舞台で輝きを放ち、生で会える(見られる)俳優が本当に仲のいい俳優を指名してトークする「生で会えるイケメンリレー対談」、通称“生イケ対談”連載。

 第8回は、久保田秀敏さんが和合真一さんを指名! 『週刊女性』本誌(2017年5月2日号)のスペシャル対談の続きを、たっぷりお楽しみください。

写真左から久保田秀敏、和合真一 撮影/伊藤和幸

秀は、犬のほうにばっかり愛情が偏りそうで心配

――自分が女性だったら、久保田さんみたいな男性はいいと思います?

和合 ちょっと面倒くさい(笑)。

久保田 俺自身が面倒くさいもん。女だったら絶対に嫌だ。こんな面倒くさい人間とは付き合わない(笑)。

――(笑)もし女性だったら、久保田さんは和合さんみたいな人と付き合いたい?

久保田 付き合ってはみたいと思います。続かないだろうとは思いますけど(笑)。

和合 興味本位で付き合う?

久保田 うん。そう(笑)。

和合 秀のなにが嫌かっていわれると、ちょっと面倒くさがりというか。なあな
あで過ごしそうな感じ?(笑)

久保田 そうね~、うん。

和合 あとは犬が大好きすぎて、犬のほうにばっかり愛情がいっちゃうんじゃな
いかっていうのが心配ですね。

久保田 動物は大好きだからね~。

和合 なんか、愛情の偏り方がすごいハンパなさそうだから嫌(笑)。

――二人が親しくなったきっかけは?

和合 舞台『私のホストちゃん REBORN』が始まったときに、また一緒だねってなったところから始まったと思うんですけど。

久保田 『若様組まいる』のときは、役も絡まなかったし、あんまり接点なかったもんね。

和合 うん。『ホストちゃん』で一緒になって、飲みに行く機会も多くなって。

久保田 そうだね。

和合 一緒にいて楽っていうか、やっぱり感覚が近しいというか。僕は、年下が相手だと、キャラクターをかぶって結構しゃべっちゃうほうなので。距離を置かれたくなくて、親しみやすい感じで接しちゃうんですよね。和合ちゃんキャラクターで接することが多いから。でもクボヒデといるときは、和合ちゃんキャラみたいな居方(いかた)しないしね。

久保田 うん。

和合 同い年の友達という感じでいられる。最初、秀はピシっとした感じの人かと思ったら、ほわっとした人っていうか。なんか結構ゆるい感じで接してくる人だってわかって。あとは、お互い社会人経験を経てから役者になっているから、そういった面でも親しみを覚えるようになりましたね。

ぶっ飛んでる部分がありすぎて、和合は宇宙人(笑)

――久保田さんから見て和合さんはどういう人?

久保田 宇宙人。いろいろぶっ飛んでる部分がありすぎて、こういう人は周りになかなかいないから(笑)。

和合 それ、いろんな人に言われる。

――1年くらい付き合っても謎は多いですか?

久保田 アハハハハ、もう解明できないですよね。

和合 よく「生まれて初めて会った人種」って言われる(笑)。

久保田 でも一緒にいて面白いですよ。盛り上げ上手ですからね。ほんとに人を楽しませることが好きなんだろうなっていうのは思います。

写真左から久保田秀敏、和合真一 撮影/伊藤和幸

――和合さんから見て、普段の久保田さんはどんな人ですか?

和合 普段は人間味がある感じ。『ホストちゃん』の舞台って、アドリブがあって結構人間性が隠しきれない部分が出ちゃってたと思うんですけど。お客さんを口説くところでガツンといけなかったりとか、そういう完璧そうに見えてちょっと不器用な部分が、ああ人間味があってかわいいなって。だから、プライベートだとそうとうモテるんだろうなって、思いますよ。

久保田 アハハハハ、ありがとうございます!

和合 俺は宇宙人って言われたけど、秀をめっちゃ褒めてるよ(笑)。

久保田 アハハハハ。いや別にけなしてるわけじゃないから(笑)。

和合 だいたい今、10対2ぐらいで俺のほうが褒めてる(笑)。あと、プライベートのときにイケメンを隠してるんですよ。

久保田 隠してるってなんだよ(笑)。

和合 居酒屋でみんなで飲んでたときに、酔っぱらって「この中で誰がイケメンか決めようよ!」みたいな感じで、店員さんに「誰が一番イケメンですか?」って、ふざけてランキング付けしてくださいって頼んだんですよ。

久保田 ああ~、あったね~。

和合 そしたら、秀が普通に最下位みたいになって。僕達からしたら秀が圧倒的1位だと思ってたんで「何で?」って。こんなことあるんだって感じでみんな喜んでたんですよ。もう牙城をくずしたみたいな感じで(笑)。

久保田 アハハハハ!

