キレのあるパワフルなパフォーマンスと、親しみやすい等身大の笑顔で見る人をつかみ離さない韓国出身のヒップホップグループ・防弾少年団。日本デビューから2年半、人気&実力ともに拡大速度が半端じゃない7人の素顔に接近!

防弾少年団 撮影/廣瀬靖士

──日本活動2年半の集大成となる初のベストアルバム『THE BEST OF 防弾少年団』が発表されたばかり。思い入れの深い曲はありますか?

J‐HOPE「『FOR YOU』です。正式に出した初めての日本オリジナル曲だから、意味深い曲だと思います」

SUGA「僕は『I NEED U』の日本語バージョンです。日本語の歌詞が、韓国語と少し違って好きな感じだから」

──これまでの日本での活動で、印象に残っていることは?

JIN「これがっていうのではないんですが……。僕は、コンサートの最後の曲のときはいつも、会場全体を見回すんです。そのとき、うれしいとも悲しいともつかない、何とも言えない気分になるんですよね。そういったエンディングの余韻がいちばん印象に残っています。毎公演、本当に胸がいっぱいになります」

JIMIN「初めてのショーケース(’13年12月)では、500人くらいのファンのみなさんの前で公演をしたんです。ライブの回数を重ねるたびに、会場もだんだんと大きくなって。最近は、アリーナツアーでたくさんの方に会えるようになりました。その都度、感動しています」

SUGA「サマーソニックやa‐nationといった大きな音楽フェスに参加できたことも、本当にうれしいです!」

──昨年はアジア最大級の音楽授賞式『2016 Mnet Asian Music Awards』で最優秀アーティストに贈られる“今年の歌手賞”を受賞。ステージ上で涙を見せていましたが。

SUGA「受賞の言葉を聞いたとき、練習生時代からの7年間の記憶が次々に思い浮かんできました。苦労したこと、うれしかったこと。いろんな思い出が頭の中をぐるぐる回って、胸がいっぱいになって。気づいたら泣いていました。どうしても止められなかった……」

JUNG. KOOK「僕はA. R. M. Y(アーミー:彼らのファン)のみなさんたちに、とても感謝する気持ちがあって。何があってもステージの上では泣かないようにしようと思っていたのに、ファンのみなさんの姿を見たら、涙が出てきちゃって。僕らと一緒に苦労をして応援してくださったから。それで、あまりに感動して泣いちゃったんです。本当に僕は……、僕らはとても幸せ者です」

RAP. MONSTER「あまりに幸せだったので、香港から帰国して、みんなで一緒にごはんを食べに行きました! パスタとかピザとかを注文して」

J‐HOPE「ちょうど、受賞の翌日はJIN兄さんの誕生日でもあったので」

V「そのお祝いも一緒に」

JIN「すごーーくおいしいものを食べました(真顔)!」

J‐HOPE「食事しながら、メンバー同士で昔話をしたりして」

JIMIN「楽しかったね」

──受賞のほかにも、韓国で発表したアルバムが米ビルボードチャートで26位、27か国のiTunes総合チャートで1位に。’16年は、忘れられない年になったようですね。

SUGA「ブラジルのような、韓国から見ると地球の裏側にある国へ行き、その国の方たちにも愛されているのを感じて、時代の恩恵を受けているなと思いました。本当にラッキーだなと」

V「でも僕は……、日本でも、もっと愛されたいんだワン!(と、指で作った犬で、隣に座るJUNG KOOKの腕に噛みつくまねをする)」

JUNG. KOOK「(慣れたようにVから逃げながら)ええ、本当にそう思います」

RAP. MONSTER「本当に不思議なんです。僕たちが海外公演をするとき、国籍も言葉も全く異なる方たちが、僕たちの歌を一緒に歌ってくれるんですよ」

V「すごいことだよね」

RAP. MONSTER「今年は、これまでとはまた別の、新たな“時”が始まります。僕らにとっても、ファンのみなさんにとっても」

JIMIN「実は今、考えているステージがあるんです。誰が見てもカッコよく、すごく楽しんでいる僕たちの姿が映るような。そこに向かってひた走ります」

JUNG. KOOK「もっと成長したいです! その成長が自分たちの武器になるように」

──絶え間ない努力が現在の防弾少年団を築いたんですね。ちなみに、みなさんデビュー当時といまで変わったことと、変わらないことは?

