ドラマ『下剋上受験』で母親役を演じる深田恭子 撮影/渡邉智裕

「結婚してお母さんになったらって、まだ想像つかないです。家族に関しても、たぶん旦那さんがどんな人なのかにもよると思いますし、こういう問題ではお母さんが言ったほうが効果的とか、本当にそれぞれのカタチがあるんだなって。母親役を演じると、よくそんなふうに考えさせられますね」

 昨年1月クールの主演ドラマ『ダメな私に恋してください』での愛らし〜いアラサー女子役が記憶に新しい深田恭子が、『下剋上受験』(TBS系 金曜 夜10時〜)で今度はママに。元ギャルの専業主婦・桜井香夏子を演じる。物語は、中卒の父と偏差値41の娘が最難関校中学を目指し奮闘した実話を基に描く、笑って泣ける受験ホームコメディーだ。

「完成した作品を見て、すごく人生について考えさせられました。もっと勉強しておけばよかったかなとかいろいろと。二人三脚で頑張っている親子の姿を見ていると、頑張れば夢は叶うとか、前向きな部分に元気づけられるし、励みになるんです。“今からでも何か始められる!”、そう感じていただけるドラマになればうれしいです」

 深田自身、小さいころはこんな子どもだったそう。

「すっかりお父さん子でした(笑)。娘ってお父さんに甘えたりしますよね。髪の毛を乾かしてもらったり、お魚の骨を全部取ってもらったり。あと交換日記もしてました。お父さんの帰りが遅いときは、“今日はこんなことあったよ”ってノートに書いて。今でも実家にあります。お母さんとは大人になってからのほうが仲がいいですね。いろんなところに出かけたりしています」

深田恭子 撮影/渡邉智裕

 やがて中学生で芸能界入りし、ドラマ『FiVE』で女優デビューしてから今年で20年。

「もうそんなにたつんですね。最初は本当に戸惑うことばかりでした。周りも大人の方ばかりだし、学業との両立は大変で、仕事場に教科書持ち込むよりも、セリフを覚えないと仕事が終わらなかったりとか余裕がなかった。今は現場に年下の監督さんがいたり、年齢も近い人も多いので同世代のみんなで作品を一緒に作ってる感じですね。昔とはまた違った気持ちで現場を楽しんでいます」

 これまで映画『下妻物語』ではロリータ女子高生、『ヤッターマン』では敵役のドロンジョ、そして今回の母親役と振り幅の広い役を見事にこなす深田。そんな年を重ねるごとに求められる役柄の変化について、こう感じているそう。

「いただく役が想像の範疇を超えているんです。“こんな役あるんだ!”っていつもビックリ。なので、私にとってすべての作品がターニングポイント。新しい自分を見つけられるかなって役を楽しんでますし、いろんな人の人生を味わわせていただけるのは、とても貴重な経験だなって思います」

ネットでよく買うのは○○

 そんな彼女のテンションの上がる瞬間がコレ。

「私、すぐ笑っちゃうタイプなんです。この前も、現場で阿部(サダヲ)さんの何気なくつぶやいたアドリブがツボに入っちゃったりとか。本番以外は結構笑ってます。

 あと、インターネットでお買い物も好きです。よく買うのは日用品(笑)。お掃除系の便利グッズが好きなんです。やっぱり家をキレイにするとすべて成功につながるような気がして。何かをしなきゃいけないってときに限って、お掃除始めちゃったりしています(笑)」

 自身にとっての“至福の時間”は?

「家にいるのが大好きなんです。特に飼っている犬(メロンパンナちゃん/トイプードル)が今年10歳で、たまに元気がない日があるんです。なので、ご飯を楽しそうにたくさん食べてくれたりすると、すごく幸せな気持ちになります。本当は外出していろんなことに挑戦しなきゃとは思うんですが……。“今年はもっと外に出る!”が目標です(笑)」