写真左から、同じアラフィフ世代の松下由樹、石田ゆり子、大神いずみ、永作博美

 2016年の大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)に出演した石田ゆり子。47歳とは思えぬ美しさを保ち、ネットでも「結婚したい!」「年齢逆詐称!?」と大いに評価を受けて、再ブレイクしている。

 最近では自身のインスタグラムで20代のころの写真を公開し、デビュー時から今も変わらぬかわいらしさと透明感がニュースになったほど。

 一方、同世代のアラフィフ女性有名人といえば、数年前まで「若見えの代表女優」と言われていた童顔タイプの永作博美だが、最近の写真では「ついに老化が見えてきた」と話題に。

 また、20~30代の頃は多くのドラマや映画でモテ女子・美人役として主演を張っていた松下由樹も、現在はふっくらとしてお母さん役がすっかりハマり、若者の間では「オバさん女優」としてのイメージが強いと言われている。

 さらに、日本テレビアナウンサー時代は、アイドル顔負けのルックスで断トツ人気だった大神いずみも、二重あごや顔のたるみが目立ち、ネットで大きく騒がれる事態に。

 美人と名を馳せた多くのアラフィフ女性有名人に「オバさん化」の黄色信号がともる中、それでも若々しさを保つ人と、老化が目立つ人と差が開くのはなぜか? 美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長に話を聞いた。

――47歳とは思えない若々しい美しさで、石田ゆり子さんの再評価が高まっていますが、先生から見ていかがでしょうか?(と、4人の写真を見せる)

高須うん、これはこまめなケアが生きた成功例! 年取るとだいたいパサっと乾燥した感じになるんですが、彼女はみずみずしいね。これはおきれいだと思います」

――同世代の永作博美さん、松下由樹さん、大神いずみさんもとてもおきれいで、男性からの人気も高かったのですが……。最近、急に老け込んだとネットでも話題なんです。

高須「石田さんを入れて、4人の誰がきれいとかブスという話ではないし、みんなきれいだけど、永作さん・松下さん・大神さんの3人は、ずいぶん揃ってたるんでるね! 中でも大神さん、これは、目のたるみと頬のたるみ、その頬のたるみが二重あごになって、その重みが首のしわになって……目から下がなだれちゃってるよ!」

――なだれ! 首のしわって上から来るんですね!

高須「そういうこともあるよ。でも、大神さんは目もクリっとしてて、かわいい顔立ちだよね。この人は逆立ちしてたるみを持ち上げたら、一番若く見えるかも。でも今は一番老けて見える、ということはそれほどにたるみは人を老けて見せるってわけ」

――若いときは目の大きい・小さいとかにこだわりますが、年を取るとたるみ具合が勝負どころなんですね。

高須「そう、でも大神さんはこれで焦って無理なダイエットなんかしたら、たるんだ上にしぼんでシワになるから、ダイエットもしないほうがいいね。永作さんもシワタイプだね

――永作さんはアイドル時代から目尻のシワがあり、それがかわいいと男性ファンに人気だったんですが……。

高須表情シワも、年を取るとほうれい線やたるみとかとセットになって、厳しいよ。同じ理由で涙袋もたるみと合体すると、本当に老けて見えます。ブルドック顔になっちゃいますからね」

――目尻のシワも涙袋も若いときは長所ですが、年を取ると逆転して欠点になるんですね。

高須「そう。若いときにチャームポイントだったものが、いつまでも使えるわけではないのです。ちなみに松下さんは、シワ+たるみ+中年太りの3点が重なってしまってるなぁ

――そうですね、松下さんはデビューしたときはスレンダーボディが売りで、それだけにこんなにスタイルがよくても中年になると太るんだ、と話題になっています。では、石田さんが若く見える理由はどこにあるのでしょう?

高須「こまめなメンテ……と言いたい気もしますが、きっと肌の保水性が高いのでしょう。先ほども言いましたが、印象がみずみずしいですよね? これは相当気を使って保湿ケアをしているし、また、肌がそれに応じる優等生タイプだったんでしょうね」

――では3人も若返るには保湿ケアがいいのでしょうか?

高須「大神さんの話ばかりしちゃいますがね、彼女の顔はリフトがぐいっと入る顔なんですよ! だからぜひリフトしてほしいです。あとはみなさん、永作さんにボトックスをちょいととか、松下さんはヒアルロン酸を……なんて、シワを少しケアするだけでだいぶ印象が若返ると思いますよ」

――なるほど。では、今すぐ自分でできる対策としては何がありますか?

「これはね、今記事を読んでいるみなさんもぜひ今日から実行してほしいのですが、紫外線対策・よく寝る・保湿‼ この3大対策で肌の状態って安定するし、よくなるので、地味なことですが老け対策にはとてもいいと思いますよ。きっと石田さんも、こんな小さな努力を若いころからずっとしてきたのでしょう。若いときは静かな印象で派手な3人より後ろ側にいただけに、自分をどうするのがいいのか、気づくのが早かったのかもね!」

<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外 科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版) 。最新刊は「行ったり来たり僕の札束」(小学館)