『第29回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』グランプリの押田岳くん 撮影/大靍 円(昭和基地 ¥50) ヘアメイク/MAIMI

 伊藤英明、小池徹平、溝端淳平、菅田将暉などを輩出し、イケメン俳優の登竜門となっている『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』。総応募者数1万4210人の中から第29回グランプリに輝いたのは、早稲田大学1年生の押田岳くん(19歳)。

 高校時代はダンス部に所属し、今年から大学に進学。普段は地元・神奈川から埼玉のキャンパスまで片道3時間かけて通学している。175センチの細身の身体に小さな顔、透明感とさわやかな笑顔が印象的な塩顔美男子で、まさに原石のきらめきを放つ。

 グランプリ受賞時に取材で答えた「びっくりでしかない。この中だったら捨てゴマだと思っていた」というコメントはなんとも謙虚だった。将来の夢は「息の長い俳優」という押田くんはいったいどんな人なの? インタビューで探った。

――受賞後に「自分がグランプリになるとは思わなかった」というふうに言っていて。

「思ってなかったですね、本当に。選考は毎回、次で落ちる、次で落ちると思っていたので、最終選考の舞台に立っている時点で満足でした」

――「自分は2番手タイプ」とも語っていました。高校のダンス部も副部長でしたね。

「そうですね。たとえば応援団長とかよりは、副団長みたいな。補佐だけど一応役職がついてる、みたいな位置が多いですね」

――最終選考の告白審査では、押田くんのシチュエーションが面白くて。相手の女の人が自分の親友を好きな設定で、「好きだ」と告白しつつも「お前が幸せになってくれたら満足」と言って返事を求めないっていう。あれは友達と一緒に考えたんですか?

「そうですね。あと、告白シーンのあるテレビ番組を見て、そこからも取り入れたりしたんですけど。客観的に作って、あとは自分が言いそうなセリフを。“これでどう?”って友達に見せたら“言いそう” “(押田くん)っぽいね”って」

――実際そういう場面になったら「お前が幸せになってくれたら満足」って言えます?

「返事はほしいけど、向こうに好きな人がいたら、そうやって言うかもしれないです。一歩引いちゃうところはあるかもしれない」

――やっぱり2番手(笑)

「そうかも(笑)。あんまり自分に自信がないです。ネガティブなんです、根が。本当に」

彼女にしたいことは「笑わせてあげたい」

押田岳くん 撮影/大靍 円(昭和基地 ¥50) ヘアメイク/MAIMI

――どんな女の人が好きですか?

「黒髪で髪の長い、清楚系の人が好きです。あと、年は上か同じくらいのほうが。年下よりかは、年上のほうが好きです」

――なんで年上が好きなんですか?

「自分にないものを持っていて、教わるものがあるから。たぶんそういうことなんだなって最近思っていて。年下に先輩面とかできなくて、“そんな、1年しか変わらないのに教えられないよ”って感じなんですよね(笑)。(彼女と)付き合ってるときは、遊びに行くところを知ってたら、そこへ連れて行ってもらったほうが面白かったりします」

――なるほど。押田くんが彼女にしてあげたいことは何ですか?

「ずっと笑わせてあげたいというか、あんまり気を遣わせたくない。“しゃべらなきゃ”と思わせたくないので、無言でも平気なようにさせてあげたいですね」

自分が2番手だから、かっこいいことをできる人が好き

――NHK大河ドラマが好きだそうですね。

「小学校高学年から見始めたので、まだ5本くらいしか見てないんですけど、『軍師官兵衛』が一番面白かったです。黒田官兵衛は豊臣秀吉のサポートの役だったじゃないですか。裏から動かすようなところが結構好きでした。それもあって、憧れの人は岡田(准一)さんです。歴史系の作品に出演されることが多くて、次の作品(映画『海賊とよばれた男』)も、石油を日本に持ってきた人を演じていて。そういう役をたくさんもらえるのってかっこいいなあと思います」

――時代劇に出てるところに魅力を感じるというのは面白いですね。

「たぶん、自分が2番手だから、ちゃんと自分ひとりで歴史を動かしたり、かっこいいことをできる人が好きなんだと思うんです。自分に持っていないものを持ってる人に魅力を感じます」

――ゆくゆくは自分もメインの役どころをやりたいと思いますか?

「できるならやってみたいですね、やっぱり」

押田岳くん 撮影/大靍 円(昭和基地 ¥50) ヘアメイク/MAIMI

――テレビはどんな番組に出たいですか?

「大河か仮面ライダーです。大河は好きだからで、仮面ライダーは“ジュノンボーイといえば”ということで。バラエティーだったら、マツコ(・デラックス)さんか、しゃべくりメンバーにいじられたい。マツコさんは僕があんまりいいこと言えなくても、面白くしてくれそう(笑)」

――(笑)。「あんた他力本願ね!」って怒られちゃうかも。

「そうですね(笑)。でも、これからしっかり頑張ります!」

【取材・文/小新井知子 撮影/大靍 円(昭和基地 ¥50) ヘアメイク/MAIMI】