SUGA「デビュー前から変わらないのは、まずいちばんに歌とステージのことを考える姿勢です。メンバーそれぞれにやってみたいことがあると思うけど、チームとして行かなくてはいけない方向、向かうべき場所などを、第一に考えるのが、僕らの長所のひとつです」

RAP. MONSTER「あとは練習ですね。1に練習、2に練習です。最近は、昔10かかっていたことが、5でできるようになりました。効率的にできるようになってきたと思います」

──みなさんのパフォーマンスを見ていると、あまりに激しいダンスで本当にしんどそうで……。

SUGA「(真顔で)正直、しんどいです」

全員「(笑)」

RAP. MONSTER「でも、そんなキツイ練習が、今の僕たちを作ったので、もうストップできないんですよ」

V「止まっちゃダメー!」

──ときには、止まって休息することをオススメしたいです。

SUGA「最近は、キツイ振り付けの曲を連続でパフォーマンスすることが多くて本当に大変で。一昨年ぐらいまでは、とにかくがむしゃらにやってたんです。でも、それだと身体を壊すこともあるとわかったので、最近は健康食品やサプリメントをとったりして、健康管理をしながらステージに立っています」

JUNG. KOOK「体力つけないと」

SUGA「ね」

──話は戻りますが、みなさんの変わった部分は?

V「デビューしたころは何もわからなくて、ただ言われたとおりに頑張ることしかできなかったです。今は自分で意味を把握して、考えながらやっています」

JUNG. KOOK「うん。今は、深くいろいろなことを考えるようになりました。変化というよりは、仕事に対しての態度が成熟してきたのかも」

JIMIN「ステージへの思いも、ファンのみなさんへの考え方も変わったよね」

J‐HOPE「人間的な成長、パフォーマンス、みなさんへの接し方。いろいろ変わったけど、いちばん変化したのは心の持ち方です。“僕はプロだ”ということを常に認識しているというか。外から見える部分も、そうでない部分も」

JIMIN「“僕はプロ”か……。確かに、みんな見た目もすごく変わったよね」

RAP. MONSTER「練習生のときは、全員、歌もダンスもファッションセンスも、磨かれていなかったです(笑)。でも今は、芸能人に見えるようになってきたかな」

──それでは、これからもアーティストとして成長し続ける“進撃の防弾少年団”であり続けるんですね。

JIN「進撃し続けます!」

RAP. MONSTER「僕たちはもう、止まることができないので(笑)」

防弾少年団(写真左から:SUGA、JIN、JIMIN、RAP MONSTER、V、JUNG KOOK、J-HOPE) 撮影/廣瀬靖士

<profile>
防弾少年団
★ぼうだんしょうねんだん(英語表記は、BTS)★
10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自分たちの音楽を守りぬくという意味を持つグループ名で、’13年に韓国でデビュー。翌年6月には日本でもデビューを飾る。’15年のシングル『FOR YOU』でオリコン週間ランキング1位を獲得。昨年は、アルバム『YOUTH』で同じくオリコン1位に輝いた。メンバーも作詞、作曲、プロデュースに参加し、昨年秋に韓国で発表したアルバム『WINGS』が、米ビルボードチャートで韓国アーティストとして最高位の26位を記録するなど、いまや世界が注目するグループに成長。

*まだまだ、インタビューは続きます!

RAP MONSTER×JIN

RAPMONSTER×JIN 撮影/廣瀬靖士

【お気に入りの場所編】

RAP. MONSTER「事務所にある作業室。壁一面に大好きなベアブリックが飾ってあるから。最近は、置く場所がなくて自分の部屋に飾っています」

JIN「めっちゃくちゃある(笑)」

RAP. MONSTER「以前は収集癖を理解できなかったけど、今の僕は……」

JIN「本当にたくさん持ってるよね(笑)。僕のお気に入りは、宿舎の近所の焼き肉店。牛肉大好き!」

RAP. MONSTER「そういえば、一緒にチャドルバギ(薄切り牛肉)を食べに行ったとき、肝心のチャドルバギが品切れで。そのとき注文したのが……」

JIN「牛肉の盛り合わせ。全部食べてやりましたよ!」

RAP. MONSTER「JINさんがお肉を焼いてくれて」

JIN「肉好きの基本ですから!」

【気になる女性に歌うなら編】

JIN「やっぱり『Awake』(昨年末に韓国で発表したアルバム『WINGS』に収録の本人ソロ曲)を歌ったら喜んでくれるんじゃないかな。彼女の目の前で“Wideawake~♪”って」

RAP. MONSTER「プッ(笑)」

JIN「なぜ笑うの!?」

RAP. MONSTER「自分の曲を選ぶんだなと思って(笑)」

JIN「じゃぁ、何を歌う?」

RAP. MONSTER「自然な感じで彼女を川辺や公園に誘って、そしてベンチに座り、鼻歌のように……」

JIN「(残念そうに相手を見ながら)それで『Reflection』を歌うんでしょ?」

RAP. MONSTER「自分の(ソロ曲で『WINGS』に収録)は、ちょっと恥ずかしいよ(笑)。『少女』(大ヒットした韓国ドラマ『応答せよ1988(原題)』の挿入歌)を歌う」