和合 そのときに秀がキャップとメガネをしてたんですね。で、店員さんに「ちょっと顔がよく見えなかったのでとってみてくださいよ」って言われて。それで、帽子外してメガネとって髪かき上げた瞬間に「1位です!」って(笑)。

久保田 あったね~。面白かったね~。

――それは策略ですか?(笑)

久保田 いや、普段のとおりで行っただけなのに(笑)。

和合 本人は意図してないんでしょうけど、そういうイケメンオーラを普段は隠してるんですよ。でも仕事でフォトセッションとかになったときに、まあ圧倒的イケメンオーラを出すから、ムカツク(笑)。

久保田 それ、ただのひがみか!(笑)

和合 アハハハハ!

キャラでごまかしてもクボヒデには見透かされちゃう

――自分だけが知っていると思うお互いのことってありますか?

和合 酔いつぶれると秀が秀じゃなくなる(笑)。

――どうなっちゃうんですか?

和合 1回飲み過ぎて、一緒にタクシーで帰って家の近くで降ろしたんですけど、ずーっと交差点で空を見上げながら立ってるんですよ。酔った姿を見たことがなかったからちょっと面白かった(笑)。

――二人ともお酒は強いんですよね?

久保田 そうなんですけど、そのときは年末で、久々に飲み過ぎて潰れちゃって送ってもらったみたいで。ぜんぜん覚えてないんですけど。

和合 実は、僕がどんどんお酒を注いでました。

久保田 そういう悪いところあるから(笑)。

和合 やっぱり楽しいのが好きだから、周りを含めて楽しくなんないとね(笑)。

写真左から久保田秀敏、和合真一 撮影/伊藤和幸

――久保田さんだけが知っている和合さんは?

久保田 ええ~! ないな~。

――じゃあ、かわいいなって思うところは?

久保田 う~ん、あ! 何でもキャラでごまかそうとするところ。ほんとは本心を出したいんだけど、なんかキャラで全部カバーしちゃってんだろうなって、俺はちょっと見ちゃうかな。

和合 でもまあ、そういうのが見透かされちゃうというか。秀にはね(笑)。だから、ちょっと嫌だなって感じですかね(笑)。

久保田 嫌なの? アハハハハ!

――久保田さんにとっても和合さんは、楽な相手なんですか?

久保田 楽っていうか、不思議でしかないですよね~。いつも違うベクトルでくるからそこがすごくいい刺激になるなと思います。感性の塊だから(笑)。

――お互いに、ここだけはかなわないなって思うところは?

久保田 デザイン性だったりの空間を見る能力にすごく長けてると思いますし、アート気質というか、そこはかなわないなって思います。しかも社会経験が長いから、その分人生経験は俺より豊富だし、いろんなことを勉強してきてる。

和合 実直な部分。例えば、誰よりも先に台本を覚えて台本を離すっていう姿勢を現場でも示してくれたりとか。『若様』の時も誰よりも早く覚えていたんで。

久保田 そうだっけ?

和合 うん。あと体作りも役に応じて、絞って鍛えたり筋肉を落としたり。意識的な部分でも変えようと思うことって、すごいことだと思うんですよ、仕事に対してすごい真面目なんで、そこは見習わなければいけないなって。

久保田 いや、役者である以上、役をまっとうできないとやってる意味がないし。その役がどこで生まれてどういう家庭で育ってきて、どういう人たちと会ってきて今があるのかっていうのを考えたうえでの体形の変化もあるし、そこに命をかけないとこの仕事をやっている意味がないから……。

和合 っていうのが、酒を飲むとずっと続くんです(笑)。

――次に共演するとしたら、どんな舞台をやりたいですか?

久保田 俺は、ストレートのお芝居(*)をやりたいですね。

(*編集部注:ストレートプレー。歌唱を含まない演劇のこと)

和合 俺も同じくですね。プライベートでは絶対にぶつかることのない二人だから、芝居で感情のぶつけ合いみたいなのをしてみたい。

――改めて、お互いはどういう存在ですか?

