日銀予測では直虎の経済効果は179億円とも!

 NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』がスタート! 物語の舞台となる静岡県浜松市ではドラマのスタートに伴い、どんなプロモーションを展開しているのだろうか。浜松市観光・シティプロモーション課の原田憲治さんに意気込みをうかがった。

「浜松は首都圏、名古屋圏、大阪圏から日帰りで来訪できる場所です。宿泊客はもちろん、日帰りのお客様にも楽しんでいただけるような取り組みが大事。民間主導で開発したさまざまな『直虎料理』では、浜松の名産・うなぎや、浜名湖の沖合でとれた美味で安価なトラフグなどバラエティーに富んだラインナップをそろえています。

 大河ドラマの中で直虎、家康は“三遠南信”という、東三河、遠州、南信州の3エリアを股にかけて活躍します。ドラマを見た人が、武田の南信州、今川の駿府というように歴史の道をたどりながら遠江の浜松まで足を運んだり、彦根市をはじめとするゆかりの地を集めたサミットや交流を行うなど魅力的なプランを企画していくのでご期待ください。

 また、起業家精神に富み、出世の街として知られる浜松の強みを生かした社員旅行や、ご主人さんの出世やお子様の成長を祈願する家族旅行など、地の利を生かした旅行プランも計画中です。

 民間企業が独自に発展してきた浜松だからこそ、大河ドラマ関連の観光だけで終わらないような仕組みを作りたい。来てくれた方も住んでいる方も改めて、“浜松っていいなぁ”と思っていただけるように、行政と民間が一枚岩となって大河特需を追い風に出世の街・浜松の魅力を発信していきたいですね」

ご当地キャラ界いちのべっぴんさん!?「出世法師直虎ちゃん」

出世法師直虎ちゃん

 大河ドラマの放送に合わせて、浜松をPRするために新たに誕生したマスコットキャラクター「出世法師直虎ちゃん」に会いに行こう! 

 浜松駅前に、放送開始日の1月8日から「浜松出世の館」がオープン。観光案内、お土産販売、出世祈願所、出世茶屋などが設けられ、土日祝日は直虎ちゃんに加え、先輩マスコットの「出世大名家康くん」も登場。さらに翌週15日からは「大河ドラマ館」もスタート! ドラマの世界観が楽しめる同館でも土日祝日に直虎ちゃんと家康くんがお出迎えしてくれる♪

<直虎ホームページ>
http://hamamatsu-daisuki.net/naotora/

『おんな城主 直虎』ゆかりの地

 浜松に行くならここは押さえておきたい! という“直虎ゆかりの地”をピックアップ。

■浜松城:数々の出世人を輩出したことから別名「出世城」と呼ばれる名城

 1570年に築城した徳川家康が29歳〜45歳までの17年間を過ごした、いわば家康が最も血気盛んだったころの居城。その後、家康は天下人に、また歴代城主の多くがのちに幕府の重要ポストに登用されたことから、別名「出世城」とも呼ばれている。天下統一の足がかりとした家康にとって思い出の地。来訪すれば忍耐と仕事運が向上するかも!

浜松城

■龍潭寺(りょうたんじ):井伊家を知るうえで欠かせない「直虎」が眠る古刹

 直虎が眠る寺であり、直政をはじめ幕末の大老・井伊直弼など井伊家四十代を祀る菩提寺。この寺に出家した直虎は、住職・南渓和尚の進言によって「井伊直虎」と生まれ変わるため、物語の重要な舞台のひとつでもある。小堀遠州による池泉鑑賞式庭園は国の名勝にも指定された名園であり、四季折々の風景を楽しませてくれる。抹茶(予約制)をいただきながら、歴史の風に吹かれてみたい。

龍潭寺(りょうたんじ)

■秋葉神社:「井伊の赤備え」発祥の地、火の神が安全と繁栄を守る

 浜松市の北部にある全国の秋葉神社の総本山から、家康が浜松城入城の際に勧請した神社で、火の神様として知られている。また、井伊直政とともに「井伊の赤備え」を結成した武田家旧臣が、小牧・長久手の戦いに出陣する際に血判状を奉納した場所として伝えられていることから、“井伊の赤備え発祥の地”としても人気を博す。歴史と神秘が折り重なる霊験あらたかな神社で身も心も清めて。

秋葉神社

■引間城跡(浜松元城町東照宮):家康と秀吉、天下人ふたりに縁のあるパワースポット

 岡崎から浜松へ居城を移した家康は、当時この地にあった引間城(ひくまじょう)を拡張し、城名を浜松城と改めた。現在、跡地には浜松元城町東照宮が建っており、出世の聖地として浜松城とともに人気スポットになっている。浜松で3年間武士の心得を学んだ豊臣秀吉も訪れた記録が残ることから、敷地内には家康と秀吉ふたりのブロンズ像が並び立つ「二公像」が置かれている。ともに天下を手中におさめた大人物ゆかりの地とあって、地元ではパワースポットとしても愛されている。

引間城跡(浜松元城町東照宮)