布袋寅泰

 イースターの2週間前となる3月中旬、イギリスでは母の日を迎えた。自身の公式インスタグラムに妻の写真と感謝のメッセージを投稿したのは、日本を代表するロックシンガーの布袋寅泰。妻とはもちろん、歌手の今井美樹のことである。

「'12年に娘を含めた家族3人で、自らの音楽的ルーツである憧れの地・ロンドンへ移住し、ロック発祥の地へ拠点を移して腕試しをすると語っていました。'15年には、その言葉どおり本場のレコード会社と契約を果たしています」(音楽ライター)

 そんな充実した音楽生活の中で3月10日には、布袋コラボの腕時計も販売開始された。ファン垂涎の限定モデルだが、この時期にレアな腕時計が発売されたことには、理由があった。

'16年にアーティスト活動35周年を迎え、記念プロジェクトの一環として、コラボウォッチが発売されたんですが、この時計の柄がファン心理をくすぐったんです。

 初期からずっと布袋さんのギターのボディに使われている黒と白の幾何学模様『GUITARHYTHM(ギタリズム)柄』で統一されたG‐SHOCKは、ベルトや文字盤だけでなく、バックライトもギタリズム柄が浮き出るもの。ファンにとって、税抜き1万7000円は安いものでしょう」(前出・音楽ライター)

 時計だけでなく、ケースや箱までこの柄で統一されているそう。“HOTEIの象徴”ともいえるこの腕時計を本人も、とある人たちにプレゼントしていたそうで……。

「実はデビュー以来、長きにわたって彼をサポートしてきた、信頼のおけるスタッフさんや、ご友人の方にプレゼントしたんだそうです。一般に販売されているものとは異なり、文字盤の裏面に布袋さんからのメッセージが入れられているそう。たったの40人にしか配られなかったレア物です」(レコード会社関係者)

 文字盤の裏には黒で《★FROM HOTEI TO YOU★》というメッセージがプリントされ、化粧箱に入っていたという。

「《Thank you for always standing by my side. 35 周年の感謝を込めて。from T.HOTEI》というメッセージカードを添えてプレゼントしたそうですよ」(前出・レコード会社関係者)

 昨年は1年間、記念企画が続き彼の原点となったライブハウスツアーや、聖地・日本武道館でのライブを行い、ファンへの感謝を口にした。

アニバーサリーは去年ですが、今年で英国に移り住んで5年。無事に35周年を迎え、拠点を移しての活動も好調なことについて、ファンだけでなく、サポートしてくれたスタッフや友人への感謝を、彼なりに表現したかったのではないでしょうか」(前出・レコード会社関係者)

 粋な計らいには、スタッフへのねぎらいが込められていたのだ。

 今年も5月に初となるアジア公演などを控え、飛躍はとどまるところを知らない。気遣い同様、男気あふれるギタープレーを今年も期待!