舞台『嵐が丘』での共演がきっかけで結婚することに

「もともと、家庭に入りたいって人だから……。ということは、芸能界を辞めるってことじゃない」

 2月28日、マスコミ各社へ直筆のファックスを送付した堀北真希。《この度、これまでやってまいりましたお仕事から離れることを決意致しました》と自らの筆で、芸能界から身を引くことを発表した。

 そこで、引退の真相を聞こうと、夫・山本耕史の母親を直撃。すると、冒頭のように嫁の気持ちを代弁したのだった。

 堀北と山本は、'15年5月の舞台『嵐が丘』で共演したことがきっかけで結婚。彼が40通以上の“ラブレター攻撃”と新幹線での“待ち伏せプロポーズ”で口説き落としたことが話題となった。

交際0日で堀北が結婚を決めたことも驚きでしたね。彼女は見た目こそお嬢さまっぽいですが、中身は意外と芯のしっかりした“アネゴ肌”なんですよ」(スポーツ紙記者)

 お茶の間をアッと驚かせた堀北の引退劇だが、『週刊女性』は昨年の4月12日号で『夫・山本耕史のため 堀北真希 芸能界引退へ』と題し、彼女が引退へ動きだしていることをいち早くスクープしていた。

 記事では山口百恵さんのように“結婚したら家庭に入りたい”と周囲に漏らし、結婚と同時期に事務所に引退する旨を伝えていたこと。また、10社あったCMの契約更新を拒否していると報じた。

引退の準備は'16年からスタートしていた

'16年1月〜3月まで放送されたドラマ『ヒガンバナ〜警視庁捜査七課〜』(日本テレビ系)以降、映画やドラマを含めていっさい仕事を入れていなかった。

 妊活のために仕事をセーブしているのではという報道もありましたが、実際はすでに引退のために準備を進めていたんです。ですから、今回の発表もわれわれは突然という感覚はありませんね」(テレビ局関係者)

 堀北のCM出演料は1年で2000万円とも3000万円とも言われている。そんな巨額なギャラを手放しても家庭に入ることを選んだのだ。

 だが、彼女の引退は事務所としては大きな損失になる。水面下では切迫した交渉が行われていたという。

当然、事務所は必死で堀北を引き留めた。出産や育児に専念するため、長期休業する案なども話し合ったそうですが、引退の意思は固く、撤回させることはできなかった。どうしても引退するという彼女に対し、事務所は名前だけでも残してほしいとお願いした

 たとえていうなら、'98年に緒形直人と結婚した仙道敦子のようにです。結婚後は事実上、引退していますが、所属事務所には今でも名前が残っている。

 でも、堀北はそれすらも首を縦に振らなかったんです」(芸能プロ関係者)

 そこまで頑なに引退にこだわったのは、専業主婦になるためだけではないという。

「実は事務所との引退交渉の中で、かなり嫌な思いをしたそうなんです。彼女としては14年間、支えてもらった恩義も感じていた。

 だから、事務所に名前を残してもいいという思いもあったようです。でも、社長と彼女との話し合いの中で、訣別を決意させる決定的な出来事があったのです。

 その日以降、堀北は代理人を立てた交渉になり、溝は埋まらなかったのです」(前出・芸能プロ関係者)

 だからなのか、最後のドラマとなった『ヒガンバナ』の撮影中も、現場には殺伐とした空気が流れていたという。

「ヘアメイクさんやスタイリストさんとは和気あいあいと話していたけど、マネージャーさんとはひと言も話さなかったんです。

 すごく違和感がありましたね。撮影の合間も、いっさい目を合わせなかったですから。なんか2人の間にはピリッとした空気感がありました」(ドラマ関係者)