久保田 脅威的な存在。役者としてたぶん数年後には食われるだろなって。友達としても感性がずば抜けてるから、そこは常に勉強させてくれる人ですね。

和合 和気あいあいとしてるだけが友達じゃないと思うんですよね。友と書いてライバルと読む(笑)。刺激し合える存在というか。自分を高められる存在って人生の中で絶対必要だし、そういう存在であり続けてほしいなって思いますね。

久保田 うん、僕もそう思います。

スペシャルQ&A【久保田秀敏編】

――和合さんを動物に例えると? その理由は?

久保田 トカゲ……。う~ん。あ! カメレオンっぽい、絵づらは(笑)。カメレオンでいきましょう(笑)。理由は……いろんなこと知ってるし、カメレオン俳優じゃないですけど、役によって顔が変わったりする面も持っていそうだなと。本人自身がいろんな側面を持っているから、そこらへんもカメレオンかなって気がしますね。

――和合さんには言ってないけど、感謝していることは?

久保田 感謝してることは、ないかな~(笑)。そうだな~お酒を飲む席では、すごく引っ張るタイプなんですよ。場を作るのが好きで、その場を楽しく飲ませるのが上手いんですよね。自分も飲むのが好きなんですけど、相手を楽しくさせて、みんな笑えたらいいんじゃない、っていうタイプの人だから、そこはすごいなって思います。家にも行って飲んだこともあって、そこでいろいろおもてなしとか、場の空気も作ってくれたりとか。彼はパリピなんで、いつも楽しませてもらってます(笑)。

久保田秀敏 撮影/伊藤和幸

――思い出の料理は?

久保田 オカンの作る卵焼きですかね。これが再現できないんですよね~ほんとに。しょうゆベースの味付けで、甘くない卵焼きなんですけど。卵を溶くときにわざと白身をダマで残しておいて、焼くときに半熟にすると卵焼きの中に白身の半熟も黄身の半熟もあったりして美味しいんですよ。どこで卵焼きを食べても、やっぱりオカンの作る卵焼きが一番。

――自宅のインテリアはどんな感じ?

久保田 インテリアはモノトーンだけとかじゃなくて、ガチャガチャしてます。いろんな色があって、ベッド、テーブル、テレビがあって、ディスプレーラックがあって、あと犬のゲージがあって…。シンプルですけど、部屋が狭いので、わりと荷物が散らかってるっていう状態ですね。掃除はちょっと“あ~散らかってきたな~”って思ったらやるぐらいです(笑)。

――今、ハマっているものは?

久保田 観葉植物かな。緑があるとちょっと落ち着くっていうか、リラックスできます。今部屋には、空気を浄化してくれる作用があるっていわれてるサンスベリアを置いてます。ちょっと前は、バンブーを置いてました。あれは幸福の木って言われてて、なんかそういうのを見つけちゃうと買っちゃうんですよね(笑)。もともと観葉植物は好きなんですけど、なんか説明が書いてあって、こういう効能があるんだってわかると手に取っちゃうというか。

スペシャルQ&A【和合真一編】

――久保田さんを動物に例えると? その理由は?

和合 ストイックで自分からガンと行きそうな感じ……オオカミですかね。でもオオカミよりももっとスラッとした感じなんだよな~。(とスマホで画像検索して……)あった! タテガミオオカミですね。手足長いし、容姿的にハマるし、こうって決めたことにひたすら寡黙に取り組む姿勢が、オオカミの一心不乱にエサに食いついたりする姿と重なるかなと。

――久保田さんには言ってないけど、感謝していることは?

和合 やっぱりお互いが惹かれ合うのって、結局その……似た者同士だからっていうのがあるんですけど。僕もクボヒデも器用なように見えて、結構不器用っていうところがあって。そういう部分が共通してるからこそ、なんかお互いに「ああそうだよね」「こういうときこうだよね」みたいに共通項を見い出して、親しくなれたのかなって気はしますよね。人間的な根本の部分で不器用っていうのをお互いに認め合える存在でいてくれて、ありがとうみたいな感じですかね(笑)。

和合真一 撮影/伊藤和幸

――最近の大きな買い物は?

