクション作品が多かったので、ラブストーリーに飢えていて(笑)。『逃げ恥』はコメディー要素もあるので、今度はシリアスな大人の恋愛モノにも挑戦してみたいです。あとはバレーボール。『春の高校バレー』とか今でも見るのが好きなので、大好きなバレーに何らかの形で関われたらうれしいです!」