森友学園が断念した小学校校舎は残ったまま

 誰がウソをついているのか──。学校法人『森友学園』(大阪市)へ国有地が格安で払い下げられていた問題は、同校の籠池泰典理事長への証人喚問を経てもなお、疑惑が深まるばかり。学園は問題の土地に小学校を新設予定だったが、申請認可を取り下げた。

 もし、わが子が春から進学予定だったなら、これは大問題。いったいどうしてくれる!?

 作花法律事務所の作花知志弁護士によると、

「私立学校は学校側の都合で不認可とされた場合、債務不履行(契約違反)となり、生徒側は賠償請求ができるでしょう。学校が “申請中で、認可されるかはまだわからない” ということを生徒側が了承していた場合には、賠償請求は入学金や、手続きなどのために学校へ行った交通費などの実費にとどまるかもしれません。しかし、 “認可されて当然” としたうえでの契約だったのであれば、期待を大きく裏切ったわけですから、加えて慰謝料なども請求できると考えます」

 子どもの進学先はどうなる?

「小学生や中学生の場合、公立学校に進むか、試験などをして特別に受け入れる私立学校に入学することになりますね。

 高校生の場合は入試があるため、公立学校にも当然、そのままでは入学できないことになります。特別に受け入れる公立学校もしくは私立学校があれば入学し、なければ1年学べない年が出てくる。ですから、やはりその1年間についても、受けた損害として学校側に賠償請求する形になるでしょうね

 森友学園は建築会社に対しても、工事が中止になったことによる賠償責任を負うという。