JIN「……もし、彼女に逃げられたらどうする?」

RAP. MONSTER「僕はただ……、愛を伝えられたらそれでいいんです」

<profile>
◎RAP MONSTER(ラップモンスター​)
 ’94年9月12日生まれの22歳。181センチ、A型。ラップ担当。他アーティストとコラボするなどソロ活動も活発。周囲が絶大な信頼を寄せる頭脳明晰なリーダーは、実はおっちょこちょい。スタジオ入りのとき、スタッフの姿を見かけるや「よろしくお願いしま……ああっ!」と、階段につまずきながら、挨拶。いい人です。

◎JIN(ジン)​
 ’92年12月4日生まれの24歳。179センチ、O型。ボーカル担当。グループ最年長のイケメン食いしん坊。RAP MONSTERに「ストレスのない彼が本当にうらやましい」と言われるジン。「ひと晩寝たら忘れちゃう。つらいことも、習ったことも(笑)。あ、そのお茶、僕のですか?(笑)」。素直な性格が、周囲を和ませているんですね。

SUGA×J-HOPE

SUGA×J-HOPE 撮影/廣瀬靖士

【気になる女性に歌うなら編】

J‐HOPE「大塚愛さんの『さくらんぼ』を歌う。昔から大好きなんだ、この曲。詞に愛がこもっていて、曲調が明るいから僕の性格にも合ってると思って。荷台が開くとステージになるトレーラーを用意して、そこで“イベントです!”って、彼女ひとりだけに歌ってあげる」

SUGA「僕は、“コンサートに来ればいいんじゃない”って言う」

J‐HOPE「おっ……!?」

SUGA「カラオケも行かないし、ステージ以外であまり歌ったこともないから。僕は(プロとして)音楽をする人だからさって」

J‐HOPE「へぇ……」

【’17年に挑戦したいこと編】

J‐HOPE「日本旅行をしたいな~」

SUGA「僕はジム通い。いまなにもしてないから、ヤバイなぁと思って」

J‐HOPE「音楽的には、今年こそミックステープ(ラップなどの音楽ジャンルにおいて、DJが既存の曲に編集を施した楽曲のこと)を作って公開したい。ラッパーとしても成長したいから」

SUGA「今年も、たくさんいい曲を作らないといけないなと思ってる。海外ツアーもあるし、より多くの人たちに防弾少年団を愛してもらえるように頑張らないと」

【待ち受け画面編】

SUGA 「(自分の携帯を見せながら)これ」

J‐HOPE「わ、真っ黒だ!」

SUGA「待ち受け画面って、気にしたことがない」

J‐HOPE「僕は、いちばん大好きなアーティスト!」

SUGA「誰?」

J‐HOPE「誰だっけ……(笑)」

SUGA「いちばん好きなアーティストじゃないの?」

J‐HOPE「ド忘れした(笑)。あぁ、フランク・オーシャン(R&B歌手)だ! でも、半年ずっと同じだったから、そろそろ変えたいんだよね」

SUGA「いちばん好きなアーティストなのに?」

J‐HOPE「気分ってあるじゃない。さすがに自撮り写真は恥ずかしいしなぁ……」

<profile>
◎SUGA(シュガ)
 ’93年3月9日生まれの23歳。174センチ、O型。ラップ担当。グループ活動と並行してAgust D名義でソロ活動もする音楽の“天才”。「作業するときは作業だけして、休むときは休む。そんな性格です」と、語っていた彼。スタジオでは、メイクの順番待ちの間、JIMINとともにセットのベッドへ沈んだまま。自己分析、お見事です。

◎J‐HOPE(ジェイホープ​)
 ’94年2月18日生まれの22歳。177センチ、A型。ラップ担当。学生時代にストリートで名を知られた実力から、ダンスリーダーとしてグループを引っ張る。「さぁ、やろう」と、取材スタートの号令をかけてくれたのも彼。空き時間にはスタッフと“希望(HOPE)”にあふれる笑顔で日本語の練習を入念にしていたのが印象的。

JIMIN×V×JUNG KOOK

左からV、JUNG KOOK、JIMIN 撮影/廣瀬靖士

【待ち受け画面編】

JIMIN「僕は、防弾少年団の写真。みんなと一緒に写っている写真が好きなんだ。いまの待ち受けは韓国のファンミーティングで使う映像収録のときに撮ったもの。前は、コンサートのときの写真だったけど、最近変えちゃった」

