約5か月前、『週刊女性』本誌の「生イケメン対談」連載の初回で、「ディズニーに行きたいね」と語っていた宮崎秋人と小越勇輝。その希望が、ディズニーリゾートの大人気イベント「ディズニー・イースター」への潜入記事で実現!(関連記事の1本目でご覧になれます)

 ここでは、プライベートでも仲のいいふたりに、前回の対談から変化したことを聞いた。

左から宮崎秋人、小越勇輝 撮影/廣瀬靖士

初めて、ドラマの『弱虫ペダル』で絡む

──次に共演するのが、BSスカパー!オリジナル連続ドラマ『弱虫ペダル』の続編。自転車競技部に入り、全国トップをかけて争う高校生たちの物語です。小越さんは総北高校に通う主人公の小野田坂道を演じ、宮崎さんは常にトップにいるライバル校の新開隼人役ですね。

宮崎 今度はインターハイ(自転車レースの全国大会)で、ハコガクも本格的に走り出すので、前回以上に、みんなで協力してペダルに挑む気持ちが強まってますね。やっと走れるなって思ってます。

小越 今回は、一緒に走るシーンが増えると思うので、楽しみです。今まで、『弱虫ペダル』で絡んだことないし。

宮崎 ね。ないね。

小越 すごくハードになると思いますが、信頼できる人がいるので、助け合いながらやっていけたらなって。

──ふたりとも、舞台『弱虫ペダル』を経験していて、かなりハードなことも難なくこなせそうな印象ですが……。

宮崎 舞台は正直、2時間、頑張ったらいい。そこに集中して、瞬発力と集中力で乗り切るんですけど、撮影は長期間だし、1日の中でも走る時間は相当長いから、そこは違う大変さがあるだろうなって。映像も、流れる景色とかあるから、ある程度の速さがないと。そこはウソがつけないなって思いますね。小越は両方やってどうだった?

小越勇輝 撮影/廣瀬靖士

小越 朝から晩まで撮影が長いし、それがずっと続いて、セリフを覚えるのに追われることもあります。自転車のシーンでいうと、朝イチの撮影はキツイ。身体がまだ起きてないし。カメラが回ったら、止まってくれないから、つらくてもついていくしかない。漫画で表現されていることで、実際にできることとできないことがあって、舞台だからできることもあったりするから、そこをどう映像で表現していくかって難しさもあります。安全にもすごく気をつけないと、自転車って一瞬で事故になっちゃうから。

宮崎 もう自転車に乗る練習はやってるんです。前回は、やれヒルクライム(山岳コース)だ、スプリント(平坦でスピードが出るコース)だってシーンはなかったもんな。

小越 今回、すごいよ。

宮崎 専門的なところに特化した部分を選手としてより強く見せなきゃいけないのは、大変だと思います。どこまでスピード出せるかって。ただ、美術スタッフさんと呼吸を合わせないと、撮影車に突っ込むだけなので。

小越 下りだと、自転車が車に勝っちゃうんです。追いついてっちゃうんで、スピード感は残しながら、ブレーキを少しかけたりしてました。

一生、俳優という仕事をやっていきたいから

──舞台経験が豊富なおふたりですが、お互いの映像作品を見て、どう思うのでしょうか?

宮崎 『弱虫ペダル』に関しては、小越はキャラクターを体現しているだけじゃなくて、笑えるシーンとか、ギリギリのところを攻めてるなって、すごくうらやましく思いました。自分がカメラの前だと板の上ほど自由に振る舞えなくて、まだ萎縮しちゃうので。ドラマ『男水!』は自由にする役じゃなかったので、それは助かりましたね。

小越 『男水!』の撮影や準備期間の苦労とか発見、経験を聞けて、いいなって思いましたね。自分にもっと欲も出てきて。小野田坂道役として、プレッシャーがかかる中、どう表現しようかとか考えます。もっといろんなことに挑戦したいと思ったし、自分ができてないことを秋人がやっているのがうらやましかったりもしました。

宮崎秋人 撮影/廣瀬靖士

──前回の対談から数か月を経て、こういう俳優になりたいという思いに変化はあったのでしょうか。

宮崎 もっともっと感性を磨いていかなきゃって思いますね。年末ぐらいから、時間さえあればワークショップを受けるようにしてて、自分の足りない部分が見えてきて。ふだん自分が見逃していることでも面白いって思えるように、自分の中で1個の事件になるくらいにアンテナ張って生活したいと。何気ない出来事も面白く思えるようになったら、何気ない作品も面白く演じることができるんじゃないかな。30代、40代、50代になって、ずっと役者として生き残っていくために、面白いことができなきゃなって。いろんな人と共演して、やっぱり、その世代の人たちって面白いので。

小越 今、思うのはまず、喜びとか感動をちゃんと人に届けて、自分も芝居をやっていることを楽しみたい。年上の役者さんのお芝居が素敵で、稽古場でずっとお芝居のことを考えること自体を楽しんでいて、その幸せそうな姿もすごく魅力的だなって。自分も、一生、この仕事を続けたいと思うからこそ、そういたいなと思っています。それと、芝居だけじゃなく人として、ちゃんと気づいて、“今自分はどうなんだろう?”って、常に初心に戻れる役者でいたいなって思います。

──次の仕事への意気込みを。

宮崎 『男水!』のドラマをたくさんの方に見ていただいて、舞台へのすごい期待を肌で感じてます。演出家とスタッフを信じて、期待を上回る作品づくりのために、できる限りのことをやりたい。ドラマ『弱虫ペダル』は、やっとハコガクが始動するので、“総北ごめんなさい。人気を全部かっさらいます”っていう(笑)。王者らしさをハコガクとしてしっかり見せたいと考えています。

小越 ドラマ『弱虫ペダル』は、たくさんの方が見て楽しんでくださって、その声があっての続編なので、期待を裏切れないし、いい意味で予想を裏切ってもっといい作品を作りたい。さらに盛り上がる話になるので、自分のできることはすべて作品に捧げて、みんなでさらに盛り上げていけたらなって思っています。

(c)渡辺航(週刊少年チャンピオン)2008/スカパー!・東宝・舞台「弱虫ペダル」製作委員会

<ドラマ情報>
『BSスカパー! オリジナル連続ドラマ「弱虫ペダルSeason2」』の前編(全7話)が2017年8月18日(金)21時~放送開始(第1話無料放送)、後編(全6話)は、11月より放送予定。放送に先駆けて、『ドラマ「弱虫ペダル Season2」徹底ガイド』を7月放送予定。


<プロフィール>
宮崎秋人◎数々の舞台で主演を務め、今年1月クールのドラマ『男水!』(日本テレビ系)では、メインキャストを好演。舞台『男水!』(東京公演:5月11日(木)~21日(日) シアター1010/大阪公演:5月24日(水)~28日(日) 森ノ宮ピロティホール)に出演、5月28日(日)の17時からの大千秋楽の模様は、全国の映画館でライブビューイングが決定。BSスカパー!オリジナル連続ドラマ『弱虫ペダル』続編出演。

小越勇輝◎多くの人気舞台で主演を務めミュージカル『刀剣乱舞』では堀川国広を演じ、歌唱力の高さも評判に。BSスカパー!オリジナル連続ドラマ『弱虫ペダル』続編主演。5月11日には『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に出演し話題に。