真野恵里菜 撮影/廣瀬靖士

「不安もあったけど、ハロー!プロジェクトを卒業した当時の私は野心家だったので、環境を変えればなんとかなると思っていました」

 モーニング娘。らが所属するハロー!プロジェクトでソロデビューした真野恵里菜(26)。’13年にハロプロを卒業し、女優業に専念。NHK BSプレミアムで放送中の『この世にたやすい仕事はない』(木曜 夜11時00分~ 全8回)では、何事にも一生懸命がゆえ燃え尽きてしまい、ハローワークで奇妙な仕事ばかりを紹介されてしまう主人公を演じている。

「私は仕事も全力でやるけど、休みもうれしいタイプ。2週間休みがないから、そろそろ休みがほしいなとか(笑)。でもそういう性格だから、バーンアウト(燃え尽き症候群)にならないのかなって。この役を演じて仕事を愛しすぎるのもダメだと勉強になりました」

 昨年は『逃げるは恥だが役に立つ』や朝ドラ『とと姉ちゃん』など話題作に出演し、注目を集める存在に。

「私自身のシーンは多くなかったのに、今でも“やっさん”や“早乙女さん”と声をかけていただく機会が多くて、テレビの影響力の大きさを実感しています」

『恋ダンス』を筆頭にネットで火がついた『逃げ恥』だが、自身はネットをあまり見ないようにしているとか。

「中には、凹(へこ)んでしまう意見もありますから(笑)。自分が踊った『恋ダンス』の動画も1回しか見ていないんですけど、目立つパートがほぼ藤井隆さんに持っていかれていて。最初はガッカリしたけど、それはそれでオイシイのかなって思うようにしてます(笑)」

 元ヤンや厳しい先輩タイピスト役などキャラクターの強い役柄が続いたが、今回は仕事に悩む等身大の役。

「こういう役もできるんだと、いろんな役柄を演じられる女優になりたいですね。まだまだ真野恵里菜という名前と役柄が一致していない方も多いと思うのですが、“この子って、やっさんだよね?”と点と点がつながる年になるよう、いろんな作品に食い込めるよう頑張ります!」

 リフレッシュ方法は?

「食べることですね。朝ドラ撮影時に体調を崩して、食事って大事だなって実感して。だから友人を誘うときも、“遊園地に行こう”とかじゃなく“パンケーキ食べに行こう”って誘います。最近は自炊もするのですが、自炊も息抜きになりますね。でも片づけるのだけは好きになれません(笑)」