有村架純(左)と土屋太鳳

 今年のNHK紅白歌合戦で紅組司会を務める有村架純

 2013年度の大ヒットドラマ『あまちゃん』(NHK)以来、確かな演技力と親近感のある癒し系の可愛さで人気を博し、映画、ドラマ、CMに次々出演。来年4月スタートの朝ドラ『ひよっこ』(NHK)のヒロインにも決定するなど、女優として絶好調。

 普通の女の子たちがマネできそうな等身大の可愛らしさが受け、女性ファッション誌では表紙を飾ることも多い。しかしブレイクするまでは「どこにでもいそうな顔」とオーディションに落ち続けていたといい、コンプレックスを武器にしてここまできたというエピソードも同世代女性の支持を得た。

 一方、有村と同世代、同じく朝ドラ『まれ』(NHK)のヒロイン役でブレイクした女優の土屋太鳳

 今年10月に放送された『オールスター感謝祭』(TBS系)では現役体育大生のキャリアを生かし、マラソンで大奮闘。全力で激走し倒れこむようにゴールするなど、真摯で健気なキャラクターが老若男女の支持を集めた。

 また、自身のブログでは「いろいろ試行錯誤しても顔がパンパンになるしガタイがいい」と自身のコンプレックスを素直に吐露。さらに、「一番体重があった頃で46㎏でした」と正直に告白して話題になった。

 親近感のある可愛さと健気なキャラクターが共通する2人の顔を美的に比較すると? 美容外科「高須クリニック」の高須院長に話を聞いた。

――有村さん、土屋さんのふたりとも20代の男女を中心に「可愛い」と多くの人気を集めていますが、顔のタイプは似ていると思いますか?

高須「はい、2人とも顔がデカイです。それが強力な共通項ですね! でも、これって日本の芸能の原点なの。日本はずっとスターの条件は“顔デカ”だったんだよ

――そうなんですね! では人気が出るのもうなずけると?

高須「顔は大きくていいんだよ! 顔が大きいと舞台映えするの。歌舞伎俳優もそうだね。売れっ子ニューハーフなんか、顔の大きさで美人のインパクトを演出してるんだから。顔が大きいとそれだけでテレビやスクリーン映えするので、主人公向きのバランスです。全身より顔に存在感があります」

――有村さんも土屋さんも古風な顔立ちと言われていますし、日本人受けする理由があるということですね。

高須「だいたい小顔・脚長派が出てきたのは戦後からで最近の思考。幼児体型気味で顔が大きく、8等身でもないおふたりは、日本人の典型的な体型ですね。芸能界の原点回帰ともいえるでしょう」

有村さんは笑顔が少ないよ~

――では、そんな2人の相違点はどこでしょう?

高須「2人ともいわゆる男受けのいい“たぬき顔”でモテそうですが、違いは土屋さんの鼻が大きいところ。ギリシャ彫刻顔ですね。そして土屋さんと比較するなら、有村さんはエラとあごが丸く大きめで丸顔。そしてちょっと受け口気味だね」

――実際に有村さんは、輪郭を出すヘアスタイルやアップヘアにすることが少なく、顔のラインを隠したいのでは? と言われています。

高須「確かに丸顔でエラが張ってる。それを隠したいから髪型をあまり変えないんじゃないのかな? でも人は動くし、カバーすることに気を使うより、好きな髪型をしたほうが生き生きして見えるので印象はよくなる気がします。あと、有村さんに言いたいのは笑顔!」

――笑顔ですか!

高須「そう、公開されている写真にも笑顔が少ないよ~。思い切り笑顔のショットが少ないけど、笑うと顔がより大きく見えるのが気になっているのかもね。対して土屋さんは思い切り笑顔が多い。笑顔は顔の筋トレにもなるし、美人の印象作りはパーツの前に笑顔です! 有村さんにはコンプレックスなんか気にせずに、もっと笑おうって言いたいね。口元の自信は美人につながるよ」

――なるほど! 気持ちから美人は作られるんですね。

高須「そうです。でも2人とも老けにくい顔のつくりなので、どちらも息の長い美人だと思いますね。ただ、25歳を過ぎると女性は痩せていることが劣化につながるので、体形はそのままをキープした方がいいでしょう! 2人とも目や鼻がどうこうより、たるみやすそうなので、ある程度は脂肪をキープして内側から萎まないようにすること」

――では、現時点での美的ヒロインはズバリどちらでしょうか?

高須「この勝負は顔のつくりでいうと五分五分なんだけど、自信あふれる大きな笑顔の土屋さんが、印象点加算で勝ちかな! でも有村さんが紅白の司会で自信をつけて、超スマイルをモノにしたら、土屋さんの王座は危ないよ~!」

<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。最新刊は『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)。高須クリニックオフィシャル人生相談 Twitterアカウント→@yes_jinsei