鈴木亮平 撮影/廣瀬靖士

「今まで思い描いてきた人物と、ちょっと違ったなというのが一番の印象です。病弱でやせていて……そんな僕の中の“宮沢賢治像”が、いい意味で覆されました」

 6月17日(土)にスタートするドラマ『宮沢賢治の食卓』(WOWOWプライム 毎週土曜 夜10:00~/第1話無料放送・全5話)から、鈴木亮平(34)が登場! 『銀河鉄道の夜』『雨ニモマケズ』など、多くの作品を残した宮沢賢治の青春時代を舞台に、彼のあらゆる愛が描かれたハートフルな内容に。

「子どもがそのまま大人になったような人なんですよ。とにかく感受性が豊かで、自分の内側からあふれてくる想像力を持て余してしまっているような可愛らしさがあり、うれしいことが起こると身体をぴょんぴょんさせて喜んだり」

 そう顔をほころばせる鈴木だが、

「わりと僕も、基本的に子ども。仕事の場では、ひた隠して生きているんです……実は(笑)。もちろん、彼のような天才的な想像はできないですけど、ほかの人が興味を持たないことに、ついのめり込んでしまうことも多くて。話すと周りがポカンとしてしまうような、すごく偏った知識ばかり増えていきます(笑)」

 いつも全力で、チャーミングな賢治を演じるにあたって、感じたのは「天才を相手にするのは難しい!」ということだそう。

「僕は凡人ですから、その天才にはこっち側のレベルに降りてきてもらわなければいけないわけです。サイズを合わせてもらうというか。それに対しては申し訳ないという気持ちもありますし、だからこそ僕はいつも、自分のサイズを大きくしたいなと考えています」

 いつも、その役柄と真摯(しんし)に向き合い、ぶつかり、受け止める鈴木らしいまっすぐな言葉。タイトルに“食卓”とあるように、おいしそうな料理が出てくるところも見どころに!

「年を重ねるにつれて“せっかくだったらおいしいものを食べたいな”とか、身体が喜ぶようなものを食べたいと思うようになりました。僕自身、映画やドラマの“食べるシーン”がすごく好きで。食べ方や食べるものひとつにしても、その人の人生が表れているように思えるので。賢治は食べたものに対する感謝がすごく強い人。そこは意識したポイントです」

連続ドラマW『宮沢賢治の食卓』より (c)WOWOW

 鈴木自身にとって、母の味、父の味は?

「ありきたりですが、思い出の味は母が作る肉じゃが。関東では豚肉を使うと思いますが、関西は牛肉なんですよね。僕の家(兵庫県出身)は、牛肉でした。両親が共働きだったので、父親もよく料理を作ってくれたんですが、食事は絶対にみんなで食べる、テレビは見ない……とにかく食事へのこだわりが強い父親でした(笑)」

 “これがあれば、ご飯は何杯でも!!”というものは?

「いかなごの釘煮! これは兵庫県の名産でもあるんですけど、いかなごっていう小魚を、錆びた釘みたいな色になるまで煮たものです。ちなみに好物は、小さいときからバナナ。あとは砂糖としょうゆで味つけしたお餅! 砂糖はスプーン1杯、しょうゆは3滴くらいかな(笑)」

鈴木亮平 撮影/廣瀬靖士

減量中はここがすごい!

 鈴木といえば、減量や増量をこなし、ビジュアルを劇的に変化させる役作りが印象的。

「減量中って、たまにおいしいものを食べたときのリアクションが、本当にすごいんですよ。僕の場合ですけど、絶対に目を閉じるんです(笑)。口に入れた瞬間、全部の神経を味覚に集中させる感覚は、僕もこれまで経験してきたので生かせたと思いますね。

 もともと、両親から“亮平はおいしそうに食べることだけはすごい”と言われていたので、おいしいリアクションは、いろんなバリエーションでお届けできると思います!(笑)」

 梅雨が明ければ夏本番。最後に、夏に向けて、ぜひ女性にオススメの減量法を教えてください!

「なるほど……。では、心を鬼にして言わせてもらいます。今から夏に向けてと考えているようじゃダメです。“次の夏に向けて”頑張ってください!(笑)。

 とにかく、継続することです。例えば夕食を6時までにすませるとか、夕食の炭水化物を、これまでの3分の1に減らすとか。魔法のようなことは、絶対にないですから(笑)」

※記事中の「きびなごの釘煮」を「いかなごの釘煮」に訂正しました(2017年6月20日18:45)


<プロフィール>
鈴木亮平◎2006年に俳優デビュー。NHK朝ドラ『花子とアン』に出演し、幅広い世代から人気を得る。10月には主演舞台『トロイ戦争は起こらない』(新国立劇場)、11月にはNHK大河ファンタジー『精霊の守り人』最終章、さらに2018年1月NHK大河ドラマ『西郷どん』が控えている。