和合 ソニーの単焦点プロジェクターですね。僕、家電が好きで、新しいものに目がないんです。持ち歩きできる大きさの小型のコードレスプロジェクターで、壁際にピタってつけて80インチとかの映像を映し出せるっていう初めての商品なんです。

 一番面白いのは、単焦点なので、テーブルの上にも映像を映し出せるんですよ。ちゃんと四角く映るから、テーブルの上でも映画が見れちゃう。スタンドをつけて壁に時計の映像を映し出したりして、インテリア感覚で使えるのも面白いかなって。今ウチではデジタル時計として活躍してます。で、たまに映画見たりとか。試験的に作った商品らしいです。

――自宅のインテリアはどんな感じ?

和合 これも語ったら長いんだ~(笑)。インテリアは僕すごいですよ。一番お金使ってますね。中1くらいでインテリアショップに行ったり、カタログを眺めるくらい好きで。ウチは部屋が2つあるんですけど、それぞれまったく違う雰囲気。1つは白ベースで極力シンプル、生活感のないモデルルームな感じを意識してて、もう1つの部屋は、全部ヴィンテージの木の家具を集めて、カフェ風のアンティーク調。

 今のところは2年住んでるんですけど、インテリアのコーディネーターさんと相談しながら、壁紙からなにからなにまで全部変えようとしてます。ほんとは引っ越したかったんですけど、お金がなかったので(笑)。インテリアは、ほぼネットショップの「フライミー」でそろえてます。あと最近は、自由が丘にある「クラッシュゲート」っていうヴィンテージのショップに行ったりしてますね。

――今、ハマっているものは?

和合 インテリアの流れですけど、不動産。ほぼ毎日ずっとスマホで賃貸物件の間取りを見てます。で、見ながら自分が住んだときのインテリアとか考えて妄想にひたるというか。実際に見に行くこともありますよ(笑)。不動産屋さんの方におススメを聞き出していって、ウェブに載っていない物件をどんどん引き出して。いつか自分の理想の家を建てたいですね。すでに理想のインテリアの画像を1000件くらい集めてるんですけど。見てるとときめいちゃいます。

 もう、建造物全般が好きなんです。だからスカイツリーとかミッドタウンに行ってはしゃいでますね。「見て見て、この柱かわいいでしょ」って(笑)。旅館とかも40~50か所行ってます。新国立競技場を設計した隅研吾さんが作った『ATAMI海峯楼』っていう旅館があるんですけど、そこは素敵でしたね。部屋が全面ガラス張りで海とつながっているように見えたり。そういう建物を見るためにお金を貯めてます。

 

<プロフィール>
くぼた・ひでとし◎1987年1月12日、福岡県生まれ。O型。舞台「ちるらん新撰組鎮魂歌」(東京公演:4月20日~30日天王洲銀河劇場)、舞台版『心霊探偵八雲 裁きの塔』(東京公演:5月31日~6月11日品川プリンスホテル クラブeX/大阪公演:6月16日~18日大阪ビジネスパーク円形ホール)主演。家城啓之×小川菜摘姉妹シリーズ第三弾「おねだり」(9月26日~10月1日東京新宿・シアターサンモール/10月5日~6日梅田HEPHALL)、USEN『舞台やろうっ!』レギュラー出演中。

わごう・しんいち◎1986年9月13日、東京都生まれ。A型。『ロマンシング サガ THE STAGE~ロアーヌが燃える日~』(東京公演:4月15日~23日サンシャイン劇場/大阪公演:4月28日~30日サンケイホール ブリーゼ/愛知公演:5月3日~4日愛知県芸術劇場大ホール/福岡公演:5月6日~7日久留米シティプラザ ザ・グランドホール)、舞台「黒子のバスケ」OVER-DRIVE(東京公演:6月22日~7月9日AiiA 2.5 Theater Tokyo/大阪公演:7月13日~17日森ノ宮ピロティホール)出演。USEN『舞台やろうっ!』レギュラー出演中。


(取材・文/井ノ口裕子 撮影/伊藤和幸 衣装協力/aukenliev(アウケンリエヴ)http://juntawarayama.wixsite.com/aukenliev 撮影協力/日本土地建物・京橋エドグラン)

<撮影場所>
京橋エドグラン http://www.edogrand.tokyo/
東京メトロ銀座線の京橋駅直結、東京駅からも徒歩5分の注目スポット。「トシ・ヨロイヅカ東京」や「ソラノイロ トンコツ&キノコ」など話題のレストランが充実! 毎月第2金曜・土曜には音楽イベント「KYOBASHI EDOGRAND LIVE CROSSING(京橋エドグラン ライブクロッシング)」を開催。詳細はHPをチェックして!