野村周平 撮影/佐藤靖彦

「2部作の主演をやらせていただいたのは初体験。とにかく頭のいい役だったので、背筋を伸ばすことや、セリフ回しを少し早くすることを意識して演じました」

 特殊な能力を持つ人々が暮らす街“咲良田”が舞台の映画『サクラダリセット』で、野村周平(23)が演じたのは“記憶保持”の能力を持つ高校生・浅井ケイ。

「いらないです、“記憶保持”能力。だって、ずっと覚えてるんですよ!? すごい痛い思いをした記憶も。僕自身、嫌な思い出は案外覚えてたりするんです。でも、記憶力は悪いほうです……都合が悪いことは忘れます(笑)」

 現場ではキャスト、スタッフ問わず、明るくおしゃべりをして過ごしていたそう。

「ムードメーカーといわれますが、みんなを楽しませたいという意識はなくて、ただ自分が楽しんでいるだけ(笑)。僕より年下のキャストが多かったので、自分から話しかけるようにしていました」

 ちなみに、野村くんは誰とでもすぐに打ち解けるタイプ?

「威圧的な人は苦手ですし、絡みづらいとか思われたくないので(笑)。それに人見知りだったら、今こんなにしゃべらないです!」

 そう笑った人懐っこい雰囲気と気取りのない口調、これがきっと彼の持つ魅力のひとつ。いちばんリラックスできるのはどんな時間?

「今はバイクに乗っているときです。車も乗るし、スケボーもスノボもする。僕にはいろんなストレス解消法があるんですよ。東京はいろんな人がいて、おもしろい街だなって思います」

実は苦手なもの

 興味のあることには何でもチャレンジし、好きなことは好き、そうハッキリ言いきる男らしさとヤンチャな笑顔が素敵!

野村周平 撮影/佐藤靖彦

「でも実は、お化けが無理です。ホラー映画もひとりなら絶対見ない。たまに地方ロケで泊まるホテルも、ちょっと怖いかもって感じたらテレビをつけっぱなしで寝ます……もしくは酔った勢いで寝るか(笑)。

 この映画も四日市に1週間くらい行ったんですけど、毎日出歩いていたから地元の人たちが“今日は野村周平どこにいるんだろう!?”って盛り上がってくれたんです(笑)。だから俺も逆に“どこに行って驚かせようかな”って楽しんでました(笑)」

 やってみたい映画は?

「『プロジェクトA』(ジャッキー・チェン)みたいなアクション映画に出てみたいです。中華料理店にいたら急に戦闘スタート! 机を持ち上げて銃弾かわす! みたいな(笑)」

 サクラが咲いたらやってみたいことを聞くと、

「この春は貯金と部屋の掃除を始めたい。最近、家の植物がめちゃくちゃ成長したんですよ! だから鉢を替えてあげなきゃと思って(笑)。お酒はちょっと控えたいと思っているんですけど、桜が咲いたら花見に行きます!(笑)」

〈公開情報〉
映画『サクラダリセット』
【前篇】3月25日(土) 【後篇】5月13日(土)
二部作連続公開