V「(画面を見せながら)じゃじゃーん、チェット・ベイカー!」

JUNG. KOOK「僕は真っ黒」

JIMINV 「真っ黒?」

JUNG. KOOK「うん。ちょっと待ってね(と、自分の携帯を取りに行き画面を見せつつ)ほら」

JIMINV 「本当だ!」

【気になる女性に歌うなら編】

V 「僕が歌うんじゃないんだけど……。トランペット奏者のチェット・ベイカーの『I Fall in Love Too Easily』。この曲をベースにした映画(『ブルーに生まれついて BORN TO BE BLUE』)もあって、そういう話をしながら、この曲を彼女に推薦してあげたい」

JIMIN「いいね~。僕は、彼女のために曲を作る」

JUNG. KOOK「僕も! いままで、ひとりの女の子のために歌詞を書いたことはないけど、好きな人が相手ならできるかもしれない」

JIMIN「どんなものができるかは相手にもよるし、作ってみないとわからないよね。僕の理想のタイプは、好きになった人。ずっと一緒にいたいと思うほうかな(照)」

【’17年に挑戦したいこと編】

V 「“演技ドル(演技も上手なアイドル)”目指します! 今、韓国で出演中のドラマ(『花郎(ファラン)』)がもうすぐ日本でも放送されるので、ぜひ見てください。僕だけを見て!」

JIMIN「僕だけ見てって(笑)。自分は家族や友達と旅行がしたいな~」

JUNG. KOOK「それもいいね。でも、僕はボウリングのプロデビューがしたい!」

JIMINV「?」

JUNG. KOOK「去年の11月末から先生に習ってるんだけど、スコアが240までいった」

JIMIN「3か月前は僕よりヘタだったのになぁ」

JUNG. KOOK「えっ!? そうだったっけ?」

<profile>
◎JIMIN(ジミン)
 ’95年10月13日生まれの21歳。173センチ、A型。ボーカル担当。芸術高校の舞踊科に首席入学した豊かな表現力を誇る。 ふっくらして見えることがあり“チムチム(むちむち)”のあだ名も。取材の際、あごがシャープになったねと伝えると、パァッと顔をほころばせ「いま、ダイエット中なんです」と言い、JUNG KOOKへ「やせたって!」とうれしそうに報告していました。

◎V(ブイ)
 ’95年12月30日生まれの21歳。178センチ、AB型。ボーカル担当。韓国ドラマ『花郎(ファラン)』に出演中(日本では3月からCS DATVで放送)。美形の不思議ちゃん。早い時間の取材で、みんなちょっぴり眠そうだった中、ひとり鼻歌まじりでスタジオ入り。「メイクは、どこでしますか?」と流暢な日本語で聞くなど仕事への意欲を見せていたが、取材終盤になると遅れてきた(?)眠気と闘っていたようでした(笑)。

◎JUNG KOOK(ジョングク)
 ’97年9月1日生まれの19歳。178センチ、A型。ボーカル担当。ダンスに歌に、運動神経も抜群で“黄金マンネ(最年少)”と呼ばれる。集合カットの撮影での難しい体勢にJ-HOPEから「足がプルプルしてるよ」とツッコミが。解決策を考える取材スタッフに「大丈夫です!」とニッコリ。(男らしいと言われる)釜山男子な一面にドキッ。

(取材・文/中川薫)


<出演&リリース情報>
◎防弾少年団も登場する、『第31回 韓国ゴールデンディスクアワード』の日本語字幕入りノーカット版が2月18、25日にCS DATVにて放送。

◎Vが出演する本格青春時代劇『花郎(ファラン)』をCS DATVで日本初放送。2月26日、第1話先行放送。本放送は、3月スタート(2話連続放送)

※放送に関する詳細は、DATV公式サイト https://knda.tv/datv/

◎初の日本語曲ベストアルバム『THE BEST OF 防弾少年団 -JAPAN EDITION-』

◎韓国語曲ベスト盤『THE BEST OF 防弾少年団 -KOREA EDITION-』

ともに発売中。日本盤、韓国盤ともに、豪華初回限定盤(CD+DVD+豪華特別パッケージ仕様) 4320円、通常盤(CD)2700円 ※すべて税込み

◎昨年夏に開催したアリーナ公演のDVD& Blu-ray『2016 BTS LIVE 〈花様年華 on stage:epilogue〉 ~Japan Edition~』発売中。Blu-ray豪華初回限定盤 9300円、通常盤 7300円/DVD(2枚組) 豪華初回限定盤 8300円、通常盤 6300円 ※すべて税込み