「女優と母親を両立させるコツがあったら、教えてほしいです。私なんて、本当に落ち度だらけなんですから」

 ’96年にデビューし、女優として数々のドラマや映画に出演してきた木村佳乃(40)。’10年に結婚し、現在は5歳と3歳の娘の母親。

バラエティでのはっちゃけキャラでも注目の木村佳乃 撮影/佐藤靖彦

 仕事と家庭の両立に奮闘していると話す彼女。では、母親から女優モードへの切り替えはどうやっている?

「あまり意識はしていないですね。撮影ですごく難しいシーンや、集中しなくてはいけないカットがあっても、家に帰って子どもの顔を見ると自然に母親に切り替わっています。

 変な話、1歩外に出て普通に歩いていても、仕事に向かう途中でも、周囲の人からみれば“木村佳乃”なんです。公人というわけじゃないですけど、いつも見られているという意識はあります」

 そんな彼女が、仕事中に母親の顔をのぞかせたのが『映画プリキュアドリームスターズ!』のアフレコ現場。

 ’04年にテレビ放送が開始され、今も人気のアニメ『プリキュア』の映画シリーズ最新作で、ゲストとして狐の女の子・シズクの声をはんなりとした京都弁で担当している。

娘がふたりとも『プリキュア』が大好きなんです。今回のお話をいただいて、娘たちが大喜びでした! ただ、テレビシリーズで毎週出ると思ったらしくて……。映画にしか出ないことを説明したら、ガッカリさせちゃいました。

 女の子でも、男の兄弟がいると“戦隊モノ”とかにハマる女の子もいますけど、うちは姉妹ふたりなので、やっぱりプリンセスが大好きですね」

「ブラック・ジャックの本名知ってます?」

 自身も幼少期、アニメ好きでいろいろ見ていたという。

『クリィミーマミ』や『ミンキーモモ』、『魔女っ子メグちゃん』。あとは『Dr.スランプ アラレちゃん』や『うる星やつら』のラムちゃんが好きでした。手から電撃が出るのに憧れて、“電撃ごっこ”なんてやっていましたね。

 でも、一番はブラック・ジャック! 彼の本名が“間黒男”って知っています(笑)? 私も当時はアニメに夢中でしたから、娘たちが『プリキュア』に夢中になるのはよくわかります」

 木村といえば最近はバラエティー番組などでの、はっちゃけた言動でも注目されている。もしかしてキャラが変わった?

「ハハハ(笑)。実は、もともとこういう人なんです。演じてきた役のイメージなんでしょうね。以前はお嬢様役が多かったり、最近では『相棒』で演じているキリッとした代議士の片山雛子だったりしたので、明るいキャラクターには見えなかったかもしれません。でも、素の私は非常に呑気で楽しいことが好きなんですよ。

 小さいころから“黙って座っていると怖い”とか“近づきにくい”なんて言われましたけど、しゃべりだすと“なんだ”って(笑)」

『プリキュア』出演の次は、どんなサプライズで娘たちを喜ばせたい?

「『プリキュア』に声優で出させていただいたので、次はハロウィン目指して、この衣装を手で縫うしかないですね(笑)。キュアホイップのうさぎの耳とかすごく難易度が高そうだけど、娘たちはこの格好したいだろうな……。私も一緒にコスプレですか!?
この衣装カワイイけど、スカートがちょっと短いんですよね(笑)。私が着るにはちょっと恥ずかしいかな」

<作品情報>
『映画プリキュアドリームスターズ!』
 “世界中のキレイなもの”を狙う鴉天狗(山里亮太)に連れ去られたサクラ(阿澄佳奈)の友達、狐のシズク(木村佳乃)を助け出すため、プリキュアアラモードたちが立ち上がる! 3月18日 東映配給で全国